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母から決して離れない一歳児のいる育休中女オタクがオンラインイベントで本を出した話②

 「母から決して離れない一歳児のいる育休中女オタクがオンラインイベントで本を出した話①」を読んでくださった方、ありがとうございました。

https://note.com/arbrokappa/n/n75c450070b59

 ここでは②と題して、オンライン同人誌即売会「エアブー」にサークル参加した際に、ぐっときたところについて残しておきたいと思います。①の最後にエアブーのメリットと書きましたが、よく考えたら育児中の私にはメリットしかなかったわよ。なので、エアブーサークル参加でぐっときたところということで、この記事でもお付き合いよろしくお願い致します。

エアブーとは何か

エアブーは、サークル通販情報ポータルサイトです。
サークルによって様々なところで行っている通販の情報を、エアブーを利用することにより一挙に網羅できます。ーーーhttps://air-boo.jp/introduce/%e3%81%af%e3%81%98%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%83%96%e3%83%bc/

 エアブー公式サイトにはこのように書かれています。リアルイベントと同じ日程で、サークル通販情報ポータルサイトに登録した情報が公開されて、簡単な交流もできますよっていう印象。

エアブーのサークル参加でぐっときたところ

 ①オンラインで参加できる

 とにかくこれに尽きます! というかオンラインイベントはみんなそうか! ガハハ! 家で何かあったら(そして往々にして大体何かある)すぐに対応できる!

 一歳児の機嫌や体調が明日どうなるかは誰にもわからないので、もしリアルイベントだったら、確実に遅刻もしくは早退、最悪欠席していただろうなという瞬間が今回はありました。私が漫画喫茶に出かけようとしたとき(なぜ出かけたのかは後述します)、まだ何も言ってないのにこの世の終わりのようにワンワン泣くんだ。他の用事で私が出かけるときとは違う泣き方だったので、びっくりしました。当然後ろ髪引かれまくるし、自分の趣味で子どもを置いて出かけることへの罪悪感に押しつぶされそうになるしで、私の気持ちも大変でした。何なら私のそわそわした雰囲気を感じ取ったのか、前日の夜から寝つきがめちゃくちゃ悪かったです。

 これが電車だったら乗り遅れていただろうし、出かけるときのバタバタで私が忘れ物したんだろうな~(リアルイベントに参加していたときは、値札や文房具を忘れました)。その点、持ち物のないオンラインイベントは本当に助かります。

 リアルイベントのために、少しでも小綺麗な状態で素敵同人誌の生みの親であるサークル主さんたちにお目にかかろうとしていた私からすると、身支度を整えなくてよくなってしまったことには一抹の寂しさを覚えますが、オンラインイベントならば、当日身一つでパソコンの前にいればよい。子どもがなかなかご飯を食べなくて自分の寝ぐせを直す時間がなくても、服にご飯粒やヨーグルトがついていても全然大丈夫。

 あと、一歳児がいる横でパソコンを開いて作業することはマジで不可能なので(真似したがり&触りたがりなのでデータが飛んでも仕方ない)、イベント当日は近所の漫画喫茶にこもりました。スマホ大好き一歳児の目の前でスマホを出すことも非常に危険なので(絶対に返してくれない)、通販の申し込みやサークルサイト巡りは子どもの目の届かないところでやりたかったんだ。

 個室で寝転がってジンジャーエールの泡を見つめながら、子どもを見てくれる家族がいなかったら今頃どうなってたかな~と、ぼんやり考えたことを今も思い出します。いなかったら、一人の時間を作って日中のイベント参加はできなかったけど、エアブーは日付が変わった瞬間からイベントサイトに入ることができたんだよな~、とも。

 つまりエアブーは、イベント開始時刻(イベント当日午前10:30)にパソコンの前にいなくても大丈夫っぽい。エアブーは通販ポータルサイトだから、イベントサイト入場開始と同時にサークルチェックして、当日の昼間、少し手が空いた時にサクッと買い物をすることができる。気になるジャンルやカップリングを検索バーに入力すれば一覧で表示してくれるのが、本当にありがたいです。でも、それはそれとして、リアルタイムで#設営完了ツイートはしたいんだ。オタクだからね。

