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まなみのりさヒューリックホールワンマンライブ「1000」 全曲レビュー

ということで、前のエントリで内容については散々語ってしまったのだが、とりあえず全曲レビューやる、って言ってしまったが故にやるっつったらやる!(笑)なので、分量はめちゃめちゃ多い割に内容が薄いと思いますので覚悟の上でお読みいただくことをオススメいたします(汗)。

そしてこの内容、途中までニコ生公式YouTubeチャンネルにて公開されております。ライブを観ていない方は一度こちらもご覧になっていただくと駄文もそれなりに楽しめるかとm(_ _)m

オープニング映像

オープニングは最近のまみりのアー写やポスター、グッズのボタニカルなイメージを連想させるような、3つの光が自然の中を駆け抜けていくというシンボリックな映像。いきなりこんな始まり方で来るから、これはまた凝った映像コンテンツをバックにまみりが八面六臂の活躍をするのか!?と思ったらいきなり画面が変わってステージ開始前のまみりの舞台裏をLIVE中継。例のステージに上がる前の「お尻叩きの儀式」も余すところなく映し出すという、人間臭い等身大のスタート演出!これだよ、これ!俺たちが観たいのは!さすがわかってらっしゃるー!

バーチャルからリアルまで、オープニングの段階でもう中身がてんこ盛りであることを予感させるような演出でありました。

1.君の心

一曲目は大方の予想通り「君の心」。映像の影で三本のスタンドマイクがわかった時点で確信したけど、プロローグのイメージにピッタリのこの曲は8/8で披露されずにここまで勿体ぶっただけあって今年のまみり総決算の幕開けにピッタリ。しかもここまで勿体ぶっただけあってその完成度もとても初披露とは思えない。最初からちょっと泣きそうになった(´;ω;`)

これは映像を観て、聴いて欲しい。信じられるかい?これが初披露なんだぜ!完璧なハモリじゃね?もはや音源の域じゃね?

静かながらも、徐々に盛り上げて熱くなっていく感じ、そしてここから、といったところで終わってしまう「おあずけ感」も含めてオープニングにはピッタリの曲。

Introduction2〜2.花びら

そしてIntroduction2からの「花びら」。この流れは当然としても、まさかこれを2曲目に持ってくるとは、なるほどその手があったか!と感心しきり。3/3の初披露では「皆が好きになってくれるかはわからない」と自信なさげだったこの曲も、今やまなみのりさの代表曲をとして確固たる地位を築いた。一曲目の「君の心」が「静」で「熱」の始まりだとすれば、そこからのIntroduction2のダンスは「動」を伴いながらも張り詰めた空気が漂う。いったんクールダウンする「冷」のイメージをまとった緊張感。そこからの花びらで、グッと「動」のステージに引き込む。たった2曲でこの振り幅なところがこれぞまなみのりさ。観ている者の心を掴んで離さないパフォーマンスだ。

3.相合傘

そしてここで初披露の「相合傘」をこれまた惜しげもなく投入、の流れも素晴らしかった。この曲もまた8/8に披露されずにここまで勿体ぶられた曲。「らしい」振り付けも合わせて、これまた初披露とは思えない仕上がり。「オレンジ」のように、割と大人しめのミドルテンポの曲だがガッツリと踊っていて、いわゆる「優雅に泳ぐ白鳥が水面下で必死に水掻き」してる感じ(笑)。

この曲、りっちゃんの声が印象的で素晴らしい、っていうのが大方の評価なんだけど、個人的にそのりっちゃんのサビのフレーズに被さってくるまなさんの声がまた良いんだよね…。

MC

「相合傘」が綺麗に決まったところでしばしの沈黙、からの笑い声で「入り込んどった」「いつ動けばいいんじゃろ、と思った」という緩いMCもまた「まなみのりさらしさ」。スタートからガッツリ飛ばしてきただけに、ちょっとホッとするひと時。

ここで開演前のりっちゃんの影ナレにネタバラしも。ニコ生では影ナレは配信してなかったのでここは是非DVD化して影ナレ含めての映像化を期待したいところ。

そして今回のステージのテーマが「四季」であることをまなさんが告げる。ここまでが春パート、そして次からが「夏」!

