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【cEDH】帰還した王、ケンリス【解説】

挨拶

はじめまして、るてと申します。
今回は私が普段から使用しているケンリス王のデッキリストの紹介、解説をしていきたいと思います。タイトルにもあるようにCompetitive(競技的)な卓での勝利を目指して構築しており、MTG公式が発表しているデッキレベルだと9-10Lvを目安にしています。


デッキリスト

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テキストリストはこちらから:https://www.mtggoldfish.com/deck/3423202#paper


勝利手段

①オラクルコンボ
タッサの神託者+Demonic Consultation(or 汚れた契約)での特殊勝利
レベルの高い統率者戦では見ない日が無いくらいの最強コンボ

②無限青マナ→ドローによるLO
ライオンの瞳のダイアモンド+オーリオックのチャンピオン(通称サルベイジャーコンボ)によって有色無限マナを発生。ケンリス王のドロー能力はプレイヤー対象のため、青の無限マナを出せば対戦相手を対象にしての無限ドローでLOが可能。

③波乱の悪魔バーン
波乱の悪魔が場にいる状況で下記のどちらかを行えば無限バーンとなる。
・②のサルベイジャーコンボ
・波止場の恐喝者+ケンリス王(対戦相手の場にアーティファクトが5枚以上存在):宝物を生贄に捧げ、2点分を恐喝者、その他を対戦相手に飛ばす。その後宝物から発生したマナでケンリス王能力で恐喝者を蘇生しループ。

④コンバット
最終的には肉体がものを言う世界。ケンリス王はトランプル付与と強化能力を持っているため、6点+7点+8点=21点という3回アタック戦法を採りやすい。


戦い方

基本的にはコントロールとして振る舞い、手札を整えてコンボに向かいます。現在クリーチャーの採用数が少なめであり、森の知恵やネクロポーテンス等、ライフをリソースに変換することがメインになるため、序盤から積極的に殴られると厳しい勝負になります。

ケンリス王は生きてターンが帰ってきたら大きく勝ちに近づくような統率者ではありません。十分なマナがあって初めて力を発揮するタイプの統率者のため、可能であれば9マナ以上動かせるようになってからの方が望ましいです。他にライフを削る必要のある統率者がいたり、手札のカウンター等で守れると判断した場合は出すので、対戦相手や状況によって変えましょう。

勝利手段につながるものは以下を採用。

①呪文探求者+儚い存在
呪文探求者を儚い存在でブリンクすることにより、エラダムリーの呼び声(or 吸血の教示者)+Demonic Consultation(or 汚れた契約)のセットをサーチ可能。どれかが手札にあった場合、沈黙などの妨害をサーチできるため非常に便利。

②死の国からの脱出コンボ(ブリーチコンボ)
死の国からの脱出+ライオンの瞳のダイアモンド(以下LED)+思考停止
脱出が付いたLEDを何回も唱え、出したマナから思考停止を自分を対象に撃つことで脱出コストを稼ぐことができる。このコンボが決まれば上記の勝利手段どれにでもアクセスできる。

③直観+セヴィンの再利用
この2枚を組み合わせでオラクルコンボとブリーチコンボにアクセス可能。
・オラクルコンボ
直観でタッサの神託者+呪文探求者+セヴィンの再利用をサーチ。どれが手札に入っても呪文探求者でデモコンサーチからオラクルコンボにつながる。直観含まず最大9マナ必要。
・ブリーチコンボ
手札に直観とブリーチコンボパーツのどれか一つがある状態で、直観で他3種類のパーツをサーチ。死の国からの脱出のキャストまたは再利用での釣り上げからコンボスタート。直観含まず最大5マナ必要。

④むかつき
ライフ40スタートだとオーバーパワーを発揮する黒呪文最強の一角。これだけ1枚コンボが成立します。現在の構築だと0からマナを生み出したり、マナを増やすカードが少ないため、直前の相手のエンドに撃つのが無難です。


