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#7『日本の社会に必要なこと』8/7

金沢市で政治の活動をしています『あらい淳志』です。

夏休みブログ7日目です。

今日のテーマは、「日本の社会に必要なこと」です。

今の日本の社会が良くなるには、どうすればいいか、私なりの考えを話します。

【ニッポンの停滞感】

まずは、現状の把握からですね。

今の社会がどんな状況かが分からないと、どんな社会を目指して、何をしないといけないかも分かりません。

これはもう、言わずもがなというか、多くの人の共通認識といってもいいかもしれません。

今の日本は、停滞をしています。あんまり元気がありません。

これから、さらに良くなっていくという展望が持てない社会です。

人口減少に伴う少子高齢化や過疎化の問題は、ここでわざわざ説明をする必要がないくらい、小学生でも分かる日本の大問題です。

このどでかい課題が、日本社会に重くのしかかって、社会の発展や人々の暮らしを圧迫しています。

国際的な競争にさらされ、経済が成長をせず、暮らしが不安定になって、これ以上自分たちの暮らしがよくなる見通しが持てない。

あんまり努力しても報われないから、とにかく今ある暮らしを守るために一生懸命働いて、それなりの暮らしができればいい。

これ以上悪くならないよう、現状維持を目指す社会。それが停滞感の正体です。

これを続けていると、世界の中では置いていかれます。取り返しがつかなくなって、今の生活すら守れなくなると、私は思います。

【昭和のニッポン】

30年前までの日本は、こんな状況ではありませんでした。

戦後の高度経済成長を経て、国際経済の中でも存在感を発揮し、多くの国民が豊かな暮らしを享受できると感じられる社会でした。

新卒一括採用、年功序列、終身雇用のおかげで、正社員として定年まで働くことができれば、それなりに豊かな人生の見通しが持つことができました。

女性は、専業主婦として家で働き、家事を通じて家族を支える。子どもは教育を受け、正社員として働き、自分の家族を持つ。

マイホームや車、次々に出てくる家電を買って、家族仲良く、豊かに暮らすのが一つの理想というか、ロールモデルとして通用をしたわけです。

地方でも、社会が成長を続けている限り、ちょっとずつ暮らしはよくなっていくという期待が持てました。

そういった状況は、平成に入り、バブルの崩壊を経て、次第に崩れていきます。

日本の社会が不調に陥ったのには、いくつか理由があります。

①グローバル化の進展

日本が好調だった理由の一つは、東西冷戦が続く中で、西側諸国における日本の戦略的重要性が高く評価をされてきたからです。日本が経済大国として豊かになり、国際的な役割を果たすことは、多くの国にとっても大きなメリットでした。

先進国の仲間入りを果たした日本は、持ち前の技術力を生かして、世界を席巻します。モノづくり大国として、存在感を発揮するわけです。

冷戦が終わり、グローバル化が進むにつれて、状況は変わります。

アジア諸国をはじめ、中国などの社会主義国も国際経済への仲間入りを果たすと、みるみるうちに力をつけていきました。

日本の一人勝ちだったのが、より人口が多く、安い労働力があるこれらの国々との競争にさらされるようになり、日本の優位が奪われていったのです。

今は、もう、多くの品物が海外で生産されるようになってしまっていますね。

②人口の減少

もう一つの理由は、少子化です。人口の減少ですね。

人口が減ることで、生産力も消費量も減ります。これが経済の悪循環につながりました。

働き手が足りないので、労働者を確保するには賃金をあげないといけないのですが、消費が増えないので、賃金を上げられないのです。

企業はより安い労働力を求めるので、海外に生産拠点を移して、日本以外の国で仕事をするようになります。日本人の仕事がなくなり、正社員の枠がどんどん減らされました。

日本の社会が安定をしていたのは、雇用が安定をしていたからです。正社員として働くことができれば、それなりの暮らしができるという安心感がありました。

それが不安定化したことで、多くの人が暮らしに不安を覚えるようになっています。将来への見通しが持てないのです。

結局、それが消費の低迷を生んで、日本の経済が停滞をする根本原因になっています。

同時に、高齢化もありますね。

社会保障の仕組みを維持するために、どんどんどんどん必要な費用がかさんでいく。人口は増えないから、現役世代の負担はむしろどんどん増えていって、高齢世代を支えきれなくなっています。