4.waveびーと

ということで、夏パートのスタートは景気よくこの「waveびーと」から。今のまみりとしては珍しくなってしまった盛り上げ曲ではあるけれども、これもまたまみりライブの醍醐味。フェニックスホールではアンコール含めて都合3回やった曲だけど、その時のように開場をハイタッチしながら駆け回るのはやはりこの曲ならでは。そして映像の方もDMM VR THEATERのライブを思い出させるような歌詞演出だったな。

5.カフェテリア

続く「カフェテリア」もバックの映像がこれまたDMM VR THEATERで観た、まるで映画のワンシーンを切り取ってるような演出。waveびーとといい、あの時のノウハウも活かされてるんじゃないかな?と思った。夏パートにピッタリの、でも「waveびーと」とはまた違った、晩夏を思わせるような観せて聴かせる演出。

6.三ツ葉

ここから「三ツ葉」「宿題」と2曲バラード。「三ツ葉」のハーモニーは、夏パートにおいても一服の清涼剤のような感じで、TIFの野外ステージでも披露してたのを思い出させた。「waveびーと」で激しく始まった夏パートでもじっくりとハーモニーを聞かせる、これもまたまなみのりさの「静と動」といった感じで良いよねぇ。

7.宿題

そして「宿題」。あーなるほどね、「今日も宿題は残ったまま」は夏の終わりだよなぁ(笑)、などというネタではなく、とにかく圧巻だったのは、ひとしきり歌い終わった後でまなりさがステージを下がり、みのちゃんだけが残って「宿題」のサビを歌い上げる様。8/8のラスト「黄昏とは」を思わせる、静かなんだけど熱い、夏パートの最後、というだけでなく前半戦のトリとしても相応しい締め方だった。

SE~8.ウソ

そして息付く間もなく後半戦はエスニックな新衣装に着替えて、まなさんのソロダンスから。後で考えたらみのソロ→まなソロとうまく繋ぐことで衣装チェンジの時間を稼ぐ工夫もやるな!と思った。流れを途切れさせずに中だるみしない演出。このまなさんのソロダンスがまた素晴らしくて、つい最近まで頚椎ヘルニアで苦しんでいたとは思えないほどの動き。「でんぐり返し」までしちゃう激しいダンスに「ほんとに首大丈夫?」と心配になるほど。新衣装もまなさんはスカートではなく裾広パンツ?で踊り易そうだったし(慌てて着替えたので後ろ前を逆に履いたって暴露してたけど(笑))

で、ここから「ウソ」っていうのはちょっと虚を突かれた感じ。去年の88から脈々と続くIntroductionからの「ウソ」しか考えてなかったので。そういう意味ではこのダンスSEは「Introduction3」なのか?「ウソ」の映像演出は「たいせつな…」衣装のカラーをあしらった、ティザー映像のイメージを思い出させる感じで、これまた曲とピッタリだった。

9.オレンジ

「ウソ」終わりに三角のフォーメーションになってのオレンジはある意味定番の流れ。ここでも安定のハモリで、激しい「ウソ」からのクールダウンにはうってつけの曲順だ。「ウソ」では二階ステージをふんだんに使った後にこの「オレンジ」では下のステージに降りてきて、立体的なステージの使い方も良かった。

10.ココロト

続く「ココロト」。りっちゃんの落書きタイムはスマイルマーク☺。今度はも1階から2階のセットまで含めてふんだんに使って動き回る様は、まさにこの曲の持つ自由なイメージ。といった具合に秋パートも個々の曲毎に様々な違った面を魅せる演出なのは大したもの。

11.LUCK SONG

そして例のワチャワチャした映像からの「LUCK SONG」の茶番劇ね(言い方←w)。このVTRからの曲、っていうのがまた「らしくて」良かったな。まぁアイドルのライブなんかだとありそうな映像繋ぎなんだけど、そこがまた、まなみのりさが「アイドル」であるからこそできる映像なんだよな、と思った。単なるカッコいい、だけじゃなく、アイドルとしてのキュートさ、楽しいワチャワチャ感をふんだんに放っているこういう映像演出も、まみりの振り幅の一つとして、大きな武器だと思う。

ちなみに怪獣の役回り、ちょっと前ならみのちゃんの役目だったんだけどねぇ…(笑)

