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高所作業車の選定(資格・高さ・レンタル)

近年、さまざまな工事で使用される高所作業車。
足場組み立てより工期が短縮でき、コストも安く抑えることができるのが特徴です。その一方でそのほとんどがレンタルによって供給されている状況で、建設機械の中でもとりわけレンタル比率の高いものです。
今回は高所作業車の選定から作業に必要な資格までをご紹介します。

高所作業車の定義と分類


高所作業車とは高所での作業の際、作業員の足場となる作業床を備えた建設車両のことです。
以下の3点が高所作業車の定義です。

  • 2m以上の高さの上昇可能な作業床を備え、走行機能と昇降機能が搭載されている

  • 動力を用いて作業床の昇降を制御する

  • 作業時に不特定の場所を走行することが可能

高所作業車の分類

高所作業車は構造や走行方式によって2つに分類されています。
構造
・ブーム式構造
クレーンのようなブームに作業床が搭載されており、昇降・旋回できる構造になっている
垂直昇降式構造
作業床が垂直に昇降する構造になっている

走行方式
・トラック搭載式
高所作業ができる作業床を備えたブームがトラックに搭載されている
自走式
バッテリーもしくはエンジンを動力とする走行機構に高所作業ができる作業床が架装されている

高所作業車を選ぶ際は作業内容によってどの分類の高所作業車が最適かを選定することが重要です。


高所作業車に関わる法規制

資格について

高所作業車の操作に必要な資格は2種類あります。
「技能講習」修了(労働安全衛生規則第41条)
最大床高が10m以上
「特別教育」修了(労働安全衛生規則第36条)
最大床高10m未満

「10m」とは機種の能力によるものであり、作業する高さではありません。
例えば、5mの作業を行う際に最大床高が10m以上の高所作業車を使用する場合は「技能講習」修了の資格が必要です

法令点検について

法定点検は3種類あります。
「特定自主検査(年次検査)」
1年に一度、必ず実施しなければならない検査です(労働安全衛生法第54条1項・2項、第54条の3等)。
特定自主検査は、検査資格を持つ有資格者が実施する必要がありあります。
「作業開始前点検」
その日の作業を開始する前に高所作業車を点検します。
走行装置や走行体、安全装置など、日常作業で故障しやすい箇所を重点的に点検します。これには点検資格が不要のため、ユーザーが行います
「定期自主検査(月例検査)」
月に1度、作業開始前点検の項目より、詳細な箇所を点検します。
点検には資格は不要ですが、機械の知識が必要であるため、ユーザーで行う際は知識のある専任者で行うことがおすすめです。より専門的に点検を実施したい場合は、購入店やレンタル会社に有料で依頼するのも良いです。


高所作業車を選ぶ際の3つのポイント

高さ

作業床の高さに余裕のある機種を選定することでより安全で作業効率を良くすることが可能です。
目安は次のとおりです。
高所作業車の最大作業高さ=作業対象物の高さ×1.1~1.2倍

積載重量

作業床に積載できる最大の荷重は、作業所の形状によって変わってきます。
プラットフォーム型は比較的高積載(約200kg~1000kg)
バスケット型・バケット型はそれに比べて積載量が少ない傾向があります(約100kg~300kg)
管や材料の取り付けを含む設備工事等では、プラットフォーム型を使用することで、作業床が広く、材料や機器を積載する場合に効率的です。

装置

作業装置

垂直昇降型
コンパクトで小回りの効く機器が多く、狭小な場所でも効率的に作業が可能です。内装工事や屋内の設備工事などで多く使用されます。

伸縮ブーム型・屈折ブーム型
垂直昇降型に比べて作業範囲が広いため、本体を移動させることなく、広い範囲の作業を効率的に行えます。また、作業箇所の直下に本体を設置する必要がなく、障害物を越えて作業する際にも用いられます。
鉄骨溶接や屋外での広範囲な作業時に多く使用されます。

走行装置

クローラ式
走行装置にクローラ(履帯・キャタピラ)を用いるタイプで、悪路などにも対応し、最小旋回半径が小さいことも特徴です。

ホイール型
堅土で整地された路盤上や床面などでの作業に適しています。
また、クローラ式に比べて、旋回の際にタイヤ痕が付きにくいことも特徴です。


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