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タトゥーと家族の付き合い方

モンハンにどハマりしている。
あれはやばい、本当時間解ける。

どうも アラキアヤノ です。

突然ですが皆様タトゥーって怖いですか

プールと大衆浴場は入場をお断りしてるし、入会できるジムも限られているこの現代、まだまだ関わるハードルが高いですよね。

私は19歳の頃、手首にタトゥーを初めて彫って、23歳になった今も順調にボチボチ増やしています。
正直この話ってめっちゃくちゃデリケートで私もちょっと怖いんですけど、今回残したいのはタトゥー云々の話ではなく、そこから見えた荒木家と私の付き合い方についてです。


19歳の正月に、私は家族に黙ってタトゥーを彫りました。
別に隠したかったわけではなく、ピアスを開けるとか髪を染めるとか、自分にとってはそういう行為と同等だったので(もちろんタトゥーを彫ることで生まれる弊害等は重々理解した上での決断でしたが)、敢えて報告する必要もないかなと思ってたから、です。

当時一人暮らしをしてたものの、正月だから実家に帰省していて、もちろん秒で家族に知られました。
(母はこの頃もう鎌倉に移住してたので、祖父母と私の3人で正月)

当時もう70代後半だった祖父母には到底受け入れられるものではなかったらしく、この時初めて、タトゥーや刺青は嫌煙されるものと実感した次第です。
喜ばれるとは流石に思ってなかったけど、ここまで!?ってなったのを覚えています。

当然実家からは勘当同然で、その直後に控えていた成人式は家族に振袖姿を見せることもなく、一人で準備をして向かいました。
2月生まれだった私は、20歳の誕生日にも家族に連絡することはできませんでした。自業自得

そんなこんなで数ヶ月間家族とは絶縁状態でしたが、色々あって仲直りはしたものの、懲りない私は彫っては怒られ彫っては怒られ、そうして今に至るわけです。

毎回「もう彫らないでね」と言われるのですが、私は「あなた方が亡くなる頃には立場も目線も変わってる、あなた方が死んだ後も私の人生は続くしどうこう言われたくない」と都度返していました。酷い孫ね、本当に。

そして今年の4月、また1つ柄を増やしました。
今までで一番大きな模様です。
それから実家にも帰ってなかったし、報告するつもりもなかったので当然実家の祖父母は知ることも無かったのですが、先日母と出かけた際、何気なく祖父に送った1枚の写真で知られることに。


祖父はすぐさま母にLINEを飛ばしました。

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俺氏、凡ミスすぎ。


ここで皆様、気になっていると思いますが「お母さんはどう思ってるの?」問題についてです。

正直、私にも分かりません。
新しい柄を発見するたび「もう〜〜〜」と嫌な顔はするものの、しばらくしたら「でも般若とかじゃなくて良かった!」「ママも還暦過ぎたら彫ろうかな〜」なんて言う次第なので、賛成でも反対でもないみたい。いやもちろん反対なんだろうけど『彫ったもんは仕方ない』精神だと思います。

母はもともとめちゃくちゃ厳格で、私は中学生までお金を持って遊びに行くことは禁止されてましたし、カラオケもゲーセンも全部ダメ(隠れて行ってたけど)。
スナック菓子とかカップラーメンとか炭酸飲料も禁止。
門限も厳しかったし、勉強や習い事に関してもめちゃくちゃスパルタでした。

そんな母がいつからか厳しくなくなったのは思えばなぜだろう、と時々考えます。

それが何とな〜〜〜くわかったのは、

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(母が祖父に送ったもの)

このLINEでした。

「人に迷惑かけてるわけでもないし、元気で生きていてくれればいいや」

今まであまり母から直接私の人生や生き方について何か言われたことは無かったので、正直ちょっとびっくりしました。
ああ、こうやって考えてくれてるんだな、と。

私は少し自分の人生そのものと向き合い始めたのが早く、思えば小学生の頃から独自の人生観を持っていた気がします。
それをいざ行動に移し始めたのは高校生の頃、そんな私の姿を間近で見て、背中を押すことはできないものの、自分とは違う考えを持つ娘を母なりにずっと理解しようとしてくれてたのだと思います。
子供の頃厳しかったのは母子家庭のコンプレックスを私に持たせないため、立派な大人に育てるため、本当に贅沢な子供ですね。

