ゲーム感想(月姫-A piece of blue glass moon-)※ツイッター再掲

作品名:月姫-A piece of blue glass moon-
サークル:TYPE-MOON
ジャンル:ビジュアルノベル
総合評価:S

伝説の、と枕詞につけても遜色ない、タイプムーンのビジュアルノベルのリメイク。
過去にツイッターでプレイ後に色々ぶちまけた感想を拾いあげてきて再掲します。
呟きのつもりで書いた分のため、他と違って詳細への評価がちゃんとしてない上、いにしえに魂に刻まれた型月愛がおよそ20年の時を経て蘇り、ものすごく壊れ気味。
他の感想を過去から拾ってくるつもりはないけれど、ゲーム感想置き場つくったのならこれは置いておかないと。
ちなみに総合評価:Sであるが、これは自分の取り決めとして作品評価上限をSとしているため。上限決めないと際限なくなって評価がなんの参考にもならなくなるからね。

以下、ぶっ壊れ文章再掲。あ、言い忘れたけど自分は、旧月姫からのファンです。

月姫。
……解禁した?
解禁したね?
解禁したよね?
もういいよね?
そろそろいいんだよね!?

よおおおおおおしっ、ネタバレ解禁!!
や、大丈夫。いくらなんでも色々ぼかすから。
ぼかすけど察せてしまうレベルはもう隠さないからなー!

ということで、改めて。
月姫楽しかったわああああああああああああ!!
いや、前も書いたけど、不満点もあるのよ。
どっちかってーと不満っつーか残念っつーか、ああ、こうしたのわかるんだけど、こうしちゃったかー、寂しいなーってのが多い。
その辺いくつか、語りたくてしょうがなかった。

・教授降板
 これ。いや、わかるのよ。わかるというか、降板にした理由を察せるというか。
今後、月姫をメディア的に展開していくにあたって、どうしてもっていうあたりも。
だから、納得もしているし、特にだからどうしてほしいってんじゃないんだけど。
ただ、ただ、寂しい。
ある意味、敵キャラの顔だったし、キャラクター自体ギャグにも適応してて、知的な魔術師の一面もありつつ。
ほぼ唯一の彷徨海出身という希少さもあり、作品のシーンで言えば、彼と志貴とのほぼ一騎打ちは志貴の見せ場の最たるもので。
だから、彼の存在と、それに関連してのあれこれが失われたことが凄く寂しい。
新しい中ボス、掘り下げがまだ足りないからか、どうにも魅力と言う点で教授に一歩譲るなぁ、とか。割と自由が利く教授と違って、彼は歩くだけで周りを破壊するから、教授みたいなノリの良さは期待できないだろうなぁとか。

・グッドエンドなし
なくしたのはご都合主義削除のためか、そこまで作る余裕がなかったのか、全体的な雰囲気確保のためか。
これも、納得はする。理解できる。
ただ、自分はあの志貴の日常にアルクもシエルも残っているエンディングが、というか、そこからも彼らの物語が日常的に続いていくという展開が好ましかったので、やっぱり、惜しいなあと思ってしまうのである。
特に、その後のメルブラにおけるワラキア事件とか、アルク・シエルが志貴と共にあの町に残っていないとああならないわけで。今までの月姫世界の多くが失われるということが、少し受け入れ難くあるのである。
いや、Fateにおけるホロウとか衛宮ご飯とかの様に「不思議時空です。パラレルです」で無理やりつなげることもできるだろうからそこまであれでもないのだけれど。
ただ、曲がりなりにも本編からつながらなくもない、ってルートは欲しかったかなぁ、とか。

・ノエル
これは、他と違って不満点と言うか、不安点というか。
いや、そこまで不満に思っているわけではないのだけれど、素直に飲み込めないというか。
彼女があれになったのはまあいいのよ。博士の作品内での異物っぷりも、まあ、遠野家ルートでの掘り下げとかに期待することで、今は飲み込めなくもないし。

ただね。
ロリ化と衣装チェンジがどうにも唐突過ぎて。

いや、百歩譲ってロリ化はそれなりの理由が書かれてもいたから、まあ、いいとして。
衣装チェンジよ。
あの衣装どっから、どういう理由であれにしたん?
いやメタ的な話でなくて、ノエルが、あれを纏った理由さね。
いや、納得しようと思えば納得できなくもないのだけれど。あの博士ならノリノリで用意しそうだし。
でもあれを見て、ちょっと不安も覚えたのさ。

つまるところ―――さっちんに変な衣装着せんなよ?

ビジュアル先行で物語の必然を考えずに衣装をキャラに纏わせる、ということは、それは大なり小なり物語の雰囲気を壊す結果を生む。
さっちんは、志貴の日常にいたままの姿でああなるからこそ悲劇性が強まるのであって、謎コスになってしまえば、それはもう志貴の日常の延長から外れ過ぎてしまうのよ。
まあ、当然、型月の諸兄のこと。そんなことはせんとは思うんだが、今回ノエルが唐突にあの恰好で現れたことで、ちょっと怖くなった。
ビジュアル先行でやりすぎると、シナリオの説得力なくなるぞ、と。
だからこの部分は自分の中でずっと引っかかってる。

ノエルのキャラ自体は、良いと思う。
特に最後の最後、残ったものが○○○への○○○で、あの悲痛な叫びは心に残ったし、あれでだいぶノエルが好きになれた。
普通に志貴と仲良くなって、完全な味方として行動するルートも欲しかったなぁと思うくらいには。

・シエルトゥルー
大問題。
いや、楽しかったのよ?楽しかったんだけどね?
第七聖典での射撃とかあの辺は文句なしだし、シエルの大魔術までは、何もいうことなかったんだけどね。でもね。
光の巨人まで行っちゃうと作品のジャンル変わるじゃん!?
頭がついていけなくなるの、あそこまでやると!
前も書いたけどまだ遠野家ルート残ってるのよ!?
明後日の方向に意識もってかれて、どういう気持ちで遠野家に戻ればいいのさ!

あと、ああなったアルクが普通に志貴と喋ってしまっているのも自分的には減点かなー。
殺意マシマシだったはずのアルクのあれがいつの間にか消えてるみたいな感じになってしまってて、ちょっと腑に落ちない。
志貴がどうにかあれの力を削いで、それで正気に戻ってから、普通の会話が成り立つ、みたいな感じの方が良かったかなーって。恐怖感が薄らいだのが残念ではあった。

・全体的な話
と、まあここまで色々書いたけれども。
全体としては、無茶苦茶な高クォリティ。
プレイしてて幸せを感じる出来。
主題歌もパーフェクト。生命線は、今無限ループで聴いてる。
月の表側、上巻のみの発売というところに若干の瑕疵はあれど、この内容なら自分は良いと感じました。
ただし、月の裏側、遠野家ルートは早めにね?
月姫は、あのシーンに辿り着いて、初めて終わるのだから。

あー、待ち遠しいわぁ……


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