見出し画像

【江東区】辰巳

ある日ある時に有楽町線の辰巳駅に行ってまいりました。
釣りができるスポットがあるためです。(できない場所もあります)

釣りを始めていなければこの地にくることはないとおもうので、地図ブログネタを広げる上でもラッキーでした。

辰巳駅 

辰巳駅の出口は二か所あるのですが、どちらもコンビニのようなものはなく(北口はちょっとあるくとスーパーマーケットがある) 閑散としています。

隣の東雲にはどでかいイオンがあるので、自転車があれば買い物には困らないでしょう。郊外的な雰囲気ありますね。

東京メトロの乗降人員ランキング2023では130駅中、113位で
27,148人。正直このくらいの人数が丁度いいと思います。
200万人越えの新宿、渋谷、池袋なんてこの世の地獄です。
この前ひさしぶりに新宿駅利用しましたが、小田急の再開発にあわせて地下通路も狭くなっているので、暑さと湿気と閉所恐怖症気味なところもあいまって息が詰まりました。
一昔前に流行った「まだ東京で消耗しているの」という言葉が久しぶりに頭をよぎりますが、それも場所次第なのです。消耗しない場所もある。

地獄の沙汰も場所次第。


今回はこちらの辰巳の森緑道公園から東京時層地図を開いてみたいと思います。

ちょっと迷い込んでしまったこの場所で東京時層地図



現在の地図

辰巳の森緑道と辰巳の森海浜公園が大半を占めています。そして一丁目には辰巳一丁目アパートがあります。

地図でみるとわりと規模が小さく見えますが、当方、スニーカーではなくて、荷物もそこそこ多くてシャンシャンと歩くタイプではなく、辰巳の森までいくのはしんどいのでそこまでは歩いていません。

辰巳一丁目アパートの写真を撮ったのでいくつか載せます。
雰囲気があります!

47号棟
55号棟 56号棟
68号棟


再開発の波が来ているので、60年代の巨大団地の姿を拝めるのも時間の問題ですね。

辰巳の歴史は浅く、大正15年 1926年に埋め立て地となったのでまだ100年経っていません。

明治大正時代は当然海の中です。


昭和初期戦前 昭和3~10年 1928年~1935年

○ 辰巳ができるのは関東大震災後の大正15年 1926年
隅田川改良工事によって七号埋め立て地として出来上がります。

明治期から船の通行の便を良くするために隅田川の川底の土砂を掘って、その土砂を利用して埋め立て地を作ったものだと理解しています。浚渫工事というようです。

そういわれてみれば、隅田川って一定の深さがありますね。
安田庭園の首尾の松の逸話、洪水時に武士が馬で対岸に様子を見に行ってもどってきたという逸話があるくらいなので、昔は深さは一定ではなかったのでしょう。

○ 現在地は海の中。


高度成長前夜 昭和30~35年 1950~1955年

○ 戦後、米軍通信隊送信所という施設があります。

辰巳に米軍通信隊送信所があったという記事は検索してもでてきませんでしたが、現在、新座と清瀬の間に米軍施設があるのですが、それが戦前は大和田通信所として活動していたようなので、もしかしてここも戦前は軍の通信所だったのかもしれません。

地図記号のおたまじゃくしみたいなマークは電波塔のマークらしいのですが、多すぎないですか?こんなに必要なのかな。

このあたりの謎も検索しても出てきませんでした。

ただ興味深かったのが、埋立地のイメージが悪かったが1985年に東京テレポート構想が立ち上がり、電波障害のない地区が選ばれたという話。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaeg/66/1/66_90/_pdf

これが後のお台場などの発展につながっているんだろうなと思いました。


○ 現在地は海の中



バブル期 昭和59年~平成2年 1984年~1990年

○ 辰巳一丁目団地は東京オリンピック後の昭和42年~44年に建てられたようです。1967~1969年。

現在は建て替え計画が進んでいます

https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/292_tatsumi1/41202129201-1.pdf

バブル期の地図の頃は、辰巳一丁目団地の方々も元気で威勢も良かったかもしれませんが、それから40年近く経ってしまうと変わりますよね。

○ 辰巳駅は1988年 昭和63年に開業 
軟弱地盤どころか海の中なのに…土木技術スゴイ。

ちょっと周辺も見ていきましょう。

辰巳の対岸の東雲の高層マンション。お家賃はどんなもんだろうと調べてみたところ、一番左のマンションが31階70㎡ 24万円 真ん中が100㎡ 30万円 裏側のキャナルコートコウダンが60㎡ 20万円くらいと考えると、平均をザックリとると㎡あたり3250円くらいで、これって文京区の相場と一緒。そうかんがえるとどうですかね。考えはひとそれぞれですが。
こちらは辰巳桜橋という綺麗な橋です。1996年竣工 歩行者自転車専用ですが広くお洒落な雰囲気。対岸の東雲ではまだ高層マンションが建ちそうです。
唐突ですが、辰巳橋付近で40cmほどのクロダイを釣りあげました!!地元の釣り人にお話しをうかがったところ、食べられるという話はあるのですが、工場から排水が流れているところを見ちゃうと、無理して食べる必要はないかな・・・多分この位の大きさであれば、三枚におろすことはできると思いますが、やっぱり匂いが。買った魚と違い過ぎるんですよね。速攻で〆て血を抜けば臭みはある程度抜けるかもしれませんが・・・
コチラは夜にいった時のもの。クロダイ40cm越え
この日、シーバスも釣りあげました。においが強烈で掬ったタモアミをトートバッグにそのまま入れていたら、においがあふれちゃっているのか、電車で隣の人が居なくなりました。やっぱり食べるのは無理かなと思いつつも、家族がいないときに一度チャレンジしてみようとおもっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?