 エアブーには強化週間もあるので、その点も参加スタイルの自由度が高いなと思うポイントです。現地で、オンラインで、それぞれができる方法でイベントを楽しんだあと、オンラインで打ち上げするのも楽しいね。

 ちなみに以下の画像は、エアブー公式サイトさんからお借りしたタイムテーブルの画像の一部です。私が参加した回のエアブーでは、0:00の深夜入場に合わせて、ツイッターにてイベント当日の挨拶をしている方もおられました。朝はバタバタするから、私も次はそうしよう。当日は時間になればエアブーのサイトが公開されるので、時間に合わせて慌てて通販サイトを繋げたりしなくてもいいのがありがたいですね。

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 ②交流手段を用意してくれている

 チャットや拍手など、交流手段をエアブーの方で用意してくださっているので、何かあった時の対応がしやすいのもいいなと思いました。gifteeやマシュマロはこちらが登録しておかないとならないから、普段使ってない人が慌てて登録すると、よくわからないまま使えなかったりしますよね(私のことです)。アバターを設定できるのも楽しかったな。

 私の場合、今回がはじめてのエアブー参加&BOOTH開設であり、印刷所を利用した久しぶりの同人誌製作だったので、不備がないかドキドキしていました。結果的に何もなくイベントを終えることができましたが、リンクが貼れていないとか、情報が更新されていないとか、もし何かあれば教えてもらえるツールがあるというのは心強かったです。そしてその際はコアタイム(何かあればすぐに反応できる時間帯)を設定しておくと、リアルイベントのように交流が成立しやすいのかなとも思います。

 サークル情報として、自分の作品の傾向をタグで表明できるのもよかったです。「新刊あり」「ネップリ頒布」「エアスケブ」「チャットあり」の4つのタグは、特にピックアップしてもらえるから、該当するならタグをつけておけば、より多くの人に見てもらえますよね。このタグはかなり細かく設定できるので、見ているだけでワクワクしました。

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 ちょっと見ただけでも数がすごいぞ。地雷避けにも良さそう。

 当日はカプオンリーがあったので、オンリー名で検索することもできました。オンリー専用のページを作ってくれているから、まとめ買いしやすい! イベント直前にはオンリーらしくなるように配置換えしてくださったのも、リアルイベントを感じられて嬉しかったです。

 ③参加料etc.を抑えることができる

 これもオンラインだから当たり前のことなのかもしれないけど、育休二年目無収入の私にはありがたかったです。リアルイベントの参加費(例:スパコミ1sp6500円)より、エアブー(例:b2カード非会員1000円、b2カード会員670円)は手ごろでした。オンラインだから交通費も宿泊費もかからないね。

 その昔、「たった数日ポータルサイトに載せるだけなのに、お金をとるのか?」という意見をちらっと見かけたので、念のために書き残しておきますが、これってエアブーの運営費ですよね。こんなご時世でも同人誌即売会を、たとえ形を変えてでも生き残らせようとしてくれていることに対してのお金だとしたら、安すぎるくらいだよ~!

 リアルイベントを開催してもらって、炎天下でも極寒でもとにかく並び、本を手に入れる喜びを教えてもらったオタクとしては、コロナ禍でも同人誌即売会というイベントを絶やさないようにしてくれている赤ブーさんへの感謝と尊敬の念は尽きません。彼らに抱くのは、これまで楽しませてくれてありがとうという気持ちですし、私にできることがあるなら、今も頑張ってくれていることに少しでも報いたいです。今回、本を作ったのも、印刷所さんを含め同人誌を作る界隈を少しでも応援したい気持ちがありました。いつも本当にありがとうございます。同人誌即売会が本当に本当に大好きだよ!

参加するにあたって

 ①用意するもの

 最低限必要なものは以下の二つです。

・通販ページのURL

・PR画像

 通販ページのURLはBOOTHにしました! とらのあなやフロマージュも一瞬考えたのですが、オンラインでの活動メインの弱小小説サークルだからそもそもそんなに一気に出ていかないだろうし、メッセージをお付けしながら一つずつ送り出していくのなら、匿名配送のあんしんBOOTHパックが一番合ってるかな? と思った次第です。補償もついてるし、ヤマト運輸の営業所までの便がよいので。

