ご自由にとAナタも言ってくれる

土砂降りの合間に(不暗透明の小止み空)
鳴きだす蝉は
今日の時間割を僅か取りもどして(鳥たちも誘われ瞬間)
熱心に夢みられた 溢れかえる光
まだもどらない

(あつぼったい曇天の支えにされる脳天までも)

『きれいな恐怖』強化週間
不信と不通の内なるベン・Kが
演説する声のかすかな拡散
まだ若いママレードは瓶のなか
「昼でも夜」に足止めされる記憶など、など

薄い笑いが固定された優しいかおの道化師
小さな怒りのトゲを投げる口先
花の中の幾何学のように真面目に嘲笑った…
そんなこともあった。

ここは来て良い場所でない
そこまで言葉吐きへの欲望もない
なにも変わらないけれど
それは何も変わらないのだ けれど
おそらくは 自由の概念の入れ替わりだ

歌えずに待つ生き物たちにとってどれほどに長い命の時間か
天が移り もしも彼らが 不敵に不適切に笑っても
私も 怒るどころか ほっとして微笑むのだろう

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