新 松凡
汚い夢だった。 中学の校舎の、技術室みたいだった。 奇妙なことに、トイレの入り口のすぐ近くに、6人は座れそうなデカい長方形のテーブルがあって、見たことのないひとたちと一緒に座っていた。それぞれの席には、型が揃っていないパソコンがある。 配線が汚い。 古い型のデスクトップ1台、妙に分厚いノートパソコンが4台が置かれている。座っているのは3人だけ。知っているひとはいない。古い型のデスクトップを使っている女性が、パソコンの処理速度の遅さを嘆いている。 よくよく見ると、彼女のパ
二日目のお休みは不安だ 目をつぶって 細く息を吐いてみたり 鼻から 息を抜いてみたり するけど おやつの 食べ過ぎで 寒いのに 冷房の温度をあげる気力すらわかない 救いは 金魚が二匹 水槽のなかで 泳いでいること たまに猫が近くで のびをして 膝に毛がふれること 恐ろしいときには 空気が汚れていて 鴉はいつもより多く 空を飛んでいる 9月は、あたたかい 空は、 海との境目を さかさまにしたみたいにうつくしい まだ、蚊はいる 刺されて帰ってくる かゆい。
もう卵を産みつけるのはやめてほしいのに レモンの木の周りを飛んでいる 息切れした 犬のような夏は お終いです もう、秋なんです 育たなくていいイチジクが のびのびになって 木の幹も なんか太くなって 冷房の効いた部屋で 天津飯をたべてても 夏は終わるんです 当てずっぽうの言葉を ちぎって投げたような夏が 秋の足首を引っ掴んで 井戸にひき摺り込もうとしています 何も始まらない はずかしくない 誰にも見えない 夏が 秋も 冬も 春も、そして次の夏も 見えないものにしよ
ある火曜日、赤福さんより連絡あり。 近くのペットショップのかわいい猫さんに関する報告であった。 告白すると、我々は最近、モーレツにコロッケを食べたかった。そのため、ついでにコロッケ屋さんに行こうぜということで、同日夜に見に行くことになった。 ちなみに、なぜも週のはじまりに近い火曜日からペットショップくんだりまで急いで行くかというと、前回、のんびりかまえていた私たちはお気に入りのエキゾチックショートヘアさんとの出会いの機会を逸しているからである。 火曜日は、本当はブリ照りを
からに、ってどういう意味だろね。本当に。 ちまたで起こるコロナの第何次かすらわからん流行のさなか、我が家に猫熱がやってきた。 ネコ熱。不必要に英語にするとキャットフィーバー。(注1)キャットきっと飼いたい。きっとキャット飼いたい。今までに経験したことはないけど、何ならキャッツ(複数形)きっと飼いたいでも良いくらい。というわけで、猫が飼いたい気持ちに「いや、やめとけ」がずるずる引きづられてる。 キッカケはサンシャイン池崎さん(注2)である。 ある日、仕事から帰ってくると、池