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展覧会『ブルターニュの光と風』@SOMPO美術館

おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしたいアランアミです。

最近の編み物🧶

袖を編み直し中。
今回は増し目も綺麗に編めていると思う。

今日は先日行ってきた『ブルターニュの光と風』展についてのレビューです。

『ブルターニュの光と風』

展覧会詳細は公式HPをご確認ください。

フランス北西部にあるブルターニュ。
19世紀初めに数多くの画家たちの関心を掻き立てた地です。
手付かずの厳しさを感じられる自然、そこで暮らす慎ましい人々などパリとは違う魅力を備えた場所を画家たちはどのように受け止め表現したのか。
そんな作品が展示されていました。

知らない画家がたくさん

今回の展覧会では一部の作品を除き写真撮影OKでした。
営利目的の利用でなければSNSへの投稿も可とあったので、このnoteでも撮影した作品をいくつか紹介します。

アドルフ・ルルー《ブルターニュの婚礼》1863年
アンリ・モレ《ブルターニュの風景》1889-90年
エマニュエル・ランシェ《干潟のドゥアルヌネ湾》1879年
ジャン=マリー・ヴィラール《ドゥアルヌネ近郊のケルレゲールの岩場》1878年
シャルル・コッテ《嵐から逃げる漁師たち》1903年頃
フェルナン・ル・グー=ジェラール《カンペールのテール=オ=デュック広場》1910年

豊かな自然がキャンバスいっぱいに広がっていて、よく見たら小さな人がいる。
そんな絵に惹かれました。

あとはブルターニュで暮らす人々の生活を描いた作品も興味をそそられます。
私は民族衣装が好きなのです!

ブルターニュの画家といえば「ポン=タヴァン派」

大学のゼミの授業で取り扱ったんですよね、「ポン=タヴァン派」。
私の担当は“ポン=タヴァン派のクロワゾニスムについて”だったので資料を読んでレジュメにまとめたのを覚えています。
なので私にとってブルターニュの絵画作品といえばポン=タヴァン、ゴーギャン、クロワゾニスムなのです。

ポール・ゴーギャン《ブルターニュの子供》1889年


黒い線で囲みながら人物を描いています


実物は息を呑む

『ブルターニュ光と風』展のサイトページの表紙に採用されているのは…です。

最初は聞いたことのない画家と作品でピンと来なかったし、なぜこの1枚が選ばれたのか腑に落ちませんでした。

アルフレッド・ギュ《さらば!》1892年

ところが実物をみたら納得。
最初の展示室に入ってすぐのところに展示されていました。
スマホの画面でみるよりも数倍明るさを感じる作品で目に入った瞬間にうわっとなりました。
海の色の関係で明るく感じるのかな。
南仏を描いた作品とは違う「明るさ」にぼーっと見惚れてしまいました。
そして、波。
だからブルターニュの光と風なのかと。

実物を見てしまったらこの作品が展覧会のアイコンに選ばれた理由が分かりました。
情報はオンラインで得られるけれど、この体験は現地に行かないと得られない。

ミュージアムショップでの密かな楽しみ

自分が気に入った作品がポストカード化されているかどうか確認するのが私のミュージアムショップでの楽しみです。

今回は好きだなーと思った作品の多くがポストカード化されていました。
ポストカードの数自体はそんなに多くなかったのに!

図録も欲しいところですが自宅の保管スペースを考えると購入できず。
しかしジュニア版ブックレットなるものを発見。
こちらは本棚にもお財布にも優しい設計になっていました。
小学生の娘もちらっとめくりたくなるブックレット。
これはとても良い。
小学校高学年くらいを対象に書かれているのである程度の漢字にはルビがふってあります。そして説明文がわかりやすい。作品そのものについて、作家についてはもちろんのことブルターニュという土地の歴史や文化も語られています。さらに19世紀からの美術史の流れまで言及している。
巻末にはちゃんと参考文献も記載されていて言う事なし。
全ての展覧会にこのようなブックレットがあればいいのになぁ。

上野の国立西洋美術館でやっている『憧憬の地 ブルターニュ』展も行きたいけれど、会期終了間近…!

ではでは,良い1日をー

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