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Back to Japan

結局、帰国する興奮は日本に到着するまで続き、帰りの飛行機の中も、引き続き一睡も出来ないまま、成田空港着。その後、国内線に乗り換え、伊丹空港に帰って来ました。

これまで当たり前に見えていて、特別なものだと考えた事もなかった日本の風景、建物、人々の顔が、かけがえのないものの様に映ります。

空港で全ての手続きを済ませてロビーに出ると、そこに日本の両親が待っていました。

日本人なので、ハグはありませし、久しぶりの再会に何だか照れくさくなった私は、「よっ!ただいま」しか言えない始末。

空港で既に気づいていたのですが、自宅に戻ると、更に何もかもが低く感じられる。キッチンのシンクも、テーブルも椅子も天井も低い!そして、家の中では靴を脱ぐ。

そうか、私は1年間、これまでとは本当に異空間で暮らし、それに感覚が馴染んでいたので、逆に今はこんな風に感じるのね…と、気付きました。

大きな荷物と共に帰宅し、お土産話を終え、自分の部屋に入るとようやく興奮はおさまっていき、そしてやっと眠りへと誘われていきました。

(実は、出国する前日を含め、飛行機の中でも一睡もできなかった疲労からか、たった数日間で3キロ痩せ、プラス5キロほどの体重で、日本生活を再スタートしたのでした♡ ついでに言うと、その翌年の早春に受験を終えると一念発起し、5日間の断食をして、無事元の体重に…)

体一杯で体験した私の冒険は、これにて終了です。

今から思えば、「よくぞ、両親は行かせてくれた、そしてよくぞ自分も後先考えずに飛び込んだものだ」と、感心します。

新しい事にチャレンジする時、あまりに深く、細かく考えすぎると、初めの一歩を踏み出せなくなるので、時にはこの「えいやっ」が、人生に必要だなと思う。そして、思いがけず降りかかってくる問題を、その都度解決しながら柔軟に生きていると、なんとかなる(たぶん)。

これが、1年間の高校留学で得た、最大の学びだろうと、今、思います。

ただいま、日本。

そして、お世話になり有難うございました、オレゴン!

(後書きへ続く)




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