違和感④
湯布院にきました。
昨晩は旅行のため、近くの水分村というところに泊まりました。
旅館に宿泊中、明日はどうしようか?明日の予定たてないとね。などと提案ばかりしてくる彼。
日をまたいでも、何かいいところあった?とわたしのリサーチを確認だけする彼。
一応リサーチをしていた。
彼のためではなく、自分のために。
不快な時間を限りなく減らすため。
当日、わたしは徒歩10分程度のところにご飯を食べに行こうと提案したが、それが面白くなかったようだ。お腹がすいたのか、疲れていたのか駄々を捏ねている。
お腹をすいているか、確認するのもわたしなのだ。10分に1回。
毎度「うーん。まだ。」と曖昧に答えるが、またも同じ問いを投げ掛けふと、「もうお腹すいているよ」とやっと聞いてくれましたか、そうです。お腹すいてるんですよとばかりに伝えてくる。
「もうちょっと正確に伝えてよ。こんな遠いなんて聞いてないよ」と。
たかだが、10分程度である。
イライラがつのりながら目的地に到着。
彼は私が時間をかけて探した、唯一受け入れてくれそうなレストランに不服そうなまま座っていた。
私がメニュー表を渡してあげないと、座って携帯をいじっているだけなのだ。
「はい、メニュー表。これ美味しそうだよ」
と話しかけるが無視である。
メニューが決まったのか、無言でメニュー表の商品を指さす。それも一瞬。
間違えるといけないので、確認のため
「これでいい?」
と聞くがそれも無視である。
セルフのお水を注いで持っていったが、ただただ無言をつらぬく。一生携帯を見続ける。
いただきます、美味しいね、ごちそうさまは私は喋るが、彼は一言も発さない。
無視の一点張りである。
席をたち、お会計を2人分済まし、店の外に出た後に
「ねえ。これからは絶対嘘つくなよ。こっちが疲れるから。」
とお説教であった。
嘘なんかついていない。
カレが耐えきれなかっただけなのだ。
許容出来なかったそれだけである。
許容範囲を超えるものは嘘となる、彼の方程式に理解はできやしない。
我慢ができない、愛羅さしさなどとっくに消えてしまったあかんぼうなのだ。
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