断捨離前の私(洋服編)

今の私は、衝動的な買い物をしなくなり、モノを溜め込まなくなり、いつも家の中が片付いている。朝、服に迷うこともない。

しかし、かつての私は真逆であった。洋服に対する行動には、次のような習慣があった。

1 流行は常にチェック。
①楽天マガジンの購読
自分の世代以外の、10代~50代とあらゆる年齢層のファッション誌を読む。写真だけではなく細かい文字まですべて読む。ショップ、モデル、ヘアメイク、スタイリストもチェック。流行のモデル、流行の雰囲気、流行のアイテムを整理する。ファッションページじゃないところも目を通し、その世代の考え方なども学ぶ。

②上記で気になった人のインスタやWEARをチェック
特にショップスタッフやプレスやディレクターと呼ばれる人たちのインスタ発信力は凄まじいものがある。コーディネートのポイントを詳しく書いてくれる人、写真の背景や色味までこだわり、文字は少なく写真とキャプションだけで投稿する人など様々。これでブランドのめざすイメージなど、系統を整理する。

③youtubeで新作アイテムと発売日をチェック
ファッションはバランスだといわれる。ヘアスタイルやメイクもしっかりチェックする。
美容系youtuberが、新作を発売前に必ずレビューしてくれる。全色。丁寧に。同じアイテムでも色んな人が同時期にコスメ紹介をしてくれるので、10代も20代も30代も40代も、本当にすべてみて、どんな使い方をしてるのか比較する。
「VOCE公式