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まなみのりさ 2019年回顧~着実に、一歩ずつ~

2019年、というか今年は令和元年でもある訳だが、その記念すべき令和最初の年も残り半日を切った。ということで毎年恒例になりつつありますが、ここでこの1年のまなみのりさについて振り返ってみたいと思う。

全体的には、去年に続き堅調にファンを増やしながらも、今年は改めて東京での1000人規模のホールワンマンを成功させる、というステップアップを図ることができた収穫の年であったと言えるだろう。それも「着実に、一歩ずつ」進んでいったのがまみりらしい、というか、むしろ望ましい進み方だったんじゃないかと思う。

年初の展望で書いたのは、「回収がテーマだった去年とは一転して『攻め』に転じるのではないか」ということ。年初時点でわかっていたのは3/3のO-WEST「満員になったら、、、」まで、その後の予定は当然3/3を満員にして出る訳なんだけど、まぁ8/8の周年は当然演るだろうし、duoという規模もある程度は想定内。ただ年末の12/13ヒューリックホールについては想像していたのとは違っていた。1,000を超えるキャパのスタンディング、O-EASTやマイナビBLITZあたりを想像していたので、タイトルが「1000」といいながらキャパが900弱、というのには若干肩透かしをされた感は否めない。

いや、今思えばキャパ900のホールを、それこそ立ち見が出るくらいに埋めたということはO-EASTやマイナビBLITZをソールドするよりも上だと思うけどね(笑)。それでも表面上の評価としてはキャパ1,000に満たないホールを埋めたに過ぎない。でも、変に盛ったりごまかしたりせずに、そうやって着実に、地に足をつけて進んで行ったところが実に「らしい」じゃないか!

※キャパ900弱の会場でタイトル「1000」は盛ってないんかい、というツッコミはとりあえずなしで(笑)

O-WESTだってこれまでの動員でも十分だと思うのに3回もチャレンジして満員にして、431人っていう人数まで詳らかにして、そうやって進んできた、ってのが今年のまみり、今のまみりを象徴しているんじゃないかな、と思う。

そして、去年は「ウソ」という、まなみのりさ本人たちが自信を持って「これだ!」と言える曲に出会えたことが大きかった訳だけど、今年はさらにそれを具体化して「これがまなみのりさだ!」というスタイルを確立していった一年だったんじゃないかと思うんだよね。

今年のライブ納めだった昨日12/30の代官山LOOP、セトリは今年の新曲6曲だった訳だけど、改めて考えるとこの6曲、正に今のまなみのりさのスタイルを端的に表してるラインナップだと思わないか?思わないか?(大事なことなので2回言いました(笑))

君の心
LUCK SONG
相合傘
花びら
黄昏とは
かかとを鳴らして

「ウソ」の系譜を引き継ぐ「花びら」。3/3の初披露の時には「皆が好きになってくれるかはわからないけど…」とちょっと自信なさそうだったけど、今やまなみのりさの代表曲の1つとして確固たる地位を築いた。「ウソ」はものすごく詰め込んだ感のある曲で「花びら」も、もちろん詰め込んではいるんだけど、「ウソ」と比べると全体の流れを意識している曲なのでキャッチーさではむしろこっちの方が上だと思う。メロディの流れが自然で、とくにちょっと和テイストの「introduction2」からの「花びら」は正に雰囲気にピッタリ。

さらに8/8に初披露された「かかとを鳴らして」は、正に今のまなみのりさの充実っぷりをこの1曲で表していると思う。3声のハモリというまなみのりさ最大の武器を封印し、その代わりにつま先から指の先まで魂のこもったダンス、っていうのが一つの挑戦だったと思うけど、その結果として2声のハーモニーの多彩さも改めて気づかせてくれた。3人の声に、いい感じの「クセ」があるから、2声ずつのハモリでも逆に多彩な表現ができているんだなぁ、と改めて。

逆にその「3声のハモリ」こそまみりの真骨頂、というのを前面に出しているのが「君の心」であり「黄昏とは」。みのちゃんのソロで始まる「君の心」は、3声のハモリになった瞬間に大きく扉が開くかのような荘厳なオープニングにこそ相応しい曲。そして「黄昏とは」はハモリだけでなく3声のユニゾンの素晴らしさにも改めて気づかせてくれた。

