2019年を振り返る

沖縄に本社を置くPaykeというスタートアップでリードエンジニアとして働いている Yuji Arakakiです。

2020年からはnoteも初めてみようかと思いまして、最初は2019年の振り返りを書くことから始めたいと思い、この記事を書きました。

仕事のこと、社外活動のこと、プライベートなことなざっくばらんに書いていきます。

Paykeで使われているPHPのバージョンをPHP5.6→PHP7.2へ移行した

Paykeのサーバサイドプログラムはほぼ全てPHP5.6で書かれた状態だったものをPHP7.2に移行しました。

PHP5.6のセキュリティサポートが切れるということで、このまま5.6で開発を続けていくの事業継続リスクになると判断して移行を決断しました。

PaykeではWebアプリケーションフレームワークとしてFuelPHPを使っているのですが、使っていたFuelPHPのバージョンが5.6までしか対応していなかったため、まずFulePHPのバージョンを7.2対応のバージョンまで上げ、その後PHPのバージョンを上げるという2段階の作業が必要でした。

アプリケーション全体のテストが必要で、かつ既存の開発と平行して行われるためスムーズに実施しないといけなかったため大変でしたがトラブルなく上手く移行することができ、かつPHP7.2による速度改善や開発生産性の向上の恩恵が得られる様になったので非常にやりがいのある仕事でした。


2つのOSSを開発して公開した

当時描いていた成長戦略に沿ってサービスが成長した場合に、PHPで非同期処理を行うための独自システムのアーキテクチャ上の性能限界がボトルネックになることが判明し、それを解決するためのライブラリを開発して本番投入し、GitHub上でもOSSとして公開しました。

自分達に必要なツールを作って、それをOSSとして公開するというのはエンジニアとしてやってみたいことの一つだったのでそれが出来て嬉しかったです。

来年は自分以外にも実際に多くの人に使ってもらえるようなライブラリがつくりたい。

新規事業として越境ECサービスであるPayke StoreをMagento2を使って開発した

Paykeが開発しているアプリ「Payke」は、訪日外国人の方々が日本に来たときに日本語で書かれている商品パッケージを見ても何が書いているのかわからないという問題を解決するため、アプリを使って商品のバーコードをスキャンすると多言語で商品説明が見れるというサービスです。

今まではその「商品情報を外国人がわかる言語で提供する」ということに特化していましたが、これから「日本の旅行から帰った方、これから来る方にPaykeで直接日本の商品を買える」ということにチャレンジするために越境EC「Payke Store」を開始しました。

この事業を始めると聞いてから公開日までわずか1ヶ月弱という短期間でしたが、Magento2というOSSのECプラットフォームを使って開発することで他通貨・多言語表示に対応した越境ECシステムを作ってリリースすることに成功しました。

この事業を大きく成長させるともにMagento開発者として一流になれるように腕を磨いていきたいと思います。


ハッカーズチャンプルーのコアスタッフをした

もはや毎年恒例となっている沖縄で一番盛り上がるエンジニアカンファレンス、ハッカーズチャンプルーに今年もコアスタッフとして参加することが出来ました。

今年はスタッフだけでなく、スポンサーとしてスポンサーLTで登壇することも出来て最高な一日になりました。

来年は普通のLTかセッションで登壇できるといいな。


PHPカンファレンス沖縄のコアスタッフ & スピーカーをした

初めて沖縄で大きなPHPカンファレンスを開くということで、主催の@kanbo0605さんに誘われてコアスタッフとして参加しました。

あまり県外のカンファレンスに参加することも多くないので、どんな感じになるのか不安だったのですが、終わってみると県外から参加されたPHPコミュニティの皆さんの優しさとノリと勢いに圧倒されて、僕自身も非常に楽しめる良いイベントになりました。


JAZUG沖縄の運営を始めた

Paykeに3年前に転職し、クラウドの選定としてAzureを選んでから今まで度々AzureやMicrosoft技術に関する勉強会を単発で開いたりしていたのですが、継続的にコミュニティとして運営し、仲間を集めて切磋琢磨し技術を磨いていきたいなあと思って、JAZUG沖縄の運営をさせていただくことになりました。

コミュニティメンバーにはAzureを使い倒してリテールをハックしているEBILABの開発メンバーがいたり、プログラミングスクールを卒業したばかりでこれから初めてクラウドを使うという方まで幅広いメンバーが参加してくれていて、非常に刺激ある良いコミュニティになれそうです。

近い将来、ここからMicrosoft MVPが産まれ、Azureの認定資格合格者が生まれ、その技術・ノウハウを使って様々な価値あるサービスが沖縄から生まれるように頑張っていきたいな〜と思っています。


プログラミングスクールの講師を副業として始めた

CODEBASE、Lagoonという沖縄にあるコワーキングスペースで行われているプログラミングスクールの講師を、副業としてやらせてもらうことになりました。

やり始めた動機は、自分も30代になったこともあり次世代の育成もしながら自分も成長するということをやっていきたいなという思いと、0からプログラミングを教えるというのがどんなモノかやってみたいという好奇心でした。(お金は目的ではない)

実際にやってみると、3ヶ月でまったくプログラミングのイロハがわからなかった人達が、まだまだ未熟ながらも動くプログラムをかけるように成長していく過程は非常に感動的でやりがいを感じるとともに、この人達の3ヶ月に負けないぐらいの3ヶ月を自分も過ごそうという励みにもなりました。

後半の方は体調を崩してしまってコミットメントが薄くなってしまいましたが、今年1月からのスクールも講師として参加すると思うので、もっと生徒の成長をサポートできるように頑張っていきたいです。

2020年に向けて

2019年は色々やれた感じはあるのですが、正直いままで培ってきた技術や経験をもとして、「軽くこなしてしまった」感があり、あんまり自分のコンフォートゾーンが出る挑戦は出来ていませんでした。

2020年は自分の限界をバシバシ超えていくような挑戦を日々行って、2020年代の荒波を乗り越えて行けるように自分をイチから鍛え直して行きたいと思います。

やっていくぞ!!!

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