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【スト6】はいあがりマスターキャミィ(13)本田を恐れない

今回の対戦動画:ストリートファイター6 はいあがりマスターキャミィ(13)本田を恐れない

 レート1400台《だい》での対戦だ。ここがレート1500台到達前《とうたつまえ》の大関門《だいかんもん》と云った所か。その門番《もんばん》とも云える相手が本田だ。スーパー頭突きとスーパー百貫《ひゃっかん》落としとだけでも猛威《もうい》を振《ふ》るえるだろう、その単純な強さは、普通の技術で地道に戦う対戦者を絶望《ぜつぼう》させがちか。だが、その猛威を実力ではねのけられるくらいで無ければ、真の上級者にはなり得ないか。今回のキャミィは本田対策《たいさく》を万全《ばんぜん》にできるくらい器用では無いが、真正面《ましょうめん》から本田を倒《たお》しに行っているようだ。

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 まあ、この本田はまだマシな本田だと思いますけどね。それでも本田ですけどね。さて、今回は、レート1400台の対戦です。基本的な動きはだいたいマスターにふさわしいものの、なんか足りない、なんか簡単《かんたん》な失敗をする、みたいな状態でしょうか。それだと本田のエジキになってしまいやすいか。なので、一般的《いっぱんてき》な本田を安定して倒《たお》せるか、で、レート1500台の中級《ちゅうきゅう》マスターとしての実力が備《そな》わっているかが計《はか》れるかもしれません。基礎《きそ》がしっかりしていれば対応《たいおう》できるけど、そうじゃ無いと簡単にやられやすいみたいな。

 では、対戦を観《み》ていきますか。今回は一戦のみです。ラウンド1。開幕《かいまく》、キャミィ側《がわ》が押しますが、どうもムダの有る感じがしますね。結局《けっきょく》、本田の逆襲《ぎゃくしゅう》を受けて追い詰《つ》められる。つまり、こちらの前歩きを割《わ》り、そこからコンボをしっかり入れてきて、生《なま》ラッシュ起き攻めからの垂直飛《すいちょくと》びにうっかり刺《さ》さってしまって、体力を楽に奪《うば》われてしまう。こちらの甘《あま》さを生かしてきちんとコンボを入れてくるのはえらい。さらに対空でODスーパー百貫落《ひゃっかんお》とし。こちらには楽をさせない。かーらーの、コマ投げ! なーんで、こんな力押しキャラがコマ投げまで持ってるのかな。えげつない。 

大銀杏投《おおいちょうな》げ。
スーパー頭突《ずつ》きと、スーパー百貫落《ひゃっかんお》としと、この技。
やられる側からすると、かなりイヤなハッピーセットか。

 だが、ここからキャミィ側が動く。まずトコトコ歩いてそのまま投げ。すごく厚《あつ》かましい。相手のもう勝ちだなガハハみたいな安心した心理を突《つ》いたかのような不意討《ふいう》ちだ。

ここから歩き始めて、
ここまで行く。そして投げ。
前歩きに速さや圧《あつ》があればこそか。

 次からは相手も技を振《ふ》ってくるが、今度のキャミィは後ろ下がりを入れて差し返しを狙《ねら》うような動きをする。本田側はとうとうスーパー頭突きを撃《う》ってくる。キャミィはそれも防《ふせ》ぎ、ふらふらを続け、ようやく、置き技みたいな下中パンチが刺《さ》さる。からのナックルを出したがハズレ。ナックル締《じ》めはヒット確認失敗を避《さ》ける妥協《だきょう》コンボだが安定感は有る。とは云え、1500台以上《いじょう》になったら止《や》めたいね。

ちなみに、キャミィの下中パンチは発生7フレだ。
なので、見た目ほど強い訳《わけ》では無いかもしれないが、
置きや差し返し用としてはかなり便利だろう。
 
ともあれ、その後、さらに後ろ下がりで、本田の投げを空振りさせる。
そして、投げシケ狩《が》り。しゃが中パンを入れるのは80点。
上を目指《めざ》すなら大パンで100点を取りたい。

 こう云った、差し合いでの有効《ゆうこう》な動きができないと、キャミィを本気で使う理由《りゆう》がだいぶ無くなりそうなので、百点じゃ無くても安定してやりたい。格ゲー力で勝ち取るのだ。

 ともあれ、そこからは完全にキャミィのターンになり、相手をバーンアウトさせて一方的に押しまくり、逆《ぎゃく》にキャミィの勝ちが濃厚《のうこう》か、みたいな状況《じょうきょう》になる。が、

裏切《うらぎ》りのホンダ! みたいなスーパー百貫落とし。
追い詰《つ》められて闇《やみ》の力を解放したようにも見える…。
これでガードさせて有利が取れる。闇だ…。
さらに、本田側が、後ろへねりねり下がってからの、スーパー頭突き!
ガードされても反撃を受けません。闇のハッピーセットだ…。
さらに似《に》たような事をやられて負け。
お前のスモウ、それでええんか…?

