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徳を積んだ話

東京の青山というところで打合せがあった。青山といえばやはり思い出されるのは高田渡の『銭がなけりゃ』だろう。

♫ 東京はいい所さ 眺めるなら申し分なし 住むなら青山に決まってるさ 銭があればネ!

いい歌詞ですよね。Spotifyに高田渡版がなかったので曽我部恵一と後藤まりこのカバーを貼っておきます。変なカバーだなこれ。

それで若者とふたりで先方から帰るとき、僕は妻にキルフェボンを買って帰ろうと思いそれを若者に言ったところ、若者はキルフェボンを知らず、なんですかソレはと聞いてきた。僕は教えてあげました。

「キルフェボンというのはね、女性が全員喜ぶやつなんだよ」

それを聞いた若者は、それじゃあ僕もホワイトデーのお返しにソレを買って帰ろうと思います。と言った。若者はいま彼女と同棲中なのだ。きっといまごろ彼女に喜ばれているころだろうと思う。ホワイトデーにはちょっと早いが、だからって怒る人もいないだろう。

妻にキルフェボンを渡し、若者の話をしたところ、徳を積んだねえと言われました。

高田渡の話、全然関係なかった。あと今日は僕の誕生日で、なんと41歳になりました。僕の分のキルフェボンも買ってくればよかった。

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