Satsuki Furuno

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  • 編集部員の気まぐれレビュー

    • 12本

    学芸出版社の編集部員が、気になった本や映画、展覧会などを気まぐれにレビューします。「これを読め!観よ!」という作品の推薦、いつでもお待ちしております【毎週水曜日更新】

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今回レビューは下手文で申し訳ない。そのうち整えたい。

    • 謎が解けても真相は見えない?━━『冷たい密室と博士たち』

      『冷たい密室と博士たち』(1999、講談社)は、森博嗣の小説『すべてがFになる』(1997)の続編となるシリーズ第二作。前作同様に大学建築学科助教授の犀川創平とその学生、西之園萌絵を主人公としたミステリー小説である。 ©️講談社文庫 今回の事件は大学で起こる。 犀川の同僚で土木学科助教授の喜多(きた)に誘われ、低温度実験室の見学のため土木学科棟、通称“極地研”を訪れていた犀川と萌絵。繊細で難しい操作を伴う実験であったが、極地研の学生:丹羽健二郎と服部珠子の活躍により、無

      • 「普通の人」ってなんだ──映画『勝手にふるえてろ』

        映画『勝手にふるえてろ』(2017年公開)は、綿矢りさの同名小説(2010年、文芸春秋)を原作としたラブコメディ映画である。 ⓒ文芸春秋 2017年に松岡茉優主演で公開、ミュージシャンの渡辺大知(黒猫チェルシー)が出演するということで界隈では話題になっていたようだ。 ⓒ2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会 本作は、中学時代の片思いを社会人になるまでこじらせ現実と妄想が交錯するなかで”明るく前向きに”に生きていたはずの主人公が、”現実の恋人”の出現によって成長する

        • 予測不可能の結末──『すべてがFになる』

          『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』(講談社、1996)は、森博嗣のデビュー作であり、代表作である。これまでドラマ、アニメ、ゲームにも置き換えられ、幾度となく読み返されてきたミステリー小説の名作だ。 ©︎講談社文庫 物語は、大学建築学科の准教授:犀川創平と、犀川の生徒で大金持ちのキレ者美少女:西之園萌絵の二人が、稀代の天才技術者:真賀田四季の謎の死の真相を巡って奔走する様子が描かれる。 あらすじはこうだ。 絶海の孤島にある研究所のさらに奥。15

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        • 編集部員の気まぐれレビュー
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          スーツで華麗に暴れる!?スパイアクション───『キングスマン』

          最近、動画配信サイトのおかげでスマホでも映画が観れるようになり、映画館に足を運ぶことが少なくなった。 きちんと新作を映画館でみよう!と思い立って予習のために観たのが今回オススメする『キングスマン』(2015)だ。 ©Twentieth Century Fox Film Corporation 本作はスパイアクション映画。かの有名な『007』と同様、主人公は「イギリス紳士のスパイ」……になる前、スパイの卵である。 主人公エグジーの生活は、幼少期の父親の戦死によって一変する

          スーツで華麗に暴れる!?スパイアクション───『キングスマン』