ゲーム感想(ゴブリンの冒険者ハンティング)※R-18

作品名:ゴブリンの冒険者ハンティング
サークル:ケチャップ味のマヨネーズ
ジャンル:RPG?
総合評価:A

ゴブリンは借金をしてしまった。お金を稼いで借金を返そう!

――いや、マジでシナリオはこれだけ。これ以上の何もない。目的はシンプル。
だけど、すっごい楽しかった!
楽しさの要素が掴めない。でも楽しい。
あれをやれ、これをやれ、なんて指示は全くない。
ただただ、好きなようにお金を稼げばいい。
いや、ジャンルなんだろうこれ。
RPGって書いてあるけどRPGか?
シミュレーション?いや、パズルのような?

面食らったのはチュートリアルと本編が別物。
チュートリアルはパズルっぽい印象で、基本的なゲームのルール説明にあたる。
そこから本編を始めた時の自由度の高さがすごかった。
思うままに進んでいい快感とでもいえばいいのだろうか。サクサク進むし、適度に頭を使う。
大量にアイテムが手に入り、大量にアイテムを消費して、とにかく進む。
ため込む楽しさ、消費する楽しさ、蓄えたもので相手を蹂躙する楽しさ。
つまるところ、そんな楽しさがあふれているのではないだろうか。

本作は、ゴブリンが主人公ということで、察せると思うがR-18のエロゲである。
それも女冒険者を襲ってとっつかまえて風呂に沈める、という、どこまでも最低な部類。だが、これも陰鬱さを感じさせない。いや、相手の表情はむちゃくちゃ泣いているのだが、何故かコミカルな印象すらあるのが謎だった。
なんというか、即オチ二コマ? 後半、強くなればなるほどそんな印象に近くなる。
で、驚いたのは、結構な数の表情差分が用意されていること。
同じアニメーションのように見えて、実は反応がかなり違う。
それ以上の動きをさせるとゲームの軽快さが失われるギリギリのレベルで最大限を用意してくれたのではないかと自分は思う。

本作に対する全体評価は、自分としてはかなり高評価のA。
逆に、Aに評価をとどめたのは、自分の評価基準が「次の作品を買いたいか否か」に主眼を置いているからである。
目的がシンプルであり、物語性はないこの作品、言ってしまえば同じシステムのゲームがつくられたとして、あえて新しいものを買う理由がないのだ。
ただ、これだけプレイがしやすく、ゲームとしての完成度が高いものを作り上げられるこのサークルの次回作には大いに期待がもてる。
また別の楽しさをもったゲームがあるのであれば、買ってみたいという気持ちが大きいため、「次回作も買いたい」の評価Aである。

楽しいゲームをありがとうございました!

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