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家事軽減への道

アメリカから帰国後の90年ごろ。大学生になっていた私は、夏の間、某電機メーカーの研究所でアルバイトをしました。

そこでの仕事はホームベーカリーで、ひたすら温度や湿度を変えた時の、パンの膨らみ具合をノートに記入し続ける事。

単調な仕事だったので、時に眠くなってしまう頭に喝を入れるため、休憩時間には、隣の部署の仕事を眺めたり、質問したり。そこでは当時、日本ではまだ「お米のぬめりが取れ切れない」せいで、まだそこまで一般的ではなかった、食洗機を研究していました。

振り返ると、86−87年にアメリカで見た、あれやこれやの中から強く印象に残ったもののひとつに、「日本の主婦はあまりに働きすぎ」という点がありました。

料理にしても、キュウリを包丁でトントントントンと、職人技の如く薄切りしたり、食材を手間暇かけて煮込んだり味付けしたりする日本人主婦の何と、重労働であることよ!

と、同時に省いても構わない仕事は省いて、余った時間を、自分の時間として活用しても良いのでは?と、思い始めていたのです。

これは当時、ホストファミリー宅に、普通に備え付けてあった食洗機と、洗濯乾燥機の手を借りてMomが、家事をしている姿を見続けた影響が大きいと思います。

そんな経緯で、日本で初めて国産乾燥機一体型洗濯機が発売された時は、母を説得して購入するに至りました。

コンセプトは、「お母さん、もっと楽しようよ!」です。

高齢で、重労働をするのが困難になってきた今現在の母は、初代から数えて、3代目の乾燥機一体型洗濯機で、毎日ボタン一つで、洗濯から乾燥までをする様になっています。

母がまだ若いうちに、勧めておいて良かった。

ただ残念ながら、食洗機は未導入。2022年の今でもまだ、日本人家庭の家事労働量は、1987年の一般アメリカ家庭より、世代によっては、もしかして多いかも?

娘である私の家では、食洗機、乾燥機一体型洗濯機、お掃除ロボットを駆使して、軽減への道を爆走中。

電気代節約のため、毎日稼働させている訳でもありませんが、それでも母世代から比べると、随分と効率化に成功しているな…と、思います♡

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