 PR画像は、自分のサークルページを見たときに一番最初に目につく大きな画像になります。私のところは小説サークルなので、新刊告知も兼ねて、抜き出したい本文を引用したりしながらcanva(https://www.canva.com/)さんで画像を作りました。

エアブーtop画像 - コピー

 こんなかんじです。推し二人の素敵画像にすれば、サークルページを開くたびに幸せな気持ちになれるね。

 そして今ふと思ったけど、PR画像を新刊告知にしないなら、毎回同じ画像でもいいんじゃないか? その方が「あ、あのサークルさんだ!」ってなって、見てくれる人は覚えやすいのか?(無精ですみません)

 (この記事を書くにあたり、自分のサークルページをスクショしようと思ったら、イベントが終わってるからか消えてた;; 次回サークル参加したときに参考にするために見直したり、画像を使ったりしたいので、一定期間だけでもいいので残しておいてくれるとありがたいです、というオタクの意見です。マイページだけなら見られるとか。)

 参加するにあたって参考にさせて頂いたブログを以下に載せておきます。分かりやすくて本当に助かりました……! ありがとうございました!


 ②告知方法

 リアルイベントに参加していたときは、本当に告知に無頓着でした。同人誌を作って、イベントに参加することがゴールみたいな。でも今回はオンラインだし、余計に目に留まりにくいと思い、今回一念発起して告知画像を作ることに。前回の①の記事で紹介した『わたくしたちの字書き読本』にて坂倉哀さん(https://twitter.com/mizuirom)が紹介なさっていた「映画予告風・三枚画像編」が、私には向いていました。

 ジャンル名・カップリング名など入っているので、興味のある方はこちらのURLからご覧ください。

https://twitter.com/arbrokappa/status/1420001143170605062

 こんな感じです。SS名刺メーカーさんにはお世話になりっぱなしなんだ。本当にありがとうございます。

まとめ

 エアブーに参加して体感として分かったのは、エアブーは「買い物に勝つためのポータルサイト」だったということ。リアルイベントのようなワイワイ感のある交流は極限まで削ぎ落とされています。拍手やチャットは何かあったら、という感じ。特に拍手に関しては、サークル側がお礼画像を用意したりはできるんですけど、リアルタイムではないので、その昔の個人サイトにあったweb拍手と同じです。アバターを使って何かするということもなかったな。

 そして、久しぶりの原稿&オンラインイベント参加は、とにかくやってみないと分からないことが多すぎだった……! 久しぶりの同人誌作りだったのもあって、限られた時間で何から手を付けるのか、まずは頭の中のごちゃごちゃを解きほぐすところからっていう。自分の夜の自由時間を守るため、子どもに早く寝てもらうためにはどうしたらよいのか、毎日考えていました。

 ちなみに、今回のスケジュールの話をすると、原稿プロットは5月くらいから手を付け始めました。出産後、これからも書こうと思うようになってから書いてきた話の文量は、5000~10000字ほど。これが今の私が持てる時間と体力で無理なく書ける限度(つまり、執筆と育児を無理なく両立させるということ)だと考えると、この文量のものを何本かまとめて原稿にするのが一番効率がいい。

 でも、こんなにブランクが長くて、そんなに何本もネタが出てくるかな? 少し厚みがある文庫本はやっぱり難しいかな? そんなふうに不安になった時、子どもが生まれてから一日も欠かさず書いているものがあることに気が付きました。そうだよ、育児日記。

 日記形式、これだ~!!!!!!! ということで、その日からちまちま日記を書き始めました。もちろん、推しカプ二人を見守る登場人物として。文量も、1日に書き進められる量として適切だったんだよな~(今思うと本当に狂気のなせる業だと思うんですけど、原稿中の私は、本来の育児日記+原稿に出てくる登場人物4人それぞれの日記=5人分の日記を書いていたんですよね。人格が分裂しておる)。

 具体的な進め方としては、原稿(プロットから執筆まで)しながら、休憩がてら通販ページを開設し、原稿の修正に飽きたらおしながきなど告知画像づくりをした感じ。途中、新型コロナウイルスのワクチン接種や副反応があったので、早めに原稿に取り掛かっておいて本当によかった。無収入だから絶対に絶対に早割入稿したかったんだよね……。

 今回も長々とすみません。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

 ③ではオンラインイベント(ピクスク)についてお話できればと思います。


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