髪が増える術――成功率95%のプロが教えるすごいメソッド【辻 敦哉】
著者:辻敦哉 独自技術のヘッドスパ専門店、「PULA」を立ち上げた
一言で言うと:髪を増やすための方法を知ることができる本
髪が減り始めると絶望してしまう人も多いが、諦めるのはまだ早い
実は髪というのは何歳からでも増やすことができる
実はみんな気づいていないだけで、髪を増やすために必要なのはちょっとしたコツだけ
育毛のコツをつかんでそれを生活に取り入れれば、誰だって髪を増やして前世紀の状態を取り戻すことができるぞ
今回紹介する方法はお金や時間もかからないものばかりだから、やって損はない
今回の授業を受ければ、健康的に髪を増やすための正しい知識を得ることができるだろう
抜け毛を気にしすぎない
薄毛になってくるとつい抜け毛の数が気になってしまう。シャンプーをした後に排水溝に溜まっている自分の髪を見て絶望的な気分になった経験のある人もいるだろう
だが正直なところ抜け毛はあまり気にしなくていい
そもそも髪というのは抜けるのが当たり前
髪というのは「休止期・成長期・退行期」という3つのサイクルを繰り返していて、休止期には髪が抜ける
古い毛がなくならないと、そこに新しい毛が生えてくることはできない
だから休止期には髪が抜けて新しい髪が生えてくる、成長期に向けた準備をしている
✅髪が抜けるのは新しい毛が生えてくるために必要なこと
だからあんまり気にするな。むしろ悩みすぎるとかえって髪に悪い
抜け毛を気にしすぎるとそれがストレスになり、自律神経のバランスが乱れる。そうすると頭皮の状態が悪化して、健康な髪が生えにくくなってしまう
つまり、気にしすぎるとそれが育毛の妨げになってしまうということ
ストレスは心にも体にも髪にも良くない
朝起きて枕元に髪が落ちていても、あまり気にするな。前を向いて生きろ
シャワーヘッドは塩素除去のものにする
気づいていない人も多いが、実は水道水に含まれる塩素は髪と頭皮に大ダメージを与えている
私たちは毎日シャワーを浴びることで、大量の塩素を浴び髪にダメージを与え続けてしまっている
実は塩素の殺菌効果が問題
人間の体には「常在菌」というものがいる。常在菌は頭皮を守り体が皮膚や髪の毛を作るのを助けるという大事な役割を持っている
だが塩素は殺菌効果が強すぎるから、この常在菌を殺菌してしまう
✅シャワーで塩素を浴び続けていると、頭皮環境が乱れて元気な髪が生えてきづらくなる
絶望するのはまだ早い。シャワーヘッドを塩素除去効果があるものに交換すれば塩素から髪と頭皮を守ることができる
安いものなら2500円くらいのものが売っているから、今すぐアマゾンでポチって付け替えよう
洗浄力の強すぎないシャンプーを選ぶ
髪を育てる上で、シャンプー選びは非常に重要
ここで誤ったシャンプー選びをしてしまうと、頭皮へのダメージにつながってしまう
シャンプーシャンプーを選ぶときには、成分表示を見て洗剤成分に何が使われているのかを確認するといい
✅洗浄力が強すぎると頭皮の常在菌を殺菌してしまうから、程よい洗浄力のものを選ぶ
ココイル○○
○○タオリン
○○ベタイン
○○カルボン酸
と書かれているものを選ぶといいだろう
これらは天然素材から作られており、育毛に効果的なシャンプー
もっと簡単な見分け方としては「透き通っているシャンプーを選ぶといい」というのもある
透き通っていないシャンプーは刺激の強い界面活性剤を使っているから、髪がパサつかないように油を入れている。だから色が濁る
洗浄力が強くないものであれば髪がパサつくことはないから、油を入れる必要もない。つまり透き通っている
ただし例外として、透き通っているシャンプーでも強い洗浄力の成分を使っているものがある
成分表示を見て「オレフィンスルフォン酸」という成分が主成分になっていたら選ばないようにしよう
髪は二度洗いする
シャンプーをするときのポイントは二度洗い。やり方を紹介
1:まずはシャンプーをする前に髪の毛と頭皮をお湯で60秒ほど流す
2:次に一度目のシャンプーを行う
この時シャンプーの泡を頭皮全体に押し付けるようにして洗うことを意識しよう
実はシャンプーに含まれる界面活性剤というのは、しっかり泡立てて頭皮に密着させるだけで勝手に汚れを吸着する仕組みになっている
だから一生懸命わしわしやらなくても、十分に脂質や汚れは落ちる
3:洗い流したら2度目のシャンプーをする
この時はシャンプーの泡を頭皮になじませ、1~5分ほど頭皮マッサージをする
2回目のシャンプーは汚れを落とすためにやるのではない。この目的はシャンプーに含まれている有効成分を頭皮に浸透させること。肌でいうパックみたいなイメージ
髪に良い成分を配合したシャンプーは多い。それをしっかり吸収させる
洗浄力の強くないシャンプーであれば、頭皮につけておいてもダメージになることはない