今や母も、50歳を前に仕事を辞め鎌倉に移住したりと自由に生きてるので、尚更受け入れやすくなったのかな〜とも思ったり。

何より「判断に任せる」と、信頼してもらってることが私には嬉しい。決して褒められることではないのに、私を理解しようとしてくれてることが、嬉しかった。


さて話を戻します、祖父母です。

祖父母は、今回の話を私には直接しませんでした。理解できない行動ばかり繰り返す孫が、怖かったのだと思います。
このLINEに対して、祖父母が何と返してきたのか、この日は私も母に問うことはなかったのですが、次の日母から転送されてきたものは意外なLINEでした。

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私は、祖父母に「ごめんなさい」とは言いません。
謝ってしまうと本当に悪いことをしたと認めるようなものだし、現に法を犯したわけでも誰かに迷惑を掛けたわけでもない。

だけど、祖父母からこういう風に言ってもらえたのは初めてでした。
申し訳ないと思いました。心配をかけて、ごめん。

タトゥーの一件はほんの氷山の一角で、きっと突然アイドルを始めたり、大学を辞めたり編入したり、いきなり東京に引っ越したり、起業をしたり、今まで散々心配をかけてきたと思います。
心配をするのはいつも、行動を起こした本人より周りの人間です。
母と違い、祖父母は事あるごとに、鬱陶しいほど心配をします。
あまりの過保護っぷりに何度喧嘩したか分かりません。特に祖母。

だからずっと祖父母とは自分の人生に関する深い話をすることは避けてきたのですが、今回初めて、本当は祖父母もずっと、必死に私を理解しようとしてくれていたことを知りました。

母にしろ、祖父母にしろ、必死にならないと理解できない行動ばかりとる娘(孫)ってどうなの〜〜〜〜〜〜〜って自分でも思うけど。
私は、自分の生き方が間違ってなかったと、結果を通して証明していくしかないのですね、きっと。

でもまだまだ結果は出してないし、肯定してもらえる人生だとは思ってない、むしろ否定されることが怖くて「私のことどう思ってるの?」と聞けなかったのに、奇しくも「タトゥーがバレる」という何とも複雑な一件を通して、こんな大切なことに気づいた私です。

荒木家の、私に対する付き合い方。

「共感はできないけど理解はするよ」

きっとタトゥーはこれからも怒られます。辞めないし消さないけど。
でも、少し負い目を感じていた波乱万丈なこの人生を家族はそっと見守ってくれているのだと、23歳にして知ることができました。

ごめんね、ありがとう



タトゥーに関して「これはどういう意味で彫ったの?」とよく聞かれます。
人によっては、人生で大切な言葉や、祈りを込めた柄を彫ったりもするんですけど、私は正直ほとんど特に意味はありません。

というか、いちいち体に彫らないと覚えられないような言葉や意味は、正直そんなに大したものじゃないと思う。
大事なことは脳味噌が覚えてる。

だけど手首に関してはちょっとした理由があって。
私は中学時代から自傷癖があって、自殺願望があったわけではないけど、思春期には乗り越えられなかった不安や苦痛を、体に痛みを与えることで紛らわしていたのだと思います。多感〜

20歳を迎える直前、こりゃいかんと思った私は手首に模様を入れることで傷をつけないようにしようと考えました。
だからここに彫っているのは、ダイヤモンドです。
世界一硬い鉱物、絶対に傷がつかないから。
おかげでそれ以降、全く自傷行為はありません。効果あり。


ファッションとして人に見せるために彫る人、宗教上の理由で彫る人、自分のために彫る人、いろ〜〜〜〜〜〜〜〜んな人、いろ〜〜〜〜〜んな理由でタトゥーを彫ります。
私の周りにも最近彫った人が増えてきました。だから、何ら特別なことではないのです。タトゥーを彫ったからと言って、特別な人間になれるわけでも強くなれるわけでもありません。
色んな歴史的背景があるし「日本もいい加減認めろ!」とも言いません。
自分が良ければそれでいいんです。可愛いなって思えれば、いいんです。それだけ



最後までお付き合い頂きありがとうございます。

みんな、家族は大事にしような

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