ゲーム感想(MELTY BLOOD TYPE LUMINA)

作品名:MELTY BLOOD TYPE LUMINA
製作:Project LUMINA
ジャンル:格闘
総合評価:B-

まず、自分は格闘ゲームに詳しいわけではなく、格闘部分の評価はできない。
この時点で格闘ゲームの評価をすることそのものが間違いではあろうが、格闘系ずぶの素人がこのゲームをやった時の感想ということでとらえてほしい。
また、このゲームは現在も追加がされているため、この評価は2022年12月17日時点でのもの、ということは念頭においてほしい。

MELTYBLOODというのは、元々は同人作品だ。タイプムーンの同人作品「月姫」の格闘ゲームとして、サークル:渡辺製作所(現:フランスパン)とタイプムーンが共同で作成したものである。その後、人気が出たことで商用作品に移行することになり、これを引き受けたのがエコールである。商用としてアーケードに展開したのはReACTというメルブラとしては2作目(3作目?)のものであるため、多くの人が目にしたのはここからだろう。メルブラの無印、第一作目はノベルゲームの要所要所に格闘部分があり、その勝敗がルート分岐に関わっていくといったものであり、自分はこれとReACTをプレイしていたため、メルブラと言えばこの辺の印象が強い。何が言いたいかというと、自分は、シナリオ重視の人間である、ということである。
さて、今回のTYPE LUMINAだが、月姫リメイクの世界観に合わせた作品となるため、それ以前の作品とは区別して考えた方が良い。今回は、ここから再スタートであり、旧の設定はなかったことになる。で、そのシナリオだが、ルミナにおいて、シナリオの基礎となっているのが月姫リメイクのシナリオであり、月姫リメイクのIFが描かれ、時間軸も月姫リメイクを中心としたときの過去であったり、現在であったり、バラバラである。
自分はまず、これが不満だった。ルミナは月姫リメイクにシナリオの根幹を頼り切っており、月姫リメイクをプレイしなければシナリオがわからない仕様なのである。つまるところ、「月姫のファンディスク」でしかない。
旧メルブラの1作品目で描かれたのは、月姫という舞台とキャラクターを使った、月姫とはまた別の、独立した一つの物語である。そこで一本根幹となるシナリオがあったからこそ、メルブラは、メルブラという一つのシリーズとして、月姫系列ではあるが、独立タイトルとして存在していたのだ。つまり、メルブラだけでゲームとして成り立つことができていた。
ルミナは、それ単体では立つことができていない。月姫リメイクをプレイした後のおまけでしかない。おまけの中身自体には楽しい部分もあったりするが、これを独立タイトルとしては見ることができない。
その状況で、まだルミナ単体で立つための世界観を固める前に、他のゲーム(FGO)からのキャラ参戦をやってしまった。ゲームとしての柱が固定される前に、装飾品を載せ始めたのである。あるいは、ゲームとしての柱を求めてのことだったのかもしれないが、柱に別のゲームのものを使うというのなら、それはもはやメルブラではないのである。
セイバー・マシュあたりで留めておくのなら、不満ではあれ、まだ体裁は保っていられたと思うが、さらにFGOからの参入を増やすということで、自分はこれ以上メルブラを追うことを止めた。どうあっても、もはやファンディスク以上の何かにはなれないゲームになったと判断したからである。端々はもしかすると楽しいかもしれないが、単体ゲームとしてはみない。他のゲームのおまけとして扱うため、ここでキリをつけて評価を載せることにした。

評価についてだが、ルミナに関しては発売以降の更新により改善された点などもあり、発売当初から評価が上がったり下がったりしている。発売当初、前述のシナリオの不満に加え、会話パートの立ち絵の選択がひどく、シリアスな会話が台無しであったり、不自然さが際立っていたりしたこともあり、評価は低かった。その後の更新で追加されたキャラ(某Yな死徒)で更にそれが際立ち、これはもう期待できないな、と思っていたりもした。
ただ、キャラクターの掛け合いの面白さ、細かさ、ボイスなどは加点要素が強く、いくつかのキャラごとのストーリーも楽しい部分はあったため、その時点ではB-~B。
セイバー参戦により、前述の不満点が助長されC+~B-。
シナリオパートで2Dキャラを用いるように更新されたことで、立ち絵の不自然さが緩和され、シナリオに対して集中できるようになりB~B+。この時点では「ファンディスク」から脱却し、メルブラとして単体で立てるシナリオがあればA評価もあり得ると思っていた。
その後、ゲームを追う事を止める結果となったFGOからの参戦キャラ増加の報により、もはやおまけゲームにしかならないと感じ、評価基準「次回作以降を買うつもりがない」という評価範囲Cへ。
ただし、参戦キャラでのプレイをせずに評価をした結果であること。評価に多分に旧メルブラとの比較による感情成分が混じっていること。ゲーム発売後の更新は全て無料で行われており、企業態度としては超がつくレベルで優良であること。ゲームとして問題なく遊べる上に、キャラそのものについては非常に魅力的に描かれていることなどを踏まえ、今後の更新により周辺の高評価が続く様ならプレイを再開する可能性から「次回作を検討しだいでは買ってもいい」という評価範囲Bの中で、購買意欲が低めのB-とした。

格闘部分について。
どっちがいいとも言えないので評価とかできないのだけれども。コマンドが全員ほぼ同じというのは古の格闘ゲームしかしてない自分は面食らった。まあ、技の範囲とかに差があるから、プレイヤーがプレイしやすい様にということだろうし、特段どうってことはない。びっくりした、程度の話。今のゲームってそうなんだなぁ、的な。
あと、やっぱこれは自分の素養の問題なんだけど、簡単お手軽コンボはいいんだけど暴発しやすくて。ミッションだっけか、練習のやつ。あれ、クリアできないで途中で投げた。
相手を倒した時とか、相手が誰かによってちょっとセリフ変わってたりとか、ああいう細かいところは凄く好き。
ラストアークとかあの辺の演出、なんかちょっと今一歩足りない気がするのは自分だけだろうか。何が足りないのか自分でもよくわかっていないけれども。……早くてなにやってんのかわかんない、のか?

その他。
ことあるごとにきのこさん頼りになってるの、ちょっと気にかかってるよ?

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