「相合傘」は、むしろ3人個々の声質を活かしたソロに魅力のある曲。歌い出しがりっちゃんでサビも含めてりっちゃんの高音が目立つので「りっちゃん曲」と認識されている節もあるけど、Aメロもサビも、それを追いかけるまなさんの声質が良くてね、こんなキュートな声で歌うんだ、って改めて感心しきり。そしてみのちゃんのラップパートや落ちサビ前のパートにあの声質がうまい具合に絡み合ってる。もちろんそこに3声のハモリも入ってくるから、グッとハートを掴まれる。

そう考えると「LUCK SONG」はこれらの曲と比べると割と異質な感じもあるけど、これもまた「ココロト」の系譜をたどる、まみりらしさ満載の曲。裏拍のカントリーっぽいアレンジも今までになく新鮮だし、歌詞のメッセージ「肩の力を抜いて気楽に行こう」ってのが今のまみりにピッタリだと思うんだよね。とにかく今のまみりのステージは楽しさにあふれてる。ステージ上での笑顔の印象が以前に比べてとても強くなった。

以前のように「盛り上げないと」っていう気負いもない。GIG TAKAHASHIツアーに参加して、自分たちがクールダウンの役割をすること、その役割をできるのは自分たちしかいないことに気がついて、逆にそれも「まなみのりさの武器」となった。

基本的に順風満帆と言いながら、りっちゃんがギックリ腰になったり、まなさんも体調不良で新体制では初のメンバーが欠けた状態でのステージもあった。みのちゃんも喉の調子が悪い時もあったり、さらにヒューリック直前にはまなさんが頚椎ヘルニアを再発でヒヤヒヤしたりと、主に身体的にいろいろあった年でもあったよね。本人たちも「アラサーアイドル」をネタにして、年齢を重ねるといろいろある、と言ってるけど、そういうこともありながらも笑ってステージができるのは、やっぱり今の方向性が間違っていない、という自信なんだろうな。自分たちが「違う」と思うことを「やらされて」いる訳じゃない。身体的だけでなく、いろいろな制約もあるかもしれないけど、だからこそ、ステージについては自信を持って「今のまなみのりさはこれだ!」と言って演れるんじゃないかと思う。正に「辛く、楽しかったよな」だし、「かかとを鳴らして」であれだけ高度なことをやりながらアウトロのダンスをしている時に「ステージが楽しい」という気持ちがあふれてる笑顔がそれを物語っているかのよう。

着実な歩み、という意味では今年後半のリリイベの事を語らない訳にはいかない。都心だけでなく、大宮、越谷、水戸…と、比較的関東の郊外を攻めるようになってきた。関東を飛び出して新潟や仙台にも足を伸ばした。

リリイベでは会いにくるのを待っているのではなく、まみりの側からもできるだけ会いに行きたい、という発言もあった。一気に全国展開、とは行かないけれど、そういう制約の中で、着実に少しずつ外側に向けて「会いに行く」体制を整えているのは、やはり挑戦しているんだな、と感じる。

一方で、広島と東京の2拠点活動と言いながら、広島の現場が著しく少ない年でもあった。今年の広島でのライブ数は15、全体で95の2割にも満たない。広島のファンからは「看板だけの2拠点」と不満も出ていたのもまた事実だし課題だと思う。これに関しては、年初の展望で客観的に分析してみたい。

総括すると、去年も書いたけど、アイドル業界を取り巻く環境は年々厳しくなっている。そんな中で旋風ほど吹き荒れなくてもこれだけ順調に上昇、拡大を感じられるグループがどれだけあるだろう?ということに尽きる。とくに今年は自分たちのスタイルを確固たるものにできたことは収穫なんじゃないのかな?

来年の展望については、これまた例年どおり年が明けてから書く予定。とりあえず今年のnoteはこれがラストになると思うので、皆さん良いお年を!これも去年と同じだな(笑)。

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