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解説するびとろ 第5回 J1・J2第2節③

今日もやってまいりました #解説するびとろ のコーナーです。今日も引き続きJ1・J2第2節で起こったシーンを2シーン見てみます。

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判定○VAR◎ 79:30 柏三丸選手にハンドはあったか?

DAZNでは1時間52分15秒から流すといいかと思います。

ご質問者の方ありがとうございました!

このシーンでは柏20三丸拡選手の手に確実にボールが当たっています。その当たったことがハンドになるかというのが判定上の観点です。また、J1ではVARが導入されているので、その観点についても見てみます。まず簡単な後者から。

今回のシーンVARが介入するのは不可能なシーンと考えます。映像をスローにして確認した限り、手に当たった位置は「ペナルティーエリア外」に見えます。そうなると、VARが介入できる4要件の「PKかどうか」「得点かどうか」「一発退場かどうか」「人違い」に当てはまるものが無くなってしまい、仮に「はっきりとした明白な間違い」だったとしても介入はできなくなります

以上の理由でVARは入れないシーンかと思います。

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次に、この反則がハンドだったか考えてみたいと思います。

結論から言うと「どちらでもいい」非常にグレーのシーンだと思います。とるか取らないか50-50で割れるレベルのシーンだと感じます。

私自身は見えていてもノーハンドとすると考えます。一方ハンド派の方のいうことも非常にわかるシーンなので、両方の意見を書いてみたいと思います。

ノーハンドにする派「手の動きは自然だから」

三丸選手は体を湘南17大橋祐紀選手の前にいれるため、もしくは大橋選手をハンドオフするために体を回転しました。そのときに腕が普段より体の外側に動くのは人体の構造上自然であると思いますし、極端に広げられて不自然に広げられていたわけではないと考えます。そのためノーハンドとすることはできると思います。

ハンドにする派①「意図的に動かしたから」

この場面で三丸選手が体を回して、手が広がるのは「ボールを手や腕で扱う意図がある」(未必の故意)といえるため、ハンドをとるというのも理解できます。ハンドをとることもできると思います。

ハンドにする派②「手の位置が不自然だから」

私の考えるノーハンドにする派の理由は採用できず、あれくらい広がっていたら不自然に体を大きくして、ボールを触れているからハンドだという人もいると思います。

まとめ どの判定でも受け入れるべきシーン

このシーンがハンドかノーハンドかということでいうと本当にどっちでもいいと思います。そのグレーゾーンを受け入れて、楽しむくらいの感覚でやらないとストレスがたまると思います。

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判定◎ 16:36 新潟本間至恩選手への警告

主審 中村太さん

DAZN31:50ごろからのシーンです。

長崎はカウンターを仕掛け、本間選手は長崎14名倉巧選手にスライディングタックルを仕掛けます。このタックルは非常に深く、速いものでラフプレーで警告に該当するのは妥当なシーンだと思います。

プレーは長崎のボールとして依然として、数的優位気味に攻めていたため、中村主審はアドバンテージを採用し、プレーを流します。

そして、新潟の選手がクリアしてタッチラインを割ったところで、本間選手に警告を提示しました。

非常に妥当な判定で、ナイスジャッジでした。

この場面、「ラフプレー」でカウンターを止めたため警告となりましたが、仮に「不用意程度」もしくは「ホールディング」の反則でカウンターを止め、中村主審がアドバンテージを採用した場合には警告が提示されないです。

ただ、仮にアドバンテージを採用しない場合には警告になりますし、必ずアドバンテージを採用するわけではないので、むしろ警告の可能性はあがりますので、警告を覚悟した時にのみ「手で止める」方がいいかと思います。そして、アドバンテージを採用された場合には警告が無いラッキーがあります。

結果的に本間選手は2枚ともラフプレーでの退場となっていますので、気を付けてもらいたいと思います。2枚目に関してはレッドカードでもおかしくないですし、1枚目も足裏が相手選手に向かっています。足裏を見せると相手選手がケガしてしまうリスクが上がります。そのため、気を付けないといけないですね。

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以上2シーンについてでした。ご意見等お待ちしています!

本日もお読みいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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