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【スト6】はいあがりマスターキャミィ(8)凡事徹底

今回の対戦動画:
 ストリートファイター6 はいあがりマスターキャミィ(8)凡事徹底

 レート1400台が見えてきた対戦です。相手はリュウ。内容はすごく普通です。要するに、普通のキャミィとして当たり前にやるべき事がまあまあ出来てきたとも云《い》えますかね。これがとても大事だと思います。基礎《きそ》が充分に出来てこそ上級者を目指《めざ》せる。足し算《たしざん》や引き算が怪《あや》しいのに方程式《ほうていしき》をまともに解《と》けますか。それと同じではないでしょうか。例《たと》え、マスターになったとしても、足し算や引き算みたいな格闘ゲームの基礎的な技術が足りないのであれば、補修《ほしゅう》をしないとまともな強さを得られないでしょう。私みたいなのは、まさに補修マスターです。セミマスターみたいなものです。補修を終えて真《しん》のマスターになった時こそ、この連載《れんさい》のいちおうの終着点《しゅうちゃくてん》になるでしょうか。

 さて、動画解説。一戦目は基本的なキャミィとしては減点《げんてん》の少《すく》ない内容ですかね。だいぶ甘《あま》く評価すれば満点《まんてん》に近いかもしれません。小パンチの巧《たく》みさ。立ち回りでの技の振り方の多様性《たようせい》。足運《あしはこ》びの変化の良さ。画面端脱出《がめんはしだっしゅつ》を簡単にさせない慎重《しんちょう》さ。ナックルで暴れ潰《あばれつぶ》しを混《ま》ぜつつ攻める。当て投げの良さ。しゃがみ中パンチの活用。中足ラッシュ。まれに使われるストライク。分かりやすい起き攻めを仕掛《しか》けて無敵技を食らいすぎているのは減点したくなりますし、コンボも甘いですが、現状の実力からすると過失《かしつ》が少ないと云った印象《いんしょう》です。

 二戦目も基本的には同じだと思うのですが、今度は動きに大きな乱《みだ》れが出てしまっています。暴発するフーリガン。起き攻めの重《かさ》ね失敗。甘えた起き攻めODフーリガン投げの失敗。自分からバーンアウトして危険を背負《せお》う。ストライク失敗。小キックを使っているのは良いですが、他《ほか》にヘタな動きがちらほら混じってしまっている。

 この差《さ》が、真にうまいキャミィと未熟《みじゅく》なキャミィとをはっきり分けると思います。基本が出来《でき》ているかどうか。これはとてつもなく大事だと思います。私のキャミィはすでに学《まな》ぶべき事をだいぶ学んでいるはずですから、それでも下位に沈《しず》むのであれば、基礎《きそ》がなっていないのかもしれません。基礎固《がた》めを充分《じゅうぶん》にやる事で、安定した状態でレート1500台に到達《とうたつ》するのをいちおうの目標《もくひょう》として続《つづ》けていきたいですね。なお、この後、レート1400ピッタリになりました。あと100。

まあ、実力が充分《じゅうぶん》に付いていないのに上を目指しても…。
訓練第一《くんれんだいいち》。

 余談《よだん》ですが、以前の私だと、このレート帯《たい》まで戻《もど》すためには、だいぶ本気でやって、さらに対戦数も増やして、少しずつ勝ち越して、みたいな、力ずくの方法を取っていた気がしますし、レート1400台に来たくらいで壮絶に嫌気《いやけ》が差《さ》して、ここで対戦したく無い気持ちになり、自分の実力の足《た》り無さも痛感《つうかん》した結果として、勝ちを捨《す》てて練習プレイを始め、レートの底《そこ》へ帰《かえ》る、みたいな状態だったと思います。

 今はね。練習プレイの積《つ》み重《かさ》ねのおかげもあってか、まあまあ冷静に差し合いをしつつ、キャミィの能力をなるたけ生かす立ち回りをして、安定せずとも、普通にプレイしていたら、レート1400台が見えてきた、と云う感じです。なので、同じレート1400近くでも状態がぜんぜん違《ちが》う。以前はかなり背伸《せの》びして1400台近く。今はまあまあ余裕《よゆう》を持って、成長の余地《よち》を持った状態での1400台近く、でしょうか。順調《じゅんちょう》に行けば、1500台到達は近いでしょう。あえて、復帰《ふっき》では無く、到達と云います。与えられた1500台では無く、実力で得《え》ようとしている1500台ですからね。価値が全《まった》く違う。

 さらに余談ですが、今のマスターリーグのレート制《せい》は明《あき》らかに不自然《ふしぜん》であり、おそらく1700台未満《みまん》くらいだと数字を見ただけでは実力が良く分からないし、1500台未満だと理不尽《りふじん》な目にあいやすい。なぜかと云うと、段位《だんい》がほぼ変わらない状態でレート制を導入《どうにゅう》しているのに、レートの中央《ちゅうおう》くらいである1500から始めさせられるからです。しかも、定期的にこの位置に戻《もど》される。

 段位が機能していて、それを補足《ほそく》する形でのレーティングなら、中央から始めても良いんですよ。それなら段位が基準《きじゅん》だから、きちんと、まず、初段《しょだん》から始まって、そこからどんどん上を目指《めざ》すみたいな形ですから。そして、段位だけでは分からない、細《こま》かい実力差みたいなものを表《あらわ》すためにレーティングを付けている、と、見なせる。

 でも、レーティングだけしか無いなら、基本、最初のレートは一番下にしないといけない。じゃ無いと、実力的に下位《かい》のプレイヤーはいちいち最初にひたすら痛めつけられて、苦しめられて、負けを積《つ》み重《かさ》ねさせられて、お前は弱い、お前は弱い、みたいな仕打ちを受けて、ようやく、適正値《てきせいち》になる。キツい云い方をすれば、地獄《じごく》を見せられているのと同じようなものです。

 また、この仕様《しよう》だと、例え、最下層《さいかそう》からレート1500くらいまで上げたとしても、一見《いっけん》するだけでは、マスターの中でも中くらいの実力を持つ猛者《もさ》に近いプレイヤーなのか、ダイヤから上がりたてのマスターとしてはまだまだ未熟《みじゅく》なプレイヤーなのか分からない。なので、最下層から中間層《ちゅうかんそう》まで上がる苦労が報《むく》われにくいですよね。こんな目に遭《あ》わされている一般的なマスタープレイヤーにも最低限の気遣《きづか》いをしてもらいたいものです。これだとわざわざ一般的なマスタープレイヤーを痛《いた》めつけて引退《いんたい》に追い込んでいるようなものでしょう。人を減《へ》らすための仕組みになっている気がします。

 まあ、我々《われわれ》は、おおむね、良い所だけで無く、不平等《ふびょうどう》や理不尽《りふじん》さからも目をそらさず、全てを評価《ひょうか》した上で、このゲームを続けるか止めるかを選《えら》べば良いでしょう。ごまかすと心を病《や》みかねないですからね。少なくとも、私はこのゲームの悪いと思う所も受け止めた上で、あきらめのような感情と共に続けています。あきらめ自体《じたい》は悪い感情では無いでしょう。あきらめとは余裕《よゆう》や寛容《かんよう》さに近《ちか》い感情でもあるのですから…。
  

では、今回はこの辺《へん》で。
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*この記事は対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』を取り上げるものであり、その関連商品を宣伝《せんでん》するものではございません。また、この記事は以下の基準に則《のっと》って作成しております。

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