多数決ってほんとにいいの?

こんにちは😃

2024年春にスタートする浜松アークスピリッツです🔥

今回は「多数決」について考えていきたいと思います。

集団意思決定を行う際に、多数決という決め方はとても良く用いられるやり方の一つです。
多数決原理は民主主義の基本原則であり、多数決をしたことがないという人はいないのではないでしょうか。
しかし、必ずしも多数決の原則で決定することが望ましいとは言えません。多数決という手法を取る上で、少数意見の尊重を忘れてはなりません。特に学童野球チームのように集団の母数が少なければ少ないほど重要になってくると考えます。

教育実習で私を担当してくださった先生もクラスの物事を決める際には、すぐに多数決を用いず議論を重ねた上で最終的に意思確認の意味を込めて多数決を行うと教えてくださいました。
議論を重ねていく上で発言をしなければ自分の主張を相手に伝えることはできません。一方で少数派であっても理論的に周囲を納得させることができるアプローチをすれば形勢逆転をすることもできます。その時に、多数派が捉えている面ではなく別の視点から捉えアプローチをしていくプロセスに学びがあるのではないでしょうか。
実際に、遠足の班の決め方をクラスで決める際には、少数派だった子が理論的に議論を進めていったことで、最終的に少数派の数は5名ほど増えていました。その子は理論的に述べつつも感情的に訴えることも付け加え周囲を惹きつけていました。
近年ではノイジーマイノリティ、サイレントマジョリティという言葉をよく耳にします。日本人の他者に合わせようとする特性はもちろん良いところもあります。しかし、自分の思いを伝えようとすることは社会で必要不可欠な能力であり学校教育では十分に養われないものなのではないしょうか。自分の意見を伝えないということは、大衆に迎合するということです。まずは、小さなところからでも思いを伝えることの重要性を学ばせていきたいと考えています。

話し合いで物事を決めるやり方は集団の構成員が少ない場合には特に有効です。しかし、多数決と比べ時間がかかるため練習効率がより重要視される場面ではあまり好まれません。また、話し合いを進めていく時に指導者はどう議論が脱線しないようにするか、強い言葉を使っていないか、など舵取りをしてあげなければならないため手間がかかる上に力量が問われます。簡単で楽なのは多数決ですが、子どもたちの社会性を養っていくという側面においては話し合いの場も設けたほうが有効なのではないでしょうか。

浜松アークスピリッツでは、野球の技術的な成長だけでなく子どもたちの考える力など社会的な力を育む場を提供します。


2023年8月に体験会を実施する予定です。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、Twitter DM、当クラブホームページよりお問い合わせいただければと思います。

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