大腸内視鏡検査は4つハードルがあるけどどれも思ったほど高くなかった

大腸内視鏡検査を受けることになって、
やる前はかなり憂鬱で、
やってみたら余裕とまではいかないけどそこまで大変じゃなかった話。
感想なので意見も多く含まれますが、極力事実寄せ。
私の結果とかは別にどうでもいい。

目次
◆概要
◆検査前日より前の話
◆検査前日
◆検査当日① 検査前
◆検査当日② 検査中
◆検査当日③ 検査後
◆まとめ

◆概要
- 健康診断の潜便血二日法で血便があった(一日分のみ)
- 地元で評判の良い胃腸科に相談し大腸内視鏡検査を予約した
- まだ先だと思ってたが、あっという間にその日は来た
- 検査当日朝から大腸洗浄液を飲んで腸を洗った
- 昼から大腸内視鏡検査を受けたが検査自体は大変じゃない
- 夕方帰宅後爆睡
- 夜に起きたのでnoteに残しておこう ⇐now

◆検査前日より前の話
健康診断の結果、潜便血二日法で一日だけ血便があったので大腸内視鏡検査を受けろとのこと。健康診断は二次検査の基準を緩めにして、二次検査で稼ぐモデルと疑っているのだが、家族もいるし、健康であることを知るためにも受けない選択肢はない。膨らむ社会保障費だが、大病になってからではより多額の社会保障費がかかるということか。

二次検査は2つの選択肢があるようだ。すなわち、内視鏡検査と大腸CT。大腸に詳しい友人で都内某クリニックの三原嵩大技師長に相談してみると、二日法で一日だけの場合は大腸CTでも受け付けるらしい。ただし、内視鏡検査がポリープ切除や生検、検査精度も高いので「ゴールドスタンダード」(最も効果が高いとされる方法)とのこと。

親戚が検査経験もあり、地元で評判の良い胃腸科があったという理由で、そちらで内視鏡検査を選択。

◆検査前日
あっさりその日は訪れた。
前日は食事制限が必要。だけど、いろいろ調べた結果、みんな言ってることが違う。裏を返すとそんなに厳密じゃないんだなと思った。
油っぽいものと野菜果物キノコを避ければ別によさそう。

結果、検査前日の朝はいつものバターコーヒー1杯、昼は素うどん2玉、おやつにヨーグルト400グラム、夜は冷奴と塩むすび。素うどんは結構腹持ちするので空腹感辛くない。
なお、本当は検査数日前から食事を気にすべし、となっている。でも、検査2日前に(最後の晩餐と思って)がっつり量食べた&キノコ野菜大量に食べたけど問題なかった。
よほどの大食いでない限り、頑張って食事制限しなきゃ!というレベルではない。

(参考)
医院からの推奨は以下。
- キノコや野菜や果物など消化に悪いものは避ける
- 昼ご飯は素うどん
- 夜ご飯はおかゆと冷奴
- 間食は果肉のないゼリーや具なし味噌汁、プリン、ヨーグルト
- ロールパン、メロンパン、ささみOK

一方、肉、乳製品はNGのところも
http://www.kameda.com/patient/diagnostic/endoscope/colonoscope/index.html
ほかにもいろんな案内が。てことはただただみんな意見言ってるだけじゃん。

◆検査当日① 検査前
ハードル1.腸管洗浄剤
6時半に起きる。朝食は禁止。
いつもなら気持ちが良い朝日を横目に、モビプレップという経口腸管洗浄剤をミネラルウォーターで溶かして2リットル作る。これは下剤というより、飲んでも体に吸収されずそのまま腸から出るものらしく、健康に影響なしと説明された。
朝7時からコップで少しずつ飲む。15分でコップ1杯のペース。5分おきに4口くらい飲んでいると、30分後くらいからトイレに行き始める。当たり前だけど、口と腸がつながっているんだなと実感する。何も役立たないけど、上から下まで30分ということも分かった。
梅ジュースを濃くしたような味で、少しとろみがあって重い。苦痛なほどではない。つらいときは飲んだあとすぐに水で口直しすると楽。
トイレにいきなり行きたくなるので、家族がいる場合は自分がトイレに行きたくない時に率先して行ってもらう。とくに子供。
1時間半ほどかけて1リットルを飲んだ。このあたりから腸が綺麗になったと判定できていたが、基本は全部飲めと言われていたためさらに飲み続けた。
2時間経過した時点で1.5リットル飲み、無意味に肛門を酷使することに罪悪感も感じ始めたので、結局やめた。
水分がどんどん出ていくので、水分とりすぎておなかが苦しくなることはない。あと、こんなん飲んでて絶対におなか減らないから。

