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自宅リノベーションの全記録 〜建築家サイド〜

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建築家である著者が自宅となるマンションを購入し、設計していくプロセスを可能な限り全て公開しています。 僕が建築家で配偶者である彼女が施主という役割でリノベーションがどのように進ん…
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#プロセス

自宅リノベ全記録(0)竣工写真+建築家サイド、施主サイドまとめ

この自宅きっかけで仕事がもらえたりなどしていて更新が滞ってしまいましたが、余裕ができたのと、竣工写真があがってきたので完成の雰囲気とこれから記事を見るかもしれない方が読みやすいようにまとめを書こうと思います。 この「自宅リノベ全記録」の記事は建築家である僕が設計していく中でどういうことを考えて設計しているかということを書いた「建築家サイド」と施主と見立てた配偶者の視点に立って記事としてまとめた「施主サイド」にわかれています。 あと1記事で終わる予定ですが、今の所それぞれ8記

自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(8)設計者が工事を監理するとはどういうことか

表題の8回目になります。バックナンバーは以下マガジンで見られます。 前回は解体を終えて工事開始まででした。 今回はそもそも工事監理とはということから、この工事の監理はどう進めているかを工事契約における設計者の立場から書いていきたいと思います。なるべく噛み砕いて書こうと思ったのですが、ちゃんと書こうと思うとガチガチになっちゃいました。 1.工事契約とは工事監理はそもそも設計契約の時点で含むことが多いので、改めて工事監理契約を行うことはほぼありませんが、工事自体には工事契約

7/18(土)13-18時第2回見学会のお知らせ

第2回の見学会のお知らせをさせていただきます。7/19が引っ越しで寝室に荷物がある状態になりますが、それでも良い方は是非お越しください。 建築設計の業界では物件が完成した時にオープンハウスといって建築の関係者や今までの施主などに声をかけて見学会をやることがあります。 そして、自宅リノベーション全記録で記事を書いている部屋の見学会を考えているのですが、せっかくの機会なので建築関係の方だけでなくどなたでも来られる機会にしたいと思っています。 日時は、7/18(土)13-18時

自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(7)本見積、解体DIY、計画修正

表題の7回目になります。前回までのまとめは以下マガジンです。 前回は意匠を決め、実施設計を終わらせて、提出するところまででした。 今回は、本見積の調整と解体、解体することで現況が分かったのでそれによる図面変更までをまとめていきたいと思います。時系列的には、見積中に解体を進めて、解体で分かった現況を本見積に反映してもらった形です。 1.本見積概要 本見積で税込660万くらいになりました。想定より下がらなかったのは、解体を進める中で、1.PSに配管が集まっていると想定した

自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(6)意匠の決定と実施設計図書

表題の記事の6回目になります。1〜5回は以下のマガジンにまとめてあります。 今回は、設計前のコンセプトからどのような意匠を決定したかというところを書いていきたいと思います。大枠としては、基本設計と変わらないのですが、詳細や設備(電気ガス水道など)を検討していく中で各部分のあり方を整理し、寸法などの調整を行いました。合わせて、本見積のための実施設計図書も公開しています。 ただ、この記事を書いてる時点で解体がほぼ終わり、工事が始まっているのですが、解体してみると給排水ガスの位

自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(5)概算見積分析

表題の5回目になります。前回までの記録(1〜4回)は以下になります。 今回は概算見積もりの結果から、減額を検討するのですが、せっかくなので自分の勉強のためにコスト分析も合わせてしていこうと思います。 減額方針 大きくは①引き渡し前のクリーニング、解体をDIY、②床工事の内容検討、③塗装全てDIY、④給排水、電気設備の器具を見直し です。 もともと、工事500万、家具100万、DIY100万の計700万を想定していたのですが、500万まで下げるのが難しそうなので、工事6

自宅リノベ全記録_建築家サイド(2)設計の射程

自宅リノベーション全記録〜建築家サイド〜の(2)になります。前回は下記になります。 まず、僕が建築を生業としてやっていくモチベーションは建築の歴史を進めることに寄与することです。そのために、自分なりに建築の理論を組み立てそれを建築にしていくことや、新たな価値観を示すことが必要だと考えています。要するにどう批評性を持たせるかということです。 今回は、この設計を進めていく上でどのような部分で建築として新しい試みを行えるか、デザインとしての強度を上げることができるかを考えたいと思