見出し画像

日刊デッキプラモ No.01 深すぎた墓穴

この記事はデッキのカードを1枚ずつ解説していくシリーズの一日目です。

最後に紹介するカードを除いてハイランダー構成の40枚デッキなので、38番目の記事まで読むことでデッキを完成させることができます。EXデッキ忘れてました。53番目までですね。
気長にやりましょう。

記念すべき1枚目は《深すぎた墓穴/The Deep Grave》です。

10期以降、《戦線復帰》を皮切りに様々な汎用蘇生罠が登場しました。これもそのうちの1枚です。

何でも蘇生できるもののタイムラグがあるため一見扱いが難しそうに見えるのですが、個人的にはむしろ最強格の蘇生罠だと思っています。

このカードの利点(a)は

  1. 即効性がない

  2. 蘇生範囲が最優、表示形式を問わない

  3. 蘇生先を自ターンまで確実に維持できる

  4. 圧倒的に除去に強い

  5. 蘇生先はタイミングを逃さない

です。逆に欠点(b)は

  1. 即効性がない

  2. 後出し墓地除外を受ける

  3. 先読みが必要

です。特に1(b)は大きく、《悪魔嬢リリス》等を採用するならおとなしく《戦線復帰》にしましょう。

しかしそれ以上に蘇生カードとしては各利点が優れています。蘇生先が自ターンまで生きていてほしいなら明らかにこちらを選ぶべきです(3(a))。これは蘇生罠というシステムの欠陥を解消しています。

このデッキではランダム墓地肥やしのバリューを高める手段の1つとして「蘇生」を選択しました。墓地肥やしは単に墓地効果を持つカードだけでなく、こういったカードの価値も高めます。

さらにこのデッキは蘇生先として見た場合のモンスターのバリエーションが少なく、打点を持つモンスターも少ないので蘇生先の選択肢を広げる意味もあります(2(a))
また、相手の墓地を対象に取れるということは自分のデッキが回っていなくとも使えるということです。こうしたメリットは《貪欲な壺》のデメリットとも重なります。

1(a)1(b)と重なりますが、場合によってはメリットにもなり得ます。あえてフィールドにモンスターを出したくない場合です。
PSYフレームや《冥府の使者ゴーズ》等の発動条件を満たす、《スケープ・ゴート》と共存できる、《ダイナレスラー・パンクラトプス》のようなカードを再利用しやすい。

また除去に合わせて打つことでアドバンテージを獲得できます(4(a))
《戦線復帰》もフリーチェーンで除去を逃れられますが、戦闘破壊等を受けることで帳消しに合います。戦闘でのアドバンテージ獲得は見えづらいですが非常に重要な要素です。

防御面では壁を立てられない点で劣ります(1(b))。このデッキは対攻撃の防御札が5枚ほど採用されているので紛れます。そもそもライフを守るために蘇生を打つという行動は弱いです。

総じて除去を打たれた場合に《深すぎた墓穴》>《戦線復帰》となることがわかります。逆に言えばめったにバックを剥がされない環境なら利点は薄れます。運用上シビアな状況想定をしているとも言えます。

使ってみれば「《戦線復帰》の方が良かった」となる場面は少ないことがわかります。本当に優秀なカードなので、オススメです。以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?