その後はただただ検査時間を待つ。胃と腸に何もないが、体が軽くなった感じはない。腸に違和感が残ってた。体が軽くなるほど、検査に向けて気持ちが重くなる。

時間がきたので歩いて病院へ。帰りのことを考えると、自転車や自動車は無理です。

◆検査当日② 検査中
ハードル2.注射
病院で所定の服に着替えたら検査室へ。いよいよ内視鏡が入れられる。
患者の負担を和らげるために全身麻酔や鎮静剤が使われるらしく、私は後者を投与された。全身麻酔をすると麻酔科の先生の確保とかコストかかるので、気軽に受けるためには過剰かも。
検査中最も高いハードルは鎮静剤の投与だと思う。といっても、普通の注射と同じか少し痛い程度。むかし肩に打った筋肉注射と比べれば全然痛くない。

ハードル3.腸内ガス注入
鎮静剤投与後に体を横向きにせよと言われるのだがそれも一人できないくらいの状態になる。横向きになった後は、意識はあるようなないような状態で、内視鏡と腸を広げるガスが入れられていく。最初はおなかが張った感じが少しつらかったが、鎮静剤のおかげか、辛さは長く続かない。

一か所ポリープ切除した。腸内でいろいろやってるなーという記憶はあるが、痛みなどは一切なし。そして終了。

つまり、大腸内視鏡検査中は、ありふれた注射針の痛みと、ガス注入で一瞬おなかが張る辛さがあるのみで、内視鏡を入れようが動かそうがポリープ切除しようが、大した問題ではない。よかった…

◆検査当日③ 検査後
ハードル4.食事制限
鎮静剤を打ったので、別室で少し眠る。
1時間後くらいに目が覚めて、そのまま着替えて先生の説明を聞く。
2万円くらい払って医院をでる。
多少はふらつくものの、気分の悪さもないし、つらさもない。

はじめての食事は消化によいものをということでうどんを作ったのだが殆ど食べられなかった。ご褒美で買った200円のアイスはおいしかった。その後うどんに再チャレンジし、半分食べて気持ち悪くなってそのまま寝てしまった。寝ればすっきりする。
これは鎮静剤によるものなのか、ポリープ切除したことによるものなのかはわからないが、検査後にこうした状態になりうるということは事実。朝から始まって、一日殆ど何もできないと思った方がいい。

なお、ポリープ切除した場合は、腸の修復に数週間かかるらしい。
数日は風呂に入れずシャワー。しばらくお酒は飲めないし、刺激物もNG。冷たい飲みものもダメ。消化しにくいものや脂っぽいもの徐々に慣らしていくとのことである。
ポテチや牛乳入りシリアルや辛ラーメンが食べたいな…わりとつらいハードル4。

◆まとめ
大腸内視鏡検査はそこまで辛くない。ハードルは4つで、検査トータルのつらさを10とすると、

(非ハードル)事前の食事制限 気にしすぎない。

①腸管洗浄剤を飲む つらさ4

②鎮静剤注射 つらさ2

(非ハードル)内視鏡検査 何も覚えてない。

③腸内ガス注入 つらさ2

(非ハードル)検査後の気分 悪くない(うどん食後除く。)

④事後食事制限 つらさ1
んで、トータル10にするには1余る。それくらい楽。
内視鏡入れるとか動かすとかはハードルですらない。
腸内がリセットされたし、よかったんじゃないか。以上。

翌日に追記
・ポリープ切除した後の腸はけっこうつらい。つらさ3。歩くのややしんどい。おなか常に違和感。子供だっこできない。
・受ける前にたまたま救急医療のドラマ見ててよかった。惨劇事故の医療現場を見といたらただの検査とか放屁。

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