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神機と呼ばれるエミュレーター専用機の話

色々エミュレーター関連の話をしてきていますが、エミュレーター界隈で神機と呼ばれているエミュレーター専用タブレットがあると言うお話。
エミュレーターについてわかりやすく書いたのもあるので、よかったら合わせて読んでくださいね。

エミュレーターに用いられる機器

エミュレーターと言っても、ゲーム機のエミュレーター寄りのお話ですが、ゲームを実機じゃない方法で動かすお話を色々してきました。
エミュレーターを動かすのに用いられる機器としては、Windowsパソコン、MacOS搭載機、Linuxパソコン、Linuxに属するけど別扱いのラズベリーパイ、Android携帯端末やタブレット、iPhoneやiPad、中国産の怪しいゲーム機などが挙げられます。

高性能なパソコンほど高性能なゲーム機のエミュレーターを動かせるので、最も性能が高いパソコンでエミュレーターをする人も多いですが、価格が高いので比較的安価なラズベリーパイや日常的に使うスマートフォンが使われたりしているようです。

人気の高いエミュレーターは?

どれが人気が高いかはわかりませんが、古くからあるアーケードゲームのエミュレーターでMAMEというのがあります。日本でも有名なので触ったことがある人もいるでしょう。
世の中いろんな分野でレトロブームが起きているみたいで、ファミコンのエミュレーターやスーファミのエミュレーターも人気かもしれないですね。
また、日本ではメガドライブとして売り出されてそこそこ人気でしたが、海外で発売されたメガドライブ(ジェネシス)はサターンが出た後も後継機が発売されて、海外中心に人気があるのでそれのエミュレーターも人気かもしれません。
他には、海外で人気なのがAmigaです。エミュレーターよりも実機の方が人気っぽいですが、実機が人気ならエミュレーターの需要もあるんだと思っています。
比較的新しいエミュレーターではPS3やNintendo Switchのエミュレーターは不完全ながら、それなりにゲームができるレベルで注目されているようです。

エミュレーターの裏神機とは

2020年までの機器でエミュレーターの裏神機だと言えるのは中国製のエミュレーター専用ゲーム機でしょう。
とにかくエミュレーターが快適に動くように仕立ててあることや、小さいので持って歩けて、コントローラーが一体型なので起動したらすぐに遊べるのが特徴です。
それらのゲーム機はOSがちょっと特殊だったり、既存のOSのカスタムだったりしますが使い勝手がいいので何も考えずに遊びたい層に人気です。
ただ、あまり大きな声で言えませんが、あまりにも簡単に動くことを極めているので、許可を得ていないのではないかと思われるゲームがインストールされているということがあります。
こういう世界に入ってくる人に一定の需要があるのは確かですが、大きな声で言えないところが裏神機と呼ばざるを得ない理由でしょうね。
動かせるエミュレーターもアーケードゲームからファミコンはもちろんですし、メガドライブやニンテンドウ64、PS1やPSPが動くようなものがあります。
中にはDreamcastやWiiが動くものもあるとか。
この辺のゲーム機は持っていないので詳しくないですが、性能は価格に比例するので高性能なものは普通のゲーム機を買った方がいいくらいはしますし、どうにもファミコンが動くので精一杯みたいなやつは数千円くらいからあるみたいです。

神機を教えよう

エミュレーターで遊ぶ人たちの間で、ここ数年のうちに彗星の如く台頭してきたのが、AmazonのFire HDタブレットです。
Kindleを読んだり、Amazonプライムビデオを見たり、Amazonで買い物もできます。Amazon特化なので、Amazonのサービスには強いですが、今時YouTubeも見られないなど、何か中途半端感はあります。
ベースのOSはAndroidですが、カスタマイズされたFire OSを搭載しているのですが、AmazonとGoogleの仲がまり良くないようでGoogleアプリストアやYouTubeのアプリはインストールされていません。
Amazonの都合の良いアプリしか遊べないですし、性能もスマホほどでもないので、ゲームも軽めのものしか現実には動かないのです、
あなたのいつもやってる、あのゲームも、このゲームもインストールができないのです。
こんな中途半端なタブレットが神機になり得るのでしょうか?

