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ファミコンのディスクシステムのゲームを吸い出してエミュレータで遊ぶまで:完全マニュアル

今回は、ファミコンのディスクシステムのゲームを吸い出して、エミュレータで遊べるようにするまでを解説します。

ファミリーコンピュータ ディスクシステムはカートリッジ(カセット)ではなく、磁気ディスクにゲームを記録する方式です。
ですので、吸い出しはディスクシステム本体からしか吸い出せません。

また、ゲームはディスクシステムのBIOSが必要です。
ディスクシステムのBIOSの吸出しについては、レトロフリークのカートリッジアダプタの記事で解説してますので、そちらを参考にしてください。

難易度設定
★      とても簡単 (何も考えなくてもできる)
★★     簡単 (初歩的なパソコンの知識があればできる)
★★★    普通 (ある程度の技術が必要)
★★★★   難しい(パソコンの知識があまりないと難しい)
★★★★★  かなり難しい(パソコンの知識と他の知識も必要)
★★★★★★ とても難しい(複合的な理解力が必要)

今回の難易度 ★★★ 普通
手順が多いですが、やることは単純です。

ディスクシステムはゲームのメディアも、本体も非常にデリケートなものですので、動いているうちにできるだけ吸い出してしまいましょう。
この記事のために半年ぶりにディスクシステムを引っ張り出してきたら、エラーが頻発しました。
この記事を書くためだけに整備品を買いなおしました。。。(血涙)
エラーが出る本体は、ゆっくり直すことにします。

準備するもの

・ディスクシステム本体
中古で手に入れれば4000円くらいで買えるかな?

・ディスクシステムRAMアダプタ(BIOSを吸い出すために必要)
運が良ければ数百円で、1000円くらいで手に入ります。

・FDSstick
5000円前後ですけど、古い製品なのでいつまで売ってるかわかりません。

・ディスクシステムと本体をつなぐケーブル(自作するか購入)

・USB延長ケーブル

・FDSStick(アプリケーション)

・ROM Checker(アプリケーション)
ゲームが正しく吸い出されているか、データベースと参照してチェックするソフトです。

・ディスクシステムのゲーム
一番大事なやつ。状態の良いものを手に入れましょう。

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ケーブルの作成

ケーブルの作成にはディスクシステムのRAMアダプタの中身を2つ取り出して、両端をディスクシステムのコネクタにする必要があります。
代用としては、スーパーファミコンやゲームキューブのAVコネクタを利用する方法があります。
ピンアサインはFDSStickの公式サイトに載っていますので、AVケーブルを切って配線して、コネクタの出っ張り部分を削ると作成できます。

めんどくさいので、ケーブルは買ってもいいかもしれないですね。
写真は自作例です。(手持ちのケーブル)

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吸い出しの手順

ディスクシステムの本体と接続ケーブル、FDSStickをUBS延長ケーブルにつないでパソコンと接続します。

FDSStick(アプリケーション)を起動します。

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Diskタブをクリックします。

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Read disk…を押すと保存先を尋ねられるので、保存先とゲームの名前を決めて保存します。
前期型のディスクシステムでは書き込みもできてしまうので、「Write disk…」は押さないでください。(後期型も移行期間中に中身が混在しているので、すべてが後期型仕様とは限りません)

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すぐに読み込みが始まるので、しばらく待ちます。

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A面だけのゲームなら青丸のところを、B面もあるなら赤丸のところを押します。二枚組の場合は、一枚目が終わったら二枚目を入れて赤丸を押します。
緑の線のところに(7missing?)と出ていますが、読み取れなかった部分です。このような表示の時には正しく吸い出せてないので、何回か試してください。

ゲームのチェック

ROM Checkerでゲームが正しく吸い出されているか確認します。
使い方は公式サイトで詳しく説明されています。
ファイルをドラッグ&ドロップで放り込むだけです。

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うまくいかなかった場合は「データベースのCRCと一致しませんでした。」と表示されます。

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正しく吸い出された場合は、「データベースのCRCと一致しました。」と表示されます。
ディスクシステムのゲームは、吸い出しがうまくいっているかがチェックするまでわかりません。読み込みミスが無くても、正しくない場合もあるので粘り強く読み込む必要があります。

ゲームを動かす

今回も、Retroarchで動かします。
Retroarchについては設定する記事があるので、参考にしてください。

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レトロフリークで吸い出しておいた、ディスクシステムのBIOSを用意します。

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名前を「disksys.rom」へ変更してRetroarchの「system」フォルダへ入れます。

Retroarchで起動します。

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ディスクシステムが起動して、ゲームも表示されました。
ディスクシステムのゲームは中古で手に入れる方法しかないので、前の所有者のセーブデータが残っています。
そういうのも含めて楽しみましょう。

まとめ

ディスクシステムのゲームは、数が多くありませんし、ディスクシステム専用も少ないですが、それだけに集めるのは難しくはないと思います。
特に、ディスクシステム専用のスーパーマリオブラザーズ2は本数が出ているので、手に入りやすいでしょう。
個人的にディスクシステムのゲームでオススメなのは、マリオブラザーズ2の他に、メトロイド、ゼルダの伝説(のちにカートリッジも発売されたがプレ値)、ゴルフJapanコース、ゴルフUSコース、奇々怪々 怒涛編です。
手に入ったら遊んでみてください。

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