給料は増えないのに、税金や社会保険料が上がり、暮らしを圧迫して、多くの方が余裕を失っています。

【何を変えるべきか】

ここまで見てきたように、日本の停滞感の原因は、グローバル化少子高齢化による『経済の停滞』と『暮らしの不安定化』にあります。

ほとんどの人が、その通りだと、思うのではないでしょうか。

私は、この課題は、大多数の日本人に共通のものだと思っています。

極めて当たり前の、大前提です。

従って、目指すのは、国民の『暮らしの安定』による『経済の成長』です。

日本の政治の最大の争点は、まさにここです。

どうすれば、国民の暮らしは安定をするのか、が勝負です。

【どうすれば、暮らしは安定をするのか。】

具体策については、長くなりそうなので、次回以降に持ち越します。

おそらく、これまでのやり方、常識の範囲で向き合っていても、状況は改善しません。むしろ、根本的な発想の転換が必要だと思っています。

平成の30年間に進められた「効率化・コストカット」の政治では、大多数の国民の暮らしは安定しません。むしろ、不安定になる一方です。

アベノミクスも、見かけではよくなっているように見えますが、国民の暮らしが安定をして、日本の停滞感が払拭をされたようには見えません。

アベノミクスは、やれば必ず経済が過熱する『薬』のようなものです。せっかく薬を使ったのに、それが思ったように効いていないのが、今の現状ではないでしょうか。

『薬』は国民の暮らしが安定をするように使うべきなのに、大企業と投資家にしか届きませんでした。アベノミクスは、暮らしに効かせる工夫が必要です。

加えて、『薬』には副作用があります。あまり長く使えるものではありません。使うときには、効果的に使わなければいけません。

表面的には効いたけれど、一番大事なとこにまで効果が届かなかったというのは、大きな反省材料です。今必要なのは、『国民の暮らし』に効く薬です。

【政治にできること】

私は第1回~第4回までで、自分の力ではどうしようもできないもの』『社会』が支えるべきだ、と繰り返し訴えてきました。

『自分の力ではどうしようもできないもの』のうち、今の日本で一番大きな課題は、大多数の国民の『不安定な暮らし』に他なりません。

これが日本の社会をどうしようもなく圧迫をしています。

ここが変われば、日本の経済は良くなって、もっと成長できると思うのです。

だからこそ、政治の力を発揮して、国民の暮らしを支える社会を作りましょう、と呼びかける訳です。それが突破口だと思っています。

ここまで説明をしてきたことは、教科書を読めば書いてあることです。新聞を読めば、毎日報道されています。

私ももちろん強い問題意識を持っていますが、それをわざわざ説いて回ることが、政治家の役目ではないのだと思います。

私の役目は、こういう大きな流れを頭に入れつつ、一人一人の状況を直接、この目で確かめることです。

一人一人の現状を教えてもらい、それは変えられるということを、多くの皆さんと共有をしていくことです。

政治家の役割はそこにあるのだと、活動をしながら少しずつ分かるようになってきました。

共感を元に、どうやって社会を動かす仲間を作るか。話を聞くことが政治家に必須の役割です。

ぜひ、皆さんの思いや声を聞かせてほしいです。そこにヒントがあると思っています。

私自身が見えていない課題がたくさんあります。

活動を続ける中で、一人でも多くの方と、政治と暮らしについて考える機会を作りたいです。どうか皆さんの状況や思いを聞かせてください。

今日もここまで、ありがとうございました。

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