視点を変えてみると、Amazon特化ゆえにAmazonのサービスにあるものはなんでもできます。
そういう意味では神機でしょうね。
でも、それでここまで読んだ人に納得してもらえるとは思っていません

ただの羊が狼に変わる時

Fire HDタブレットは元になっているOSがAndroidです。
ベースがAndroidだからとは断言できませんが、少し工夫をするだけでGoogleプレイストアを入れることができます。
ここからがFire HDタブレットが羊の皮を破ってその真価を発揮する時です。

Androidのアプリをインストール出来るようになった途端、YouTubeも見れます。
流石にスペック不足でスマホゲーはあんまり動かないですが、Googleプレイストアにあるたくさんのアプリをインストールすることができる様になるんです。
いよいよ目覚めの時ですね。
インストールできるアプリにはエミュレーターも含まれています。
エミュレーター単体もありますし、エミュレーターを横断的に管理できるフロントエンドもあります。その中にはAndroidを起動時からゲーム機の様に見せるアプリもあります。
ちょっと脇にそれますが、iOSよりもAndroidは比較的審査基準が緩いのか、iPhoneにはリリースされているものの使用することが公に認められないアプリもGoogleプレイストアには数多くあります。
iOSが劣っているわけではなく、iOSのアプリを公開するまでのガイドラインに原因がありそうです。

2.5.2 Appはバンドル内で完結している必要があります。他のAppを含め、指定されたコンテナエリア外に対するデータの読み書き、またはAppの特徴や機能を導入したり変更したりするコードをエリア外からダウンロード、インストール、実行することは許可されません。実行形式のコードの学習や開発、学生によるテストを目的とした教育用Appでは、コードが他の目的で使用されないという、限られた状況での使用に限り、コードのダウンロードが許可される場合があります。こうしたAppでは、ユーザーがApp上でソースコードの全体を確認し、編集できるようにしておく必要があります。

Appleが提示しているガイドラインは上記のサイトから全文が読めますが、一部引用します。
該当するのは「2.5.2」の部分ではないでしょうか?
エミュレーターに同梱されたゲームパッケージで提供するなら認められる可能性はありますね。
ただし、エミュレーターは全てのゲームにおいて検証作業は行なっている様ですが、権利者に無断でゲームパックをつける様なことはありません。ですので、外部から何かしら持っているゲームを入れなければならないのがダメなんでしょうか。
ここは詳しくないので、有識者の方が見ていたらコメントください。

狼は誰だ!

Fire HDタブレットにもいくつか種類があります。
オススメは2020年モデルのFire HD8とFire HD8Plusに2021年モデルのFire HD10Plusです。
Amazonで頻繁に買い物をするならKindleを読んでる途中で買い物もできます。スマホでもできるんですが、小さな画面で本を読むのはそのうち苦痛になってきます。使い始めるとAmazonユーザーには便利なタブレットです。
すごく便利なのですが、それだけじゃなかった。

エミュレーターを入れた時の性能が非常に高いです。
エミュレーターで動かすとファミコンやスーファミも動きます。
PSPもPS1も実機相当で動きますね。ニンテンドウ64もそれなりに動きますし、ニンテンドウDSが上下二画面表示で動きます。
わりと重めなDreamcastも動きます。

さらに、ベースがAndroidなので、PS4とPS5にXbox360のコントローラーは何もしなくても有線無線のどちらも繋がります。
ゲームやるならコントローラーが必要ですが、これもクリアしています。

Androidなので、Steam Linkが利用できます。
持っていればPS4やPS5のリモートもできます。
リモートについては今度詳しくやろうと思っているので、ご期待ください。
簡単な説明はこの辺に書いてあります。

ここまで出来て、8インチモデルは一万円を切ります。プライムデーなら5000円くらいです。奮発して10インチのPlusでも、プライムデーなら12000円で買えますね。

性能はどうなのよ?

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これがFire HD8Plusです。antutuベンチで96433ですね。
そこそこいいです。

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こちらがFire HD10Plusです。
152640です。
かなり良い成績です。

今しょぼいって言った人、後で職員室にきなさい!

antutuで20万くらいスコアが出たらWiiとゲームキューブのエミュレーターで遊べるレベルと言われています。それにはちょっと足りないですが、この性能で1万円ですよ。
お買い得でしょ!
ちなみにNintendo SwitchにAndroidを入れた時はこれ

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GPUの性能がピカイチですね。
これだとスマホゲーもサクサク動きます。
辛うじてWiiとかが動くよって感じです。

最新型ゲーム機で3万円もするんだから、これでも性能がいいとは言えないですね。
なので、FireHDタブレットはどこから切っても優秀と言えるんです。

メリットはまだあるよ

Amazonのタブレットですが、非常に軽いです。
FireHD8インチモデルは355gです。
Nintendo Switchは398gです。
あのNintendo Switchよりも軽いんですよ。
FireHD10インチモデルは468gです。
iPad Pro11インチは466gで、iPad10.2インチが490gです。