このように二度洗いをすることで、シャンプーの良さを最大限生かすことができる
オイルパックで加酸化脂質
「皮脂」は頭皮にとって非常に大事なもの。これがなければ頭皮は潤いを保つことができなくなりパサパサに乾いてしまうだろう
そんな大事な役割を持つ皮脂だが、時間の経過とともに酸化して「加酸化脂質」というものに変わっていく
サラダ油やオリーブオイルなんかも時間が経つと酸化して嫌な匂いを発したり品質が落ちたりするだろう。そんな感じで皮脂も時間が経つと頭皮をベタつかせたり、毛穴を詰まらせて髪の毛が弱る原因になったりする
残念なことにこの加酸化脂質はどれだけ丁寧にシャンプーしても取り切れないんだだが、オイルパックをすればすっきり落とすことができる
オイルパック:ホホバオイルやオリーブオイルなどの天然由来の植物オイルで頭皮をパックするケア方法
これならシャンプーでは落ちなかった加酸化脂質を浮かせて落とすことができる
具体的な方法を説明
1:お風呂に入ってシャワーで髪を濡らし、タオルで軽く拭いた状態の頭皮にオイルを広げる
この時オイルはたっぷり使う。20mlくらいが目安。
2:しっかりと頭皮に塗り広げられたら、頭皮マッサージをして15分ほど置く。上から蒸しタオルをしておくと効果的
3:あとはしっかり流して普通にシャンプーすればいい
初めの1ヶ月は週1で、それ以降は月に2,3回のペースでやるといい
オイルパックをすれば頭皮が脂臭くなくなるし、頭皮の状態も改善できるからぜひ試してみてほしい
水を飲まないと髪が薄くなる
水をしっかり取らないと育毛に必要な栄養や酸素が運ばれなくなってしまう
体内を巡っている血液やリンパ液の主成分は水。この血液やリンパ液は育毛に必要な栄養や酸素を運ぶ役割も果たしている。
髪の毛を作るための材料は、体内の水によって運ばれる
だが体内から水がなくなると、これらがうまく運ばれなくなってしまう。もちろん材料が運ばれてこなければ、髪を作ることはできない
そうすると結果的に新しい髪の毛を作れない
このように体内の水が不足し続けると素材不足が続いて、どんどん髪は薄くなっていってしまう
✅毎日こまめに水分補給するようにして、少なくとも1日1リットルは水を飲む
ちなみにお茶やコーヒーなどは、水分を体の外に出してしまう効果があるからあまりおすすめしない
飲むならやはり水。アマゾンなどでミネラルウォーターを箱買いして、それを飲むようにするといいだろう
タンパク質が足りないと髪は作られない
髪の大半は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質からできている
つまりタンパク質が足りていなければ髪を作ることはできない
筋肉や髪の毛だけではなく、爪や血液もタンパク質でできている。つまりタンパク質は体を作っていくためには欠かせない成分だということ
食事をするときはしっかりタンパク質を摂れているか意識しよう
✅目安としては1日に体重×1gくらいを摂るようにするといい
例えば体重60キロの人なら60gのタンパク質を取る、というような感じ
これくらい取っておけば、育毛を考える上でも十分なタンパク質が取れていると言えるだろう
一つ注意点、体温が低い人は消化に必要なエネルギーが足りなくてお肉を食べるとお腹がゆるくなることがある
そんな時は無理に肉を食べるのではなく、豆類や魚チーズなどからタンパク質を取るようにするといい
微量ミネラルを含んだ食品を食べる
髪に必要な栄養の中でつい見逃されがちなのが「ミネラル」
ミネラルにもいろいろあって、大きく「多量ミネラル・微量ミネラル」に分けられる
多量ミネラルは「1日に100mg以上摂取しなければならないもの」
逆に100mg以下でも大丈夫なものは「微量ミネラル」と呼ばれている
そして近年では、育毛やアンチエイジングにはこの微量ミネラルが欠かせないと考えられている
✅肉や魚などの動物性タンパク質を含んだ食品のほか、わかめやひじきなどの海藻類、海水から作られた天然塩などが代表的
わかめを食べると必要なミネラルがバランスよく取れる。海藻類はなかなか食べる機会が少ないかもしれないが、育毛を意識するならなるべく食事に取り入れてみてみよう
✅食品添加物はミネラルを効率よく吸収する際の妨げになってしまう
加工食品やスナック菓子、インスタント麺ばかりの食事をしているとフサフサの髪からどんどん遠ざかっていく
まとめ
私たちは気づかないうちに頭皮を痛めつけている場合がある
「水道水に含まれる塩素が頭皮に悪影響を与えている」というのは気づいていない人も多いところ
こうやって一つずつ育毛に良い習慣を取り入れていれば、頭皮や髪の状態は確実に良くなっていくだろう
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