 ラウンド2。開幕でまた垂直飛びをムダに食らって体力をごっそり奪《うば》われる。このゲームの垂直飛びは妙《みょう》に使いやすい気がする。対応《たいおう》する側としては、素早《すばや》く対空できなくても、せめて着地に打撃を重《かさ》ねるくらいはしたくなるが、それに失敗すると、かなりヒサンな目に遭《あ》ってしまうかもしれない。

 ともあれ、キャミィ側も中足ラッシュなどで反撃するが、攻めすぎて自《みずか》らバーンアウト。だいぶ情《なさ》けない展開だ。普通ならこのまま負けるのが当たり前かもしれないが、ここで本田がスーパー百貫落としを空振りさせてしまう。闇の力がアダになったか。

そこへSA3コンボ。ドライブゲージも頂《いただ》いていく。
これで俄然《がぜん》勝ちの目が見えてきた。
そして、起き攻めで、不意討ちのスパイラルアロー。
先端《せんたん》を当てればガードされても確反《かくはん》にならない。
スーパー頭突きのお返《かえ》しみたいな形《かたち》だ。

 そこからは一進一退《いっしんいったい》の攻防《こうぼう》みたいになる。キャミィは前後に動きつつも後ろ下がりを多めに入れ始め、本田はそれを追いかけてくる。

そこで、やはり、下中パンチ。
置き技としては、あのルークの下中パンチを超《こ》える強さか。
これをキャンセルラッシュして勝ち。

 キャミィの下中パンチは発生7フレな上に、ルークみたいにガードされても有利にはならない。ただし、持続《じぞく》が少し長く、全体硬直《ぜんたいこうちょく》も、ルークの下中パンチがナーフされた後だと、相対的《そうたいてき》にではあるが、優秀《ゆうしゅう》だと云えるか。ルークの下中パンチは発生6フレなので、ナーフされてもなお、気楽にガンガン振って有利をどんどん取っていく使い方が出来るだろうが、キャミィのしゃがみ中パンチは、相手の動きに合わせて、有利を取れそうな状況を狙って打たないと、牽制技《けんせいわざ》としては、あまり強いとは云えないだろう。

 さて、ファイナルラウンド。開幕、本田がまたしても垂直してくるが相手にせず。その後、キャミィ側がおおむね丁寧《ていねい》に有利を重《かさ》ねていくが、本田側にはSAゲージが3本有り、それで体力状況を五分くらいに戻《もど》される。そこからキャミィはじりじり下がりつつ差し合いの構《かま》え。そうして画面端《がめんはし》あたりまで下がった所で勝負を仕掛《しか》ける。

まずストライク。
低めに当てる事ができればガードされても有利を取れる。
この当たり方だと怪《あや》しいが…、
小パンチで追撃《ついげき》し…、
 
そこで後ろ下がり。
小パンチに反応したような、相手の反撃を空振りさせた。
そこへ中足! 差し返しとしては間に合わなかったが、
さらに攻めようとした相手をくじく形になったか。
もちろんキャンセルラッシュで追撃。
これがキャミィの主力技である「中足ラッシュ」だ。

 キャミィの下中キックは発生8フレなので、やはり遅《おそ》めだ。一方、ケンの下中キックは発生7フレであり、総合的《そうごうてき》にもケンの下中キックの方が完全に強いと見なせるだろう。なので、キャミィの下中キックは単《たん》に真正面《ましょうめん》からぶつけても負けやすい訳だ。それでもキャミィには足の速さが有り、それによって、先手を取ったり、差し返しをしたりしやすいので、主力技として成り立っているのだろう。

結局、ふらふらモードからの下中パンチ命中が決め手になり、勝ち。
倒し切りを逃《のが》しているのが気になるが、
いちおう、最低限ではあるが、合格か。

 さて、ここまで読んでもらえればお分かりかもしれませんが、キャミィの着実に強い行動は、こんな風に、お手軽《てがる》ではありません。格闘ゲームの腕前《うでまえ》に自信が有るか、格闘ゲームの技術をがんばって身に付けたいのであれば、クラシックキャミィを使うのは有りかもしれません。本田ともいちおう普通に戦えます。たぶん…ね。

 では、よろしければ高評価をよろしくお願いします。次回は対豪鬼《ごうき》の予定です。目標であるレート1500台到達《とうたつ》に近づいていきます。では、何事も無ければ、また次回。[了]

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*この記事は対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』を取り上げるものであり、その関連商品を宣伝《せんでん》するものではございません。また、この記事は以下の基準に則《のっと》って作成しております。

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