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なぜレシピなのかと言うと🥣

私は、なるべくキッチンで手に入る物でスキンケアを手作りしている美容師です。

そこにたどり着いたのは、遡れば
美容全般の知識を学ぶうち、よりトリートメントや頭皮の事に興味を持ち、
頭皮ケア→頭皮は肌
と健康や生活習慣までもがだんだん切り離せない物だと感じるようになり
お店で扱う商品の成分などを辿っていくうちに
趣味として専用の化粧品原料を購入し「自ら作ってみる」ようになり
気付けば材料はこんなに身近なものになっていましたw

キッチンから、と言う所の一番最初は主に
「発酵」から始まったのですが、発酵具合や安全性の見極めも難しいので
今はどちらかと言うと身近な野草やハーブを取り入れて、発酵に関しては日本酒や酢など完成された既製品を使う事が多いです。

では

なぜそんな事を始めたのか

それは、仕事で商品や(美容の)薬剤を扱ったり、日々のスキンケアにこだわり出すうちに、様々な矛盾を感じるようになりました。

特に私は仕事の手荒れが酷く、肌も敏感肌だったのですが「良い」と言われる成分を重ねれば重ねるほど、薬を塗れば塗るほど、肌は荒れて弱くなっていく気がしました。
「髪を良くする」
トリートメントで、髪の毛の質感は変な感じになっていく気がしました。
「髪を痛ませない」「まるでトリートメント」と言う謳い文句の薬剤で、理屈に反して傷んでいくお客様の髪の毛。

様々なヘアケアの教材で学ぶ理論には納得出来るのですが、実際触れる髪の毛の質感は、思うものとかけ離れていく様な感覚がありました。
もちろん当時は美容師の経験値も浅かったので、それらの経験をもとに今はさまざまな条件を攻略して狙った質感をご提供できるようになりましたが。

その
なぜ?
を辿るうちに、独特の持論を持つ様になってしまいました。

あと、ここからは都市伝説の様な物として目を通していただきたいのですが、

「ノンシリコン」と言う陰謀

今は何かと陰謀論が囁かれる時代ではありますが、
市販のシャンプーの「ノンシリコン」はもはや当たり前。
お客様もお使いのシャンプーを尋ねると
「ノンシリコンのやつです」
と自信を持って答えて下さいます。

でもこのノンシリコン流行り、
実は、洗浄成分である

合成界面活性剤

の悪さが囁かれ出したのを誤魔化すための策略説があります。
その他に、合成香料、保存料、キレート剤、合成着色料
化粧品には様々な安全性を問われる成分が含まれています。
その悪役を

全部シリコンに被ってもらった

と言う訳ですね。
シリコン自体には毒性はないのですが、とんだ悪者になっています。
しかも、ノンシリコンのシャンプートリートメントにも、

シリコンみたいなもの

はちゃんと使われています^^;

でもそう言った事は調べればネットでもいくらでも検索できるのに明るみにならないのは、
メディアの主となるスポンサー自体が

化粧品業界

だから、なんて説も。

よく、小さな事件の裏側に巨大な悪が隠れている、なんて事ありますよね。

この説自体は都市伝説の様な物。
でも、妙に説得力はありませんか?
合点がいく部分が私にはとてもあります。

誰もが良く知る高級化粧品の価格のほとんどは広告宣伝費、なんて説も。
良さそうな〇〇エキス、そもそも手作りすれば「そのもの」を活かす事ができるし、そのエキスを抽出する溶剤、入れられている他の成分の方が問題。
例えば水(水ならまだいいのですが)に一滴オーガニック成分が入れられていても
「オーガニックコスメ」と言えてしまうそうですよ。

後は成分表示も、昔は「指定成分」と言うアレルギーや毒性の可能性がある成分が表示されていましたが、
「一体その他にどんな物が入っているんだか」
と言うことから全成分が表示される様になりましたが、
これに関しても実際は

何が良くて何が悪いか誤魔化すため

説も^^;
自己責任で見極めろという事ですね。
現に商品の裏の表示成分を見て、ああこれねってスラスラわかる一般の方がどれだけいるでしょうか。
例えばベビーオイルなどの表示成分

水、ミネラルオイル

(いつだかに見た記憶で書いているので詳細やそれ以外の成分は忘れてしまっていてすみません)
水だし、ミネラル、良さそう〜♪
って思うでしょうが
ここで言うミネラルオイルは鉱物油
石油から精製されたものです。
ワセリン(流動パラフィン)もそう。
それ自体を悪い、と言ってしまうのは語弊がありますが、
それらは植物オイルなどと違い肌に馴染むことはなく、薄いラップを張るようなもので、また落とす時に脱脂力がいるので更なる乾燥を生むし、肌のバリア機能が衰えスキンケアには不向きとか。

後は、認証マークのついたオーガニックコスメでさえ、旧指定成分に含まれている保存料などが使われていたりします(デヒドロ酢酸とかだったかな?)

