連載小説(未題)

完成するかわからないしなんとなくで書いてみる。
中学生二人のお話。 時々続き書けたらいいです。
目標 携帯小説みたいに気軽に読めるようなイメージの小説にする。

中学2年生。教室の窓側の席に空気のようにいる私はきっと出席してることも気付いてないだろう。眼鏡をかけて真面目に本を読んで一人でお弁当を食べてる私のことなんか。

実はこれは私が好んでやっている。というかキャラを作っているといった方が正しいか。

朝は一人で登校し
誰も変えない花の水を変えて真面目ちゃんアピール。
先生が来る前に黒板を綺麗にしとく私は偉い子アピール。
休み時間は図書館に行って本を読み一人でお昼ごはんを食べる暗い子アピール。

これだけのアピールをすれば近寄る子はあまりいなくて。ところが私はわざと一人になっている。
なぜか。女子を敵に回すとめんどくさいからだ。勿論わたしだって眼鏡なんてかけないで長いスカートを折り明るいカーディガンを着る一般の女子中学生だった。一年前は。
私はこの学校に今年転校してきた。前にいた学校で突然隣のクラスの男の子から学校の校庭で告白された。その男の子は学年で人気な男の子でその男の子と付き合いたい子は3クラスあるうち1クラスに5人はいた。そのうちの一人に学年の天使と呼ばれるA子ちゃんがいた。その子はすごくモテる子で学年男子の注目の的いわば高嶺の花という存在だった。そのA子ちゃんには告白せずに私に告白してきたことは次の日にはなぜか噂になりクラスで私は皆から無視されるようになってしまった。
「A子ちゃんより可愛くないのに。」「A子ちゃんはずっと想ってたのに。」「A子ちゃん可哀想。」A子ちゃんA子ちゃんうるさいんだよ。だいたい告白してきたのはあっちだから。あたし関係ないから。いつか無視もなくなるだろうと感じていたらなかなかそれはなくならなかった。1週間は続いた。
告白してきた彼から「俺のせいでごめんなさい。もう一度話したい。電話して。◯◯◯-◯◯◯◯」と下駄箱に電話番号が書かれた手紙が入っていたがまた噂になったら嫌だったのでその手紙は無視してしまった。

運よく親の転勤先で
私はその中学を転校することになった。私はせいせいし、心に決めた。次の学校では絶対に目立たない子になろう、と。

そこから転校してきた初日から黒い縁の眼鏡。肩にかかるまっすぐな髪。皆よりも長い膝丈のスカート。紺色のセーター。首までぴっちりとしたYシャツボタン。まるでこれから試験ですかとつっこみたくなるような制服で登校したところ自己紹介が終わっても私に話しかけてくるのは日直の時くらいになった。
でも私はそれで良かった。
目立たなくてすんで静かに過ごせるから。

今日はここまで つづく