各種カード解説

◆マナ加速:18枚
必要マナは手札に応じて変わるため、土地含め4枚のパーマネントで5色そろえられるように選択。一部はほぼコンボ用途で採用している。

死儀礼のシャーマン
マナ加速以外に出来ることがありすぎる最強エルフ。どうにかこうにかガチャガチャすれば相手のライフを吸いきるループも可能。

波止場の恐喝者
大概4-5マナ以上生み出してくれる凄い奴。ついでにコンボパーツでもある。

暗黒の儀式
ケンリスやむかつきのキャスト補助が主な役割。これ撃ってヨーグモスの意志打つと実質1マナになるのはズルいと思う。

金属モックス
手札消費が激しいため、ドローソースの早期展開に使うとグッド。

ライオンの瞳のダイアモンド
コンボパーツとして採用。最悪手札を全部捨ててもケンリス王は出せる。

水蓮の花びら
0から1マナ生み出すカードは貴重なため採用。墓地が多くあればブリーチコンボのLEDの代用も可能。

魔力の墓所
ライフペイは痛いが0→2マナ加速はあまりにも強力。

モックス・ダイアモンド
序盤加速としては土地が余っていなかったりして不安定。中盤以降手札が安定して増えた時にいらない土地を捨てて出すと強い。

オパールのモックス
これも序盤に有効に使えるかどうかは運次第。コンボに向かう時のマナ加速として採用。

魔力の櫃
置ける無色の暗黒の儀式。暗黒の儀式と役割は一緒。

太陽の指輪
3Tケンリス王のためのカード。能力で利用できるためマナはいくらあってもいい。

秘儀の印鑑
初手にあると嬉しい色を安定させるカード

友なる石
5色なので相手が何色であろうと有効に使えます。cEDHだとエスパーカラーが出やすい。

独創のタリスマン
威圧のタリスマン
発展のタリスマン

マナファクトと言ったらこれ。単体でマナが出ない印鑑は不採用。

花の絨毯
cEDHは青絡みの統率者が非常に多く、安定してマナが出る。メイン1に置いたらメイン2でマナが出ることは忘れないように。

Copy Artifact
意志の力のピッチコストに出来るマナファクトのようなもの。願い爪のタリスマンになることもある。


◆手札補充:10枚
ケンリス王の能力だけで手札を増やすのは現実的でないため、効率のいい手札補充が必要。

エスパーの歩哨
Mystic Remora
リスティックの研究

早い段階の呪文キャストを抑制し、ついでにドローも期待できるカード群。エスパーの歩哨はMH2からの期待の新人。生物なのでケンリス王で強化が可能。

闇の腹心
通称ボブ。デッキが低マナ域によっている&初期ライフが40のため、扱いやすい。タフネス1のためよく死ぬ。

ヴリンの神童、ジェイス/束縛なきテレパス、ジェイス
手札を入れ替える役割。入っている呪文が強いため裏側の仕事はたくさんある。

大あわての捜索
これも手札を入れ替える役割。フリースペルのため、死の国からの脱出と合わせると墓地がなくなるまでコンボパーツを探せる。

Wheel of Fortune
7ドロー系の中で1枚だけ採用。序盤のマナ加速から撃てるとおいしい。

むかつき
通すと大体勝つカード。上述の通り。

森の知恵
ネクロポーテンス

ライフをドローに変える手段。これが入っていることを知られた瞬間にアタックヘイトが爆増する。


◆サーチ:11枚
5色を活かして多めに採用。ドローはここにたどり着くためにある。

呪文探求者
儚い存在か沈黙を持ってくることが多い。白1マナ浮かせて出すよう意識。

Demonic Consultation
汚れた契約

サーチとして使うことはほぼなく、神託者とのコンボが主。

悟りの教示者
神秘の教示者
吸血の教示者
悪魔の教示者

チューターシリーズ。状況に応じたものをサーチする。

エラダムリーの呼び声
緑チューターより1マナ重くとも手札に持ってこられるこちらを採用。

リム=ドゥールの櫃
敵対工作員に引っかからないサーチ。

直観
上述の通りオラクルコンボ、ブリーチコンボどちらにもアクセス可能。敵対工作員を合わせられたら大惨事になる。

願い爪のタリスマン
置き型悪魔の教示者。起動する時は大概勝ちに向かう時。


