叩かれた記憶
子供の頃、親に叩かれたことはありますか?
どんな場面でどんな風に叩かれて、どう思ったか覚えていますか?
具体的にいつだったのかは覚えていませんが、私が思い出せる限りでは3回はあります。
おねしょした時、何かの勉強をしていた時、母親に向かって『このばかたれがー』と言ったとき。。。
3つ目は、テレビに出ていたコメディアンのマネをして言ってみただけだったのですが、言った直後に平手打ちが飛んできて、かなり衝撃的だった覚えがあります。
と同時に、本心で言った訳ではなかったので、かなり理不尽さを感じていました。
3つ目の話は自分の中でかなりインパクトがあり、それを機に、親に対しては暴言(このクソ親父!クソ婆あ!みたいな?)を吐いてはいけないものなのだとマインドセットされました。その出来事以降、親を侮辱するようなことを言ったことはありません。
そんな経験があってか、肉体的な苦痛を与える体罰は、教育・躾において一定有効なものなのだと考えていました。
子育てをしていると、もうどうにもできそうにない場面があります。全く言うことを聞いてくれない時、だだをこねている時、気にいらないことがあったのか、叩いたり噛みついてきたりしてくる時…
そんな場面に直面したとき、刹那的に怒りの感情が湧き上がるのですが、そこは一旦抑えた上で“教育・躾の一発“を与えてみる訳です。もしかするとこの一発を与えることで、『自分がやったことは駄目なことだったんだ』と気がつくのではないかと。
結果、何も変わりませんでした。
むしろさらに悪化したかもしれません。
改めて思い返すと、
『この子にも、自分と同じように親から叩かれた記憶が刻ませてしまうのか』
『親から叱られた経験のせいで、親の顔色を伺う子供になってしまうのではないか』
と思い切なくなります。
今は叩くことは辞めましたが、具体的な解決策は見いだせていません。
不満を聞いてあげて、どうすれば良かったか考えさせて、こちらの考えも伝えて、あとは子供自身で気持ちをコントロールできるようになるまで待つしかないのかな。と考えています。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」の精神ですかね。
少しでも、子供の事を叩いてしまうお父さんお母さんが減ってくれるといいなと思います。
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