大きい方はそこまで軽くないですね。でも前の10インチモデルよりも10%軽くなったんですよね。

後は価格よね。
先にも書いてたけど、非常に安いです。
同程度の性能でAndroidタブレットを探すと2万円くらいはしますよね。物によっては3万円はするんですよね。
iPadは高すぎますね。。。二桁万円ですからね。性能も桁違いですが。。。

それから、先にも書いたけどストレージですね。内蔵記憶エリアは32GBか64GBですが、SDカードは1TBまで使えます。
内臓の部分を割り切っちゃって、外部で保存させるのに特化させてますね。
Kindleの本を買ったらSDカードにたくさん詰め込んじゃって512GBでも少ないんですけど、うまく回せば512GBでそこそこいけます。
何回もダウンロードできるので、Kindleなら保存しておかなくてもいいかもしれないですけどね。
ゲームだと持ち歩きたいからたくさん入れられると便利ですよね。
そうは言っても、128GBか256GBあれば十分っていう人が多いので、それでいいですね。価格も安いですし。
SDカードにゲームを入れる方のメリットもあります。
Kindleの本は専用のSDカードで、ゲームはそれ専用のSDカードにしておけば気分によって切り替えて使えます。
SDカードはマイクロSDなので、かさばらないし逆に小さすぎて無くすくらいです。
SDカードケースに複数入れて使い分けてもいいかもね。

デメリット

残念ながら、デメリットもあります。
そもそもAmazonの専用端末なので、Androidとして使うのはAmazonが想定する使い方ではないです。
しかも、Googleストアアプリは後で入れることになるので、これの方法がわからないと全く使い物になりません。(Kindleとか使うのには何も問題ないです)
さらに、Amazonの都合でGoogleストアアプリが使えなくなる可能性もあります。
それから、新しく買う場合に今後発売する現行機種も、Amazonが意図的にGoogleストアアプリをインストールすらできなくする可能性があります。

一応タッチパネルでもゲームが遊べますが、物理コントローラーは何かしら持っていなくてはいけないです。
Nintendo Switchみたいに本体にコントローラーが付いていないので、どうしてもゲームをするときに不利になります。
専用機じゃないので仕方ないですが、大きなデメリットです。

遊び方の提案

遊び方としては、それなりに大きいので両手で持ってタッチパネルの仮装コントローラーで遊ぶ方法が最も簡単です。
短時間だけ遊ぶとか、DSのゲームならタッチで遊べるゲームもあるので、そういうのに特化するといいですね。

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イメージなんですが、上記の絵みたいにタブレットをキャビネットに入れて、ゲームパッドを接続したらミニアーケードゲーム機みたいになりません?

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ちょっとヤバい絵ですけど、両側から挟み込むようなゲームコントローラーをつけたら大きいけど、ゲーム機みたいです。

無理矢理感がありますが、アイデア次第で広がるってことで。。。

Googleプレイストアの導入方法

最大の要点はここでしょうね。
Googleプレイストアの導入はFire HDタブレットから操作します。
標準でsilkブラウザというのが入っているので、そこから検索します。
「ファイアータブレット Googleプレイストア」と検索したら導入手順が書いてあるサイトが見つかるので、それに沿って導入すれば良いです。
ちなみに、2020年の8インチと2021年の10インチはFire OS7の導入方法でOKです。

守る手順があるので、熟読して導入してください。
導入に当たっては、Amazonのサポートが受けられなくなることを覚悟してください。
それから、Googleプレイストアにはフェイクのエミュレーターがたくさんあるので、よくわかってから導入することをお勧めします。
課金するタイプもあるので、課金しても導入すべきアプリなのかを知る必要があります。
どのくらいが簡単なのか私は判断できませんが、少なくとも標準的なAndroid OSを使う技術以上の知識は必要ですし、エミュレーター本体を扱う知識も必要です。
オススメしているわけではないですが、神機と呼ばれるだけあって使ってみると優秀さが見えてきます。

まとめ

低価格で高性能、ゲーム以外でもAmazonを使う人ならかなり重宝するタブレットですし、Android系だと最初から揃えようと思うとこれよりも安いものが見つからないと思います。価格と性能のバランスがピカイチで、8インチでもかなり優秀な素材です。
これ以上の性能を求めるならAndroidの選択肢は消えるかも。20万くらい出してゲームスマホ買いますか?
それだけ出すならパソコンを買ったほうがいいし、エミュレーターを遊ぶ意外にできることはたくさんあります。
多少のデメリットはあるけど、それを補うだけのメリットがあるのが神機と呼ばれるだけあるなぁと感じます。

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