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TINY ARCADE Tabletop Edition スペースインベーダーを改造する手順を解説

今回はテーブルタイプの超小型ゲーム機、「TINY  ARCADE」について書いていきます。

このゲーム機は、アップライトのディグダグを前に改造したんですが、ゲームの内容はアップライトのものと同じでした。あまり考えないで買いましたが、日本ではテーブルタイプのモデルにディグダグのシリーズはないみたいでした。

難易度設定
★      とても簡単 (何も考えなくてもできる)
★★     簡単 (初歩的なパソコンの知識があればできる)
★★★    普通 (ある程度の技術が必要)
★★★★   難しい(パソコンの知識があまりないと難しい)
★★★★★  かなり難しい(パソコンの知識と他の知識も必要)
★★★★★★ とても難しい(複合的な理解力が必要)

今回の難易度 ★★★★★★ とても難しい
ゲーム機の加工が必要です。
ハンダ付けは慣れていないと難しいレベルです。

TINY ARCADEを手に入れる

アップライト型のモデルはドン・キホーテでも手に入るようですが、いろいろ探してみたところ、アップライトよりも入手の幅が無いようでしたのでAmazonで購入しました。

買うタイミングによって値段が変わるので、どれかの安いモデルを買うといいと思います。

今回はスペースインベーダーを購入しました。

アップライトのモデルは2種類の基盤があります。

1種類は「パックマン系」
パックマン、スペースインベーダー、ギャラクシアン、Ms’パックマンこの系統
2種類目は「ギャラガ系」
ギャラガ、フロッガー、ディグダグの系統です

今回の系統は「パックマン系」です。

現物

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大きさはアップライト型よりも大きめです。
ただ、すごく大きくもないので、飾って楽しむにはいいと思います。

準備するもの

改造する前に揃えておくといいものを紹介しておきます。

・半田ごて
精密機器をハンダ付けするので、温度調節できる半田ごてが必要です。

半田ごての有名メーカー白光

私が買ったもの

・糸ハンダ
ヤニ入りハンダが作業しやすいです。細いものがオススメです。

・フラックス
液体のフラックスはあった方がいいです。

・フラックスリムーバー
ハンダ付けの後に清掃した方が良いですが、今回は気休めくらいに使いました。

・クリップ
小さい物を固定したり、熱を逃がすために使います。

・拡大鏡
細かい作業なので、拡大鏡は無いと不便です。視力に自信があっても必要だと思います。

・顕微鏡
ここまで必要かわかりませんが、大きく映すにはいいかも

・ピンセット
細かい部品をつまむのにあると良いです。チップ抵抗がすごく小さいので必要ですね。

・ポリウレタン銅線
捻線だと太いし配線が大変なので、ポリウレタン動線が適当だと思います。はんだ付けに自信がある人は捻線でもいいです。

・ディップスイッチ
切り替えスイッチはなんでもいいのですが、配線の関係で4つのスイッチがあるものが適当です。

・グルーガン
これがあるのと無いのとでは作業がずいぶん違います。接着剤として使いますが、幅の広い使い方ができます。安いものは使い勝手が悪いので、ある程度実勢機のある製品をお勧めします。グルースティックについては100均ので十分です。

・精密ドライバー
電動ドライバーにそのまま取り付けできるので、ひとつ持っておくと重宝します。ゲームハードをいじりたい人は必須です。

・ニッパー
ひとつあると何かと便利です。

・カッター
オルファのカッターは超有名ですし、品質と性能がピカイチです。

・ラジオペンチ
あると便利なアイテムです。

・はんだ吸い取線
はんだ付けの作業するなら買っておきましょう。値段も安いので、買い惜しみするほどでも無いです。

作業工程

裏返しにします。

足の部分の裏にもネジがあるので、足を取り外します。

裏に電池入れがあるので、ネジを外します。

すでに電池が入っていたので、電池を抜き取ります。
裏側の全てのネジを外します。

裏蓋を外したら、基板にアクセスできます。
LEDを取り付ける部分があったので、ちょっと遊んでみました。
後で、LEDも実装します。

裏蓋部分は、電源スイッチとスピーカーがついています。

基盤を確認

基盤にABCDと書かれているところが、今回作業するところです。

フラックスを塗って、Dにあるチップ抵抗を外します。

顕微鏡で撮影したものです。

半田ごてでチップ抵抗を外します。余分なハンダは吸い取り線で吸い取って置くと良いです。

ちなみにチップ抵抗はこのくらいの大きさです。綿棒は普通のよりも二回りほど細いです。
チップ抵抗が取れたら、ディップスイッチをつけます。
まずは、基盤の方にポリウレタン銅線で配線します。
片側がGNDなのを忘れていて、全てに配線してしまいました。。。。

配線は図のようにします。

基盤の方の配線が終わったら、ディップスイッチの方もはんだ付けします。

片方はGNDなので、8本全部やらなくてもよかったのですが、気がついたら全部やってました。。。。
ABCDの方を一本でも良いです。

起動確認したら、グルーガンで固めます。
外れたら嫌なので、ガッチガチに固めます。

これで、ディップスイッチの方は完成です。

ディップスイッチの埋め込む位置を決めます。

コントローラーのついている部分と反対側に設置します。

適当に置いてみて、大丈夫か確かめます。
位置が決まったら、カッターなどで綺麗に切っていきます。

次に、LEDです。
なんと言っても、LEDはブルーでしょ。
憧れの青色LEDです。
基盤の端子に結線します。

そこそこの長さにして取り回し良いようにしておきます。

ちゃんと点灯しました。
前面のいい位置に穴を開けます。
今回は半田ごてで、グリグリやりました。

裏から差し込んで、グルーガンで固めます。
あとは、配線を中に入れて、元通りにねじ止めすれば良いです。
LEDの部分のネジの取り付け部分が邪魔になったので、そこは切り取ってネジはつけないことにしました。ネジ3本でも止まるので、良しとしました。

スペースインベーダー

ギャラクシアン

パックマン

Ms’パックマン

前面のLEDが眩しいです。

これで完成です。

まとめ

パックマンとMs’パックマンって、namcoが一緒にするのを認めていなかったはずですが、このシリーズだと一緒になってしまいました。
本物は別々の機種に分かれているので、問題ないですけどね。
配線関係の半田付けが結構大変です。
ポリウレタン銅線は長めにした方がやりやすいです。
LEDは好みの色にすればいいですけど、眩しいのでなくてもいいですね。電池の減りも早いので、好みの問題です。
飾って眺めるシリーズですけど、デモ画面にして気分によって切り替えると楽しいかもしれないです。
時間としては慣れていれば1時間程度で終わると思います。私は2時間ほどかかりました、、、、たくさんはやりたくないですね。

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