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将棋の王位戦で「勝負おやつ」公募~おかしな記者も激賞

 将棋のタイトル戦が人気です。勝敗とともに藤井聡太八冠と挑戦者が、どの食事やおやつを選ぶかにも注目が集まるようになりました。
 その「布石」を打っているのが、名古屋商工会議所です。5月26日締め切りの「第65期王位戦 第1局 勝負おやつコンテスト」。あす27日からの1次審査が楽しみです。
■王位戦へ名古屋商工会議所が伴走型支援

5月26日締め切りの勝負おやつの公募

 王位戦(中日新聞社、日本将棋連盟主催)の七番勝負第1局は、2024年7月6日と7日、名古屋市東区の徳川園で対局があります。名古屋商議所は、2021年に名古屋の和菓子の土産づくりとしてコンテストを実施し、「なごや菓八果」として8品程度を選び、名古屋土産として推奨してきました。

 勝負おやつコンテストも、王位戦の対局を生かして、名古屋ゆかりの和菓子、洋菓子を提供するとことで全国にアピールする狙いです。名古屋商議所商務交流部ビジネスマッチングユニットのメンバーが知恵を絞って名古屋の魅力発信に務めています。
■消費者も買える
 応募できるのは名古屋市内に店舗があり、WEBページかSNSを有すること。2024年12月31日まで、市内の店舗で一般の消費者が購入できることとなど、お菓子好きで将棋ファンにはうれしい気配りです。
 5月27日からの1次審査で20品目に絞り、公式ホームページに掲載してインターネット投票をします。2次審査を経て、6月7日に審査員が実食したうえで投票し、8品目程度を選定します。
■おかしな記者の希望
 「おかしな記者」(お菓子な記者)を自認する筆者は、勝負おやつに期待しています。まず見栄えより地産地消です。地元の名古屋市を中心にした食材を優先して使っていただきたいものです。
 和洋は問いません。和菓子処の名古屋ですが、洋菓子店舗もおいしいところが多いからです。7月から12月の期間で、季節感を出すのが難しいだけに、洋菓子にも勝機はあります。
■もうひとつのタイトル戦の楽しみ方
 勝負飯、勝負おやつは、将棋ファン以外にも楽しめる話題です。さらに、コロナ禍で経営が厳しかった料亭やホテル、旅館といった老舗にも励みになったことでしょう。テレビやネットが取り上げることで、一般消費者も同じものを食べてみたいという消費行動が広がっていました。
■ぴよりんの成功
 JR東海の子会社が製造販売する「ぴよりん」。名古屋コーチンの卵を使ったひよこ型のプリンです。これも藤井八冠が勝負おやつに選んだことで、人気に拍車をかけました。いまでは工場を新しい場所に移転拡張するまでになっています。
 対局場所の知恵と工夫。それを地元商工会議所が応援する。こうしたアイデアを提供していく伴走型の支援に期待が高まります。
(2024年5月26日)


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