MC

ドタバタしながらの写真撮影は「よいしょ」って言ったりして恒例のアラサーネタ(笑)。そしてりっちゃんがサンタコスを着てもう一曲やりたい、ということで再度サンタコスに着替えるシーンでは(衣装の上から着てるので)「こんなにドキドキしない生着替えもない」と、ちょいちょい笑いを入れながらここでもまみりワールド全開のMCにほっこり。

12.knock

3人とものサンタコスでの「Knock」も、これまたこの日のハイライトの一つ。いつものサビのダンスを封印し、バックの映像に合わせて横に歩いていきながら後ろにノックする、という振り付けもまた、映像とのシンクロが実に楽しい仕上がりになっていた。ニコ生公式ではここの動画が載っていないのでとりあえず百聞は一見に如かず、ということで。

13.アイコトバ

そして横一列に並んだので、ラストと読んでいた「黄昏とは」かと思い「あれ?早くね?」と思ってたら「アイコトバ」。そうだわまだこの曲が残ってるじゃないか!ここまでのワチャワチャ楽しい感じからグッとバラードで引き締める、これまたまみりの真骨頂。

14.黄昏とは

ならば後は「かかと…」からの「黄昏とは」かな?と思っただけに続けて「黄昏とは」が来た時はちょっと戸惑った。戸惑ったけど、この「黄昏とは」がこれがまた素晴らしくてね。8/8 の時は初披露でまだ歌いこまれてない感じも残ってたけど、この4ヶ月でガッツリ自分たちのモノにした印象。これについては前のエントリでがっつり語ったので以下省略(笑)。

15.かかとを鳴らして

そしてラストは「かかとを鳴らして」。今のまみりを代表する曲だけにもっと早く歌うかと思ったけど、まさかここまで引っ張るとは。とはいえ、この曲といえば3声のハモリを封印して、スタンドマイク2本を駆使してフォーメーションをコロコロ変えるというもの凄く高度なことをしながら終始歌って踊る喜びの笑顔に溢れてる曲。どんどんレベルアップしながら「今が一番楽しい」って言っている彼女たちの「今」を表すライブであれば、改めて考えればこの曲がトリ、っていうのはそれを象徴してる、ともいえる締め方だったな。

エンディング

オープニングのバトンを受けるかのように、3つの光が再び自然の中を駆け抜けていくというシンボリックな映像の続き、からの「Fin」。

最後挨拶もない終わり方には賛否両論もあった。「かかとを鳴らして」が終わった後に「以上、まなみのりさでした、ありがとうございました!」の挨拶くらいはして、で、あの映像でFIN、ならよかったんじゃないか、という意見もまぁごもっとも。たしかにそれなら最後はスタンディングオベーションで大団円、という感じもあったかな、という気もする。

ただ、映像化を考えればキレイな終わり方だったとも言える。ここらへん、実際にライブに来ていた人たちよりもニコ生で観ていた方々の方が賛同を得られるかもなぁ、とも思ったり。いずれにしてもそういう終わらせ方をした以上は、映像化=DVD化してくれるんでしょうねぇ社長、と、念を押しておく(笑)。

全体を通して

きちんとまとまった感があったかどうかは人それぞれなのかもしれないけど、前に書いた通り、まなみのりさが今表現できることがふんだんに詰まったステージであったことは間違いないと思う。それだけに全体の流れとかつなぎ方とかにまだ改善の余地があるという意見もごもっとも。だけど今回はこれで良かったんじゃないかなという気がする。ある一面だけをきれいになぞるよりも、それこそ本人たちが「一番楽しい」という「今」のまなみのりさの魅力を、バラエティに富んだ形ですべて出せたステージだと思う。やっぱり過去一更新のステージだったな!

くどいように言うけれども、願わくばこのステージを、余すところなくちゃんとDVD化していただきたいところ。社長との約束は「盛り上がりが過去一だったら」ってことらしいけど、アゲ曲らしいアゲ曲が「waveびーと」くらいしかなくて盛り上がってない、とか言わないよね?なんたって「#まみりのライブがヤバイ」のツイッタータグが一時期トレンド入りするくらい盛り上がったんだからねっ!


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