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ENEOS童話賞が終了~53回の「童話の花束」

 今年もENEOS童話賞の入賞作品集「童話の花束」が届きました。今回53回で終了するというお知らせとともに…。
 主催者のENEOSホールディングスが正式発表前に童話賞の応募者に連絡してくれました。「今、求められる社会貢献活動とは何か、という観点から慎重な検討を行ってまいりました」。その結果、53年の歴史に幕を下ろすことに。
 私も2016年の第47回に初めて応募し、2020年の第51回、そして今回と3回応募しました。国内外から約1万点の応募がある人気の童話賞です。
 始まりは1970年、前身の共同石油が宅配灯油の顧客向けのプレゼントとして童話集を発行したことでした。公募は1973年「共石創作童話賞」から。
1993年「JOMO童話賞」
2010年「JX童話賞」
2013年「JX-ENEOS童話賞」
20117年「JXTG童話賞」
2020年「ENEOS童話賞」
 名称変更の歴史は、石油業界の再編の歴史の一端を垣間見るようです。
 最終回の主な審査員は、児童文学者の西本鶏介昭和女子大学名誉教授、「魔女の宅急便」の角野栄子さん、女優・エッセイストの中井貴恵さんら。過去には作家の星新一、女優で童話作家の岸田今日子、映画監督の伊丹十三ら、そうそうたる顔ぶれでした。
 「心のふれあい」をテーマにした童話賞。53回の歩みのなかで、累計40万点の応募があり、743編が収録されています。私は入選できませんでしたが、応募者に送られてくる「童話の花束」の冊子は、一般の部、中学生の部、小学生の部ともに味わい深い作品が収録されていました。
 ENEOSホールディングスによると、「童話の花束」の売上金などをもとに児童福祉施設の子どもたちへの支援をしてきた「ENEOS奨学助成制度」は形を変えて継続するそうです。
 私は3回だけの応募でしたが、とても勉強になりました。noteで落選した私の童話を「自己採点」付きで掲載しようと思っています。
 ほんの「一輪」の童話ですが、花束のなかの一輪だといいのですが。
(2022年12月27日)
 

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