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つぶ貝

つぶ貝とアスパラのガーリック炒めが出てきて、

わぁ、なんかさ…とちょっとシリアスなトーンになってしまったんだけど、

あっ、全然シリアスな話ではないんだけどね、

このつぶ貝、すごく厚めに切ってあって、なんか嬉しいねって言ったら、

俺もそう思ってた!

と言ってくれた瞬間、というかもっと前からたぶん気づいていたのかもしれないけれど。


好きとかはもうわかんないかもしれなくても、わたしほんとに好きな人とはテレパシーが使えるタイプの人間だから、

テレパシーが通じる人がいたら、それはもう好きってことにしーちゃおって決めたこと思い出しました。

その日頼んだおつまみを気持ち悪いくらいに記憶しているし、

それはわたしの好きなものをたくさん頼んでしまったからかもしれない気がしてきたけれど、

苦手な食べ物を忘れないようにしておこうとか考えているのはもう。

ただわたしは苦手な食べ物が多いから、あれも嫌いこれも嫌いと言ってわがままだと思われていたらいやだなあ。

でもわたしは嫌だと思ったこと、ちゃんと伝えるのが最近の課題だから、その練習と思っておいたらいいね。

わ〜でも最後の晩餐何にするって言ってたかしら。

わたしはネギトロと白ごはん一択なのですが、

晩餐にビールは含まれる?って聞かれたのがかわいいすぎて忘れちゃったな。


はじめての銀杏BOYZのライブが、前から2列目で、

いま、峯田さんが、こちらに向かって指差していたよね?

というところで2人見合わせた瞬間、

これはさすがに走馬灯リストに追加した。

それと、帰り際改札前でバイバイしてお互い振り返ってバイバイしたやつも追加せざるをえないえないだろ〜。


ほんとうはもっとライブについてが書きたいと思ってたんだよねそういえば。

繰り返される「戦争反対」にはいろんなことで頭いっぱいになった。

ライブに行く前テレビつけながらメイクしていたら、ニュースが流れて、このままじゃ涙袋のキラキラが全部落ちちゃうって焦ってテレビ消して。

どうしても自分の心と日々を守るために映像とかニュースから逃げている自分がいて、その自分にも嫌悪して、

戦争が嫌だとか悲しいとか、思った時に言えない日々がずっと続いていて、苦しかった。

ほんとうにわたしは1人なんだって思っちゃうから。

峯田さんが、「セトリ考えてて、コロナのこともあるから、あの曲はやりたいけどやめようとかいろいろあって、でもね、なんかこの曲だけは俺を歌ってくれ歌ってくれってうるさかったんだよね、」

と歌ってくれたのが、トラッシュだった。

はーい!歌ってくれって思ってたのわたしでーす!と思った。

トラッシュ=わたしだと思っていた。

ごみくずみたいなわたし。

わたしはわたしのためにわたしを大切にすることが苦手で、

でもなのかだからかなのか、

誰かのためにわたしを大切にしたいなと考えてしまう。

わたしがいなきゃ生きていけない誰かがいたらそりゃあわたしだって少しはわたしを大切にしようと思うと思う。

「世界のどこかにきっと僕を待っているひとがいる」

ということを闇雲に信じて、この1人でいる苦しみもいつかはなくなるかもしれないと思い込んで我慢する。

でも、トラッシュ=わたしじゃなくて、トラッシュみたいな世の中を歌っているのかもしれないなと今日なら思えるかも。


骨も夢で逢えたらも大好きなラブソングで、大好きなラブソングとかいう陳腐な表現はほんとにどうかした方が良いけれど、

銀杏BOYZのラブソングは、恋愛をしていなくてもいつかわたしにもこんな最高の恋が待っているかもしれないと思わせてくれるから大好きだ。

もちろん思い浮かぶ人がいながら聴くのだってたまんないよ。

それがこの日は隣にいたものだからどうにかなっちゃうかと思った。

「君に彼氏がいたら悲しいけど」のところ、
「君に彼女がいたら悲しいけど」に変えていつもわたしは歌ってるよ。

悲しいけど、君が幸せだったらそれでいいし、君の幸せを祈れるだけでわたしは幸せだ。

だってさ、もし君がわたしのこと好きになっちゃったらさ、わたしは到底見合わないとか、期待に応えられないかもしれないとか、いつかその幸せは終わっちゃうかもとかさ、いろんな不安を考えなきゃならないからさ。

だから、どうかたくさん笑ってたくさん幸せになってほしいと願うことをわたしに許してね。

この日のことをなるべく覚えているためにいつもなら作らないセットリストを作ってしまいました。

僕たちは世界に帰ることができない⭐︎

「2022.3.14 君と2列目」

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