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【Hollow Knight】蟲たちの迷宮へ【レビュー】

過去に投げ出したゲームはありますか?

・「進行するストーリーに興味を失った」
・「アクションの難易度が高くて諦めた」
・「対戦ゲームで負けが続いてしまって」

人生で1本くらいは、こんな理由でゲームを中断した経験があっても、おかしくないでしょう。

私にとって、この【Hollow Knight】こそが、それです。
ちなみに理由は「アクションの難易度が高くて諦めた」でした。

今回はそんな過去に諦めたゲームを、再プレイしてクリアにまで行きついたので、レビューというか布教したいと思います。

あ、有料設定ですけど、ゲーム内容は全文読めるので、大丈夫ですよ。

◆ ゲーム概要


この、【Hollow Knight】というゲーム、評価が非常に高くて有名です。

2023/12/28時点で、Steamの評価 ”圧倒的に好評”(レビュー数289,150)

ジャンルは「メトロイドヴァニア」とでも言うのでしょうか?
横視点の2Dアクションですね。

開発会社は「team cherry」という小規模開発のチーム。
いわゆるインディーズゲームの定義に当てはまるものです。

そんな "圧倒的に高評" なゲーム。
好評な理由の一つに「高難度だから」というものがあります。

「難しいから高評価」というのは、矛盾している気がしますね。

たぶん、プレイヤーは高難度に挑戦することで、達成感を味わえる、という点を評価しているのでしょう。

簡単に言うと「歯ごたえのあるゲーム」という事ですね。

・・・

◆ かつて諦めた場所へ


数年前、私はSteamのセールでこのゲームを見つけて、即買いしました。
モノクロな雰囲気に一目惚れし、気が付いた時にはライブラリに(笑)。

私はアクション下手なので、この手のジャンルは「クリアできそうか?」を考えてから買うのですが、この時は即決でしたね。

ただ、実際に始めてみると、評価通り難易度が高い!

序盤は単純な敵や地形なので、それほど難儀はしないのです。
でも特殊な地形が出てくるマップから、難易度が爆増します。

針に当たると暗転して戻されるので、ゴリ押しもできない

いくら難易度が高くても、繰り返し挑戦すれば進めると思うでしょう?
残念ながらこのゲーム、死んだときに失うものがあります。

それが「ソウルの器」と「ジオ(お金)」。

一応、死んでも同じ場所まで着けば、取り戻せる仕組みではあります。
ソウルライク系のゲームでお馴染みですね。

でも、たどり着くまでに再度死ぬと、「ジオ(お金)」は完全喪失です。

数年前の私は、結構ため込んでいたジオをロストしてしまった事で、進める意思がぽっきりと折れてしまいました。

そして、Steamライブラリの肥やしとなって数年……
なぜか今、再び挑戦してみよう、という気力がわいてきました。

先日モンハンワールドをクリアしたので、アクションに対しての苦手意識が薄れたのだと思います。
(ちなみに、クリアまでの挑戦がnoteにあるので、良ければどうぞ)

さて、そんな挑戦するソウルを取り戻した私。
前回プレイで諦めた個所からではなく、完全新規でリスタートしました。

・・・

◆ ただ、純粋にアクションを楽しむ


久しぶりにダートマウス(町)に入ってNPCと会話。

うん。相変わらず、意味が分かりそうでわからない。

第一村人との会話

このゲーム。NPC達の言葉が、かなり難解です。

なんというか……単語が硬いとでも言えば良いのでしょうか?
会話というよりは、学術書を読んでいるような気分になります。

でもこのゲームの本質はアクション。
大半のNPC会話は、流し読みでも雰囲気はつかめます。

きっと主人公も、相手の言葉の意味は理解していませんよ。

こんな感じの、ぼんやりした子ですしね

さて、この町の地下に広がる迷宮に向かって、早速ダイブすると?

もれなく、開始15分程度で迷子になります。

はい。このゲーム超迷います。

迷宮内の地図は、NPCを探し出して、買わなければいけません。
つまり、最初は当てもなく彷徨うことに。

しかも、現在位置を確認するには「放浪者のコンパス」というチャーム(装備品)が必要です。

地図だけあっても、絶対に迷います。

でも、この2つが揃うと「地図埋め」の楽しさが始まります!

