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【都市の経済構造を考えてみる!】(第76回)「広域企業について知りたいことを整理してみた!(広域企業)」

【ご紹介】本稿のバックナンバーを総集編としてnoteマガジンにまとめてみました!第1弾「盛岡経済圏 編」は、盛岡経済圏を題材としていた第6回から第28回の全23本で構成されております!まとめ読みなどにご活用いただけると嬉しいです!!

・【総集編 都市の経済構造を考えてみる!】(1)盛岡経済圏 編
https://note.com/areaia/m/m5231b8afe73c

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前回は、これまでみてきた盛岡経済圏、仙台経済圏、東京都の産業連関表からみえてきた都市の経済構造について、今思っている疑問について整理してみました。

・(第75回)「都市の経済構造についての疑問を整理してみた!」
https://note.com/areaia/n/n9ea83b5d050c

今回からは、しばらくの間、都市圏をまたいで活躍する広域企業と都市の間にある経済的な関係性について、あれやこれやと考えていきたいと思っております。今回は、初回ということで、今、思っている知りたいこと、とか、こういうことがわかるといいな、という点について、整理しておこうと思います。

ということで、まず、広域企業の定義、を考えておきます。といっても、今の段階では、ざっくりと、都市圏をまたいで活躍する企業を広域企業としておこうと思っています。その企業が、本社のある都市圏の顧客だけでなく、その都市圏を超えて、別の都市圏にも顧客がいるようなイメージです。最初、大企業として、記載していこうかな、とも思っておりましたが、公的制度上の大企業の定義と混同しそうにも思いまして、本稿では、広域企業、と表記していくこととします。

都市圏を超えて別の都市圏の顧客に、モノやサービスを提供する方法はあれこれあります。別の都市圏に、支社や支店、子会社、工場などの拠点を設けるようなケースもありますし、モノであれば、別の都市圏の小売業者が仕入れて販売する場合もありますし、現代では、ネット通販で直接販売することも可能ですから、このあたりがちょっとややこしいなぁ、と感じているところでもあります。

今後、あれこれ考えていく中で、もっと厳密な定義を思いつくかもしれませんが、スタート時点としては、ざっくりとしたこの定義から始めたいと思っております。

        

◯ 広域企業と都市の間にある経済的な関係性

で、知りたいことの1つ目としまして、まず、広域企業と都市の間にある経済的な関係性について、整理したいな、と思っております。

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