一時期はそう言う事をすごく勉強していたのですが、追いきれないし、何より自信もない。化学の専門家でもない私がにわかな知識で語って、あれが悪いこれが悪いと説くよりも、

全く新しいカテゴリーならばどうだろう

と思いました。
一通り、なんとなく色々な成分の仕組みが見えてきた頃、
このシャンプーがこんなに悪い、この化粧品がこんなに良くない
などと否定的な事を語り続ける事にうんざりしてしまった自分がいました。
お客様だってそんな事聞かされていい気はしないだろう、と。

でも、市販のシャンプートリートメントを使用しているお客様の頭皮や髪は一発でわかります。
見てやっぱり
触ってやっぱり
濡らしてやっぱり
(パーマ)かけてやっぱり

シャンプーをかえていただくとカットの仕上がりもカラーの持ちも、
パーマの出方も

まーーーーったく(全く)変わります。
カットももっと上手に仕上げられるのです。

これは紛れもない事実。
市販のシャンプーによる毛先のまとまらなさ、カットのせいにされちゃったらやだな〜って
それでもまとまるカットを心がけてはいますけどね!

何より実体験から

結局洗い方(洗うもの)を変えないと改善しない

という結論に(私は)辿り着きました。

天然の物ならいいとも思っていません。
お店でも様々なおすすめ商品を扱ったりお勧めしています。

でもまたそれとは別に、私は最近は

シャボンソウ

という植物を煮立てて作った液で髪を洗っています。

天然の

サポニン(サポはシャボン。石鹸の語源です)

という洗浄成分でこのようにボトルに注いだだけでもこれだけの泡が立ちます。
ヨーロッパでは貴重な布を今でも洗ったり、洗顔としてニキビ肌に使用したりも。

ちなみに私は今ブリーチを2回したショートカット。
ハイダメージ毛で、濡らすとトロトロの毛なのですが、このシャボンソウで洗うと、サロンのシャンプートリートメントを使うより仕上がりはしっかりとハリと艶があり、まとまりのいい感じに仕上がります。
シャンプートリートメントが悪い、というより、毛量の多い私はホワホワし過ぎてしまいます。


今まで散々勉強してきた毛髪の仕組みは一体なんだったんだろうと言うくらい
18MEA?PPT?
細胞間脂質?間充物質?(美容師の方ならばピンとくるツヤ髪に欠かせない成分)
理屈じゃなくシャボンソウが私には合っています。
いや、もっと専門的に解明していかれれば理屈があるのだと思うのですが辿り着けていません。
そこまで行って説得力のある説明ができるようになるのが今の目標ではありますが。

ただ私は今ショートカットなのでロングだったら毛先に必要なケアも変わってくるでしょう。

カラーやパーマはまさにケミカルの恩恵にあやかっていますし、スタイリング剤も必要に応じて使い分けます。
それらを否定するのではなく、必要のないところに必要のないケミカルを使わない、というのが私の持論です。
バランスを大切にしています。

頭皮、肌に関しては、必要のないテクノロジーに膨大な手間とお金をかけ、良かれと思っているケアで痛めてしまっている場合があるということを私は自身の経験から学びました。

化学者ではないし美容師ではある、でも
手作りでスキンケアを作ることに関しては、だからこそたどり着いたまた別の分野だと思っています。

なので
専門家による指南
としてではなく
そういった背景のある、一消費者としてのしがない40代女子の日々の実録として、
ふむふむと共感していただける部分があれば参考にしていただけたらと思っています。

さて、長くなりましたがここまでは前置きですw
本題の

なぜレシピなのか

それは、手作りスキンケア、
「ワークショップやって」
「商品化は?」
などとお声をかけていただく事もありますが
シャンプーなどの化粧品、肌につけることを示唆するものを手作りで第三者に提供することは安全性などの問題から実は法律的に難しいことが多々あり、
商品化に関しても
「商品化」してしまうと私の中で本末転倒と思われることが多々あり、そこは目的ではなく、そして
化粧品として商品化する、というのは個人で挑むにはそれも法律的にもハードルが高い難関がありすぎます。
かといってグレーな事もしたくない。そこで

レシピならばいいだろう

ということで誰にでも安全に作れるレシピを日々模索しています。

そもそも、私の作り方や、成分を売り出したいわけではなく、私がたどり着いた
のは、仕組みが分かれば

あるもので作れる

という概念なので、

自分がそれに気づき、自分で調べて試して発見して
身軽になって楽しくなった

その過程を広められたらと思っています。
家族、特に子供達とのスキンケアやお風呂事情でのコミニュケーションが増えた気がします。
作る、使うを含め、共有できる物や場面が増えたからです(夫は最初引き気味でしたが、最近シャボンソウシャンプーを気に入ってくれ出しました)。

発信する上で気を付けたいのは、危険性や禁忌事項、失敗談などをもっと安全にお試しいただくために誤解のないようにお伝えしなければという点です。

感想やご質問などをいただけたら嬉しいです。

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