◆妨害:21枚
最近のヘイト生物の質が上がり、生物だけでコンボが止まる状況が増えてきているため、カウンターは生物を止められるものを優先し採用。

ダウスィーの虚空歩き
相手だけ黒力線マン。コンボを通すために相手が使用したカウンターに変身することもある。

金粉のドレイク
統率者対策としては最高峰の部類と思う一枚。墓地に落ちてもケンリス王能力でリアニメイトが可能。

波乱の悪魔
出してフェッチランドを切ることでマナクリ、忍術のタネ等を継続的に割ることが可能。地味ながら使ってみて強いと思った一枚。

敵対工作員
サーチ封じ。サーチをするときは出来るだけインスタント呪文を構えながら行う。

概念泥棒
船殻破りの代替品だが、重いしタフ1が貧弱なため抜くことを検討中。7ドローに合わせると気持ちがいい。

否定の契約
狼狽の嵐
赤霊破
白鳥の歌
遅延
ドビンの拒否権
湖での水難
マナ吸収
意志の力

青のお家芸カウンター。生物を打ち消せるカウンターは少ないので可能な限り採用。

剣を鍬に
突然の衰微
サイクロンの裂け目
毒の濁流

単体除去は出来る限り採用したくないが、ヘイト生物が多すぎるため、少量採用。サイクロンの裂け目超過は通れば勝ちに近づく。

夏の帳
構築プレイヤーからの評判が悪すぎるカードだが1マナの謎めいた命令は強い。

沈黙
コンボの前に撃つし、撃たれるカード。これを打ち消しても大体負けてる。

偏向はたき
0マナで撃てる時はあまりないが、素のカードパワーがそれなりに高いため採用。


◆その他:9枚
コンボパーツやユーティリティカード等。

タッサの神託者
オーリオックの廃品回収者

コンボパーツであり単体性能は語ることなし。

儚い存在
最近モダンで流行っているカード。呪文探求者のブリンクが主だが、金粉のドレイクのブリンクだったり、生物を除去から守ったりと用途は割りと広い。

思考停止
ブリーチコンボ用のパーツだが、相手のチューターに合わせてトップを墓地に落としたりできる。

セヴィンの再利用
3マナ以下のパーマネントを釣る。主に脱出だがたまに神託者を釣ることもある。

ヨーグモスの意志
ウィザーズ最大の過ち。後半のこれは不可能を可能にするカードになる。

死の国からの脱出
自身の墓地の土地以外のカードに脱出を付けるカードだが、正直ヨーグモスの意志よりも強い。レガシー禁止カードは伊達じゃない。

ギタクシア派の調査
0マナで対戦相手一人の手札を覗ける上に1枚カードを引けるカード。チューターのサーチ後に0マナで引けるカードは貴重。

有毒の蘇生
墓地に落ちたコンボパーツを拾ったり、相手の墓地対策も兼ねる。


◆土地:30枚
コンボに割くスロットが多めになってしまい、土地枚数を減らすことになった。安定志向なら32枚は欲しい。マナ加速の項目で触れた通り、4枚のパーマネントで5色そろえるように土地を置くことを意識。色要求がそれなりに厳しいため、青青黒黒黒緑白赤を出すことが最終目的となる。

真鍮の都
統率の塔
風変わりな果樹園
禁忌の果樹園
宝石の洞窟
マナの合流点
色あせた城塞

色事故を避けるため、5色地形は多めに採用。

フェッチランド10種
こちらも色事故回避のため10種フル採用。

Badlands
Bayou
Scrubland
Tropical Island
Tundra
Underground Sea
Volcanic Island

青と黒が出るものを優先。

繁殖池
神聖なる泉
湿った墓

ショックランドはデュアルランドだけでは数が足りない色を補強するため採用。

変遷の泉
冠水樹林帯

その他2色地形。色については好みが出るところ。キャノピーランドは1枚さして置くと便利。

古えの墳墓
マナファクトと一緒に引くことで他とマナ差をつけることができる。


終わりに

ケンリス王は5色であり能力に便利なものが揃っているため、様々なデッキタイプがあります。カジュアルから競技までなんでも対応できるので、興味を持ったらぜひ触ってみてください。

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