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Graduation ceremony

卒業式は、ポートランドにある大学のスタジアムを借りて行われました。

映画でよく観る、ガウンと博士帽を被っての出席です。

皆、普段のラフなジーンズやTシャツとは打って変わって、めかし込み、別人に見える。私もこの日のために日本から持ち込んでいた、一張羅をまとっての出席でした。

1人ずつ名前を呼ばれて、椅子から立ち上って行きます。

(私の名前は、英語を母語とする人には言いにくいのか、Minakoではなく、Menakoと聴こえるのも、お愛嬌)

全員の名前が呼ばれ、一通りの儀式の後、特別表彰として、卒業した10人の留学生の名前が呼ばれました。

これは知らされていなかったので、皆驚きながらも、誇らしげに壇上に立ち、そして、校長先生からのお言葉を頂きました。

長い式典が厳かに終了した後、いよいよこの時が来たとばかりに、卒業生は立ち上がり、そして博士帽をパァッと空中高く放り投げ…

おおお!これが噂に聞く、定番のヤツね!!それっ!!!

私も、Finalが終わった後の、遠慮気味なノートバラマキではなく、今度は思い切り帽子を放り投げました。

しかし、アメリカ人は、よく物を放り投げる事よ♡

今度は帽子の海の中を歩きながら、「あぁ、これで本当に終わりだ…」そう思うと、感極まって、嗚咽する程涙が溢れてきます。

スタジアムを出ると、Dadのお母さんである、Grandma(おばあちゃん)が花束を抱えて待っていました。

お世話になった先生や、友達にお礼を言って、これから新たに始まる人生への餞(はなむけ)の言葉を贈りあい、そして笑顔と涙でサヨナラしたのでした。

日本の幼稚園の卒園式から始まり、小学校の卒業式、中学校の卒業式、高校の卒業式、大学の卒業式。色々な卒業式を経験しましたが、この時の卒業式が、私の記憶に最も深く刻まれていて、そして、最も希望に溢れていた様に思います。

Congratulations、私!


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