たまに語るならこんなカード【EMレビュー・ダンサー】
この企画は、遊戯王OCG&TCGの全カードリストからランダムに選出された1枚について、実用的な観点から考察するものです。
前回の記事はこちらになります!
執筆にあたっては以下のルールを設けています。
・遊戯王カードWikiでの記述以上に踏み込んだ考察を行う
・通常モンスター、ほぼ下位互換と判断したカードは除外する
始まります。本日のお題は《EMレビュー・ダンサー》です。
基本データ
《EMレビュー・ダンサー/Performapal Revue Dancer》
効果モンスター
星3/光属性/魔法使い族/攻 800/守1000
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):「EM」モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースにできる。
《EMレビュー・ダンサー》は遊戯王ARC-Vの「榊遊勝vsユーリ」戦で遊勝が使用したカードです。
書いていて気がつきましたが、「EM」は「Performapal」と訳されているんですね。「pal」は仲間という意味だそうです。うまいこと翻訳するなあ。
(かわいい)
アニメでの効果はOCGと同様で、《EMスカイ・マジシャン》をアドバンス召喚するためのリリース素材になりました。
自力での特殊召喚とダブルコストになる効果を持ち、インパクトこそないものの使い勝手は良さそうに見えますね。比較対象が前回なのでアレですが…
では実際の運用を考えていきましょう。
考察①:ダブルコスト
効果をどこから読んでも「これでEMの最上級モンスターを召喚してね」と言わんばかりのこのカードですが、それが一番丸いと思います。
9以上のスケールを持たない「EM」で、レベル8モンスターを場に出すのは容易とは言えません。そのあたりをまるっと解決できるコンパクトさは評価に値します。
レベル7の《EMスカイ・マジシャン》はP召喚が可能ですが、関連カードの《魔術師の再演》の対象となる「EM」モンスターが《EMレビュー・ダンサー》を含めて2種類しかいないため、合わせて採用することでデッキの幅を広げられます。
《EMレビュー・ダンサー》とアドバンス召喚先のモンスターを合わせて《EMペンデュラム・マジシャン》で、場を空けつつ揃えられるのも取り回しが良いと言えます。この組み合わせは出張でも使えそうですね。
考察②:ステータス
さて、ここまで書いたことはカードWikiにおおよそ既出なので、このカードの「魔法使い族・星3・光属性・特殊召喚できるモンスター」という特徴を掘り下げようと思います。
特殊召喚の条件が緩くデメリットもないレベル3魔法使い族は比較的珍しいので、【魔法使い族】では展開手段として採用できる。
とはWikiの記述ですが、果たしてこの「レベル3であること」をメリットとする手段は存在するのでしょうか。
特殊召喚の条件が緩い魔法使い族モンスターには《ジェスター・コンフィ》が、種族は違えど同レベルには《サイコウィールダー》等が存在します。
《EMレビュー・ダンサー》は諸々のステータスの違いでこれらと差別化できそうなのですが、探しても「魔法使い族縛りのランク3エクシーズ」等のわかりやすいシナジーがあるカードは見つからず困っていました。
《光霊使いライナ》とはレベル・種族・属性の一致と《憑依装着-ライナ》になれることがあってかなり噛み合います。
はい。
必要ないかもしれませんがライナが可愛かったので貼っておきます。
それはさておき、前回と同様に攻守参照系も探したのですが、黒庭関連では競合相手が多すぎました。
例えば《EMオッドアイズ・シンクロン》で吊り上げて《ガーデン・ローズ・メイデン》をシンクロ召喚する運用なら《EMディスカバー・ヒッポ》の方が調達しやすく、適しています。
その特徴的な攻撃力を活かして《星に願いを》を使うにしてもランク7以上なら《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》で同じことですし、
ランク7以上なら……
ランク6……?
ありました。《マジマジ☆マジシャンギャル》が。
そのファンデッキ受けが良さそうな効果(と見た目)と相応に、「魔法使い族レベル6モンスター×2」という条件は同種族ではかなり難しく、レベル変更はそれをクリアする方法の一つになります。
当初は《黒魔導戦士 ブレイカー》と《EMレビュー・ダンサー》で《星に願いを》することを目論んでいましたが、《タンホイザーゲート》の方が簡単なことをカードWikiを読んで知りました。
やっぱすげえよWikiは
これなら通常の【3軸魔法使い族】、例えば先の霊使いデッキにアクセントとして組み込むだけでも役割を果たしそうですし、もちろん単なるss可能なレベル3・魔法使い族・光属性としても仕事をします。
可憐な魔法使いから黒ギャルが出てくるというギャップで場を沸かせることもできるでしょう。保証はしません。
これはキラッとプリ☆チャンの黒だいあです。記事と関係はないです。
追記:イデアで特殊召喚できるステータスであることを完全に見落としていました。
面倒になってしまったので誰か考察してください。
結論
以上の考察により、《EMレビュー・ダンサー》は【最上級軸EM】の他、【マジマジ☆マジシャン霊使い~タンホイザーゲートを添えて~】デッキにおいて採用が見込めるという結論に至りました。
普通に使うのが一番いいと思います。マジマジで。
次回のカードは《彼岸の悪鬼 ファーファレル》です。お楽しみに!
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