新しいエリアに入り、地図を買い、未探索の箇所を埋めていく。

「アクション要素」がこのゲームの第1の楽しみ方だとすると、私にとって「地図埋め」は第2の楽しみ方です。

進める場所を探してエリアのあっちを "ふらふら" 、こっちを "ふらふら"。
まるでアリの巣を探索しているような感じです。

これでも、全然まだ埋まっていない

・・・

◆ 行動の広がりとモチベーションの維持


アクション部分については、評判通りに高難度です。
単純な操作で進めるのは最初だけ。

主人公が新アクションを習得すると、同じように地形も険しくなります。

「ダッシュ」「壁張り付き」これが解放されると、明らかにヤバイ地形が。

降りたら、上がってこれない気がする

でも、この追加アクションと地形難易度のバランスが素晴らしいところ。
またこのアクションで、新しいエリアの地図を埋めるのも楽しい。

ゲームで図鑑埋めたり、アイテム集めたり、そんな楽しみ方ができる方は、この探索にも意味を持てるでしょう。

そんな探索中では、多くのNPCとも出会います。
中にはアイテムを販売してくれるNPCも。

販売している物はえげつない

彼?の売ってるチャームは、一度死ぬと破損するんですよね。
効果は超高いけど。

で、破損したらジオ(お金)を払って修理してくれます。

進める → 死ぬ → 稼ぐ → 修理 → 進める → ……
このループに入り込んで、結構な間抜けれらませんでした。

まぁ、こうして各所を回って、新しいアクションを得て、NPCと出会って。

たまに死んでロストして。

でも今回は心折れずに進めました。
ジオをため込まずに、適度に買い物に使っていたからかもしれませんね。

ロストの傷が浅いと、再チャレンジのハードルも低いです。

ちなみに、エリアの所々にはボスがいますが、意外と何とかなる強さです。ま、例外もいますが。

こいつだけは、10回近く死にました

でもやはり、ボスよりも地形が最大の敵ですね。

・・・

◆ 蟲たちの王国


そんな感じのプレイでEDまで到達しました。
プレイ時間は20時間程度だったかな?

アクションの楽しさだけで、走り抜た感じです。

そしてクリアして初めて、ストーリーや背景に興味が出てきました。

ただ、先に書いた通り、NPCたちの言葉は難しいんですよね〜。
だからと言って、最初から考察系のwebを検索するのは味気ない。

そんなことを思って、メニュー画面を目で追っていると……
おや?NPCからもらった図鑑はちょっと読みやすい。

右下にはNPCの一言コメントが記載されています。

狩猟者さんの辛口コメント

この図鑑を窓口として、物語背景にも踏み込もうと思います。

そういえば、このゲームはマルチEDです。
私が到達したのは最も簡単なEDでしょうね。

条件を満たせば、別の結末を迎えます。

ここからはアクションだけでなく、物語背景を知りたい、というモチベーションも加えて進めていけるでしょう!

・・・

◆ 終わりに


かつて放り投げたゲーム【Hollow Night】。
アクション下手の私でも、クリアすることが出来ました。

リリースからすでに5年以上しているのですが、「色あせない名作」と言えるのではないでしょうか。

是非とも多くの人にプレイしてもらいたい、と思うのですが……

昆虫嫌いの人は要注意です!!

ぱっと見で、主人公は可愛らしく、NPCもあまり虫には見えないですが、後半の敵は結構グロテスクです。

“うねうね” する虫が苦手な人は注意しましょう。

さて、どうでしょう。
ここまで読んでみてプレイしたくなりましたか?

今ならPCだけでなく、Switchでもプレイ可能なので、幅広くお勧めです。
流行りの大作ゲームではありませんが、その分値段も手頃ですしね。

では、今回はこの辺で。
皆様も良き探索ライフを。

きっと彼の鼻歌こそ、このゲーム最高のBGM

画像の出典:
「Hollow Knight」ゲーム内よりスクリーンショット

ここから先は、お礼のお言葉しかありません。

もし、過去にプレイして懐かしさを覚えたり、この記事が作品を知るきっかけになったなら、良ければ ”おひねり” お待ちしています。

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