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冬の歌(1288文字)

『令和版百人一首』という企画↓

が、恋をテーマに秋の短歌を募っていて(三羽 烏さんが主催しておられます😊)、

応募してみました、短歌初心者ながら💦

そしたら、なんか、気分が、秋めいてきまして――、夏なのに。

もうすぐ冬だな、なんて、勘違いな僕になってしまって――。

雪がちらついてきちゃいました、心の中に、切々と💦

――雪、で思い出す歌があります。

「大事な話が君にあるんだ――」

で始まる歌です。

吉田拓郎さんの、『外は白い雪の夜』。

――車を走らせていました。

助手席にはガールフレンドが座っていました。

最初の妻と別れて、今の妻と結婚するまでの7年くらいの間、いろいろと世話を焼いてくれていた女性です。

カーステレオから、『外は白い雪の夜』が流れていました。

「あひろに、大事な話が君にあるんだ――、とか言われたらいややなあ」と彼女が言いました。「聞きたくないなあ」

「なんやねん?」

と僕は、彼女に合わせて大阪弁で応えました。

とぼけたのです。

ほんとはちゃんとわかっていたのです。

「別れ話」をされることを、彼女はおそれていたのです。

別れ話――?

曖昧な関係でした。

だから、「別れ話」なんて――、と僕は思っていました。

別れを切り出したりはしないまま、その後、数年が過ぎました――。

「さよなら」

と言ったのは彼女のほうでした。

僕は、彼女の目を見ました。

目は、不思議な感じで笑っていました。

寂しさや悲しさを宿したりはしていませんでした。

「結婚するねん」

と声は言いました。

ほんと?

と尋ねると、首肯くのでありました。

うそかな?

と思いました。

でも、

「そうなんだ」

と僕は、それだけ言いました。

そのときも運転中で、右足はアクセルを踏みつけました。

――それから、彼女は、本当に結婚をしました。

赤ちゃんもできました。

それらを見届けてから僕は、さて――、と思いました。

前を向いたら、ちゃんと風が吹いて、今の妻との出会いがやってきました。

――だなんて、みっともないような、アホらしいような思い出話なのに、書いてると、なんでだろ、女の子みたいに切々としてしまいます。

いい歳して切々もないもんだ、と思うけど、そんな夜なのでありました。

――『令和版百人一首』という企画のお陰で、秋の気分になり、昨日、秋の歌を歌いました。

そして、秋の気分は、冬を連れてきました。

夏だけど、なんだかすっかり雪まみれです。

『外は白い雪の夜』は、とても長い歌です。物語みたいに歌えちゃう歌です。

時計の針がてっぺんを周り、明日が今日になってから、コードを調べて、ウクレレを取り出し、近所迷惑にならないよう小さな声で、物語を音読するみたいな気分で、この長い歌をつぶやきました。

ほんと、すっかり雪まみれです。

しみじみと歌ったのに、最後んとことか間違えちゃって――💦、カッコつけきれないあたりがもうどうにも僕なんだよなあ💦

だなんて苦笑している今日は七夕です。

――『令和版百人一首』という企画、9日いっぱいで締め切りみたいですよ。

一首、投稿されてみてはいかがでしょうか?


あ、冬の短歌じゃないですよ。募集されているのは、秋の短歌です。

話をややこしくしちゃって、すみません💦

文庫本を買わせていただきます😀!