《「海に沈む」》


沈む


くらい海に沈むお前を見下げる
もういくつもの枷がお前の手を足を襲ってかじっている
錘が浮力をうばう
お前の指先はまだ水面を追う
お前は海底の闇に陰っていく


眺めたまま
おれも苦しくなる
空気が架空の枷となって
いやでも海に沈むおもいがする


お前をつきおとしたのは
おれの尊敬する彼らだった


たしかに水圧の苦しみが
お前にあるはずなのに
正しかった奴らは笑っている
彼らの髪は
濡れて 塩のつく まだら模様


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320字
こんな人にオススメです。 ・学校生活になじめなかった人 ・自分を許せずにいる人 ・人ごみが苦手な人 ・気疲れしやすい人 ・美味しいものが好きな人 ・自分ひねくれてんなーと思う人 ・全てが大嫌いで全てが大好きな人 ・深く深く物事を考え込んでしまう人 …って、これただの自己紹介やないかーいっ!! だって、僕とおんなじような人に向けたお手紙なんですもの。 ぜひ、お手に取っていただければ幸いです。 何卒!

みなさま初めまして。ヒノ影アランと申します。 言葉を書くのが生業、です。 ちょっと詰まったのはまだまだ売れへん物書きだからです。小五の頃…

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