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海へ還るシャンプーの始まり

平内海中温泉で髪を洗ったら、、、

 屋久島は温泉が豊富で、秘湯の旅に出てきそうな温泉が沢山あります。
その中で平内海中温泉は、その名の通り海のすぐ横にあり、満潮時は海に沈む温泉です。
干潮時の前後約2時間の間が入れるのですが、1日に2回、毎日時間が約40分ずつズレていくため、毎日入ろうとすると、月の動きに合わせた生活時間にしなければなりません。一般人には難しい生活ですよね(笑)
実際には、自宅にお風呂があり、もしくは近くの尾之間温泉と使い分けながら海中温泉に入っているのが通常の使い方かと思っています。
新月の海中温泉は星の降る中、体を暖められますから最高のリラックスタイムになります。

 温泉の横はすぐに海です。ここで髪や体を洗ったら、そのシャンプー剤や洗剤はどこへ、、、そう、そのまま海へ流れていきます。都会のスーパー銭湯ならば、下水処理場を通して海へ流れるのですが、そんな設備はありません。海にシャンプーの泡が浮かんでいきます。自ら海を汚していることを体感できる温泉。なかなかないですよね。

ある日の相談

 私が屋久島に移住してきたのはおよそ4年前、20年近く住んだ大阪から逃げるように(笑)軽1ボックスに荷物積み込んで住み着きました。島にきて悩んだことの一つは散髪です。私の髪は天然パーマで、うまくまとまらないため、大阪時代はくせ毛専門のサロンでカットしてもらっていました。さすがに島にはない、それにそこまで気を使う必要もなくなった。なので、近くに同じく移住された方がされているサロンへ行ってます。
 いつものようにiloさん(オーナーさん)にカットしてもらった時のこと。
「天然成分のシャンプーを作りたい」と相談がありました。
「いいねっ、作ろうっ」と、ほぼ即答で答えた私。ここから苦悩の日々が楽しく続くことになったのです(大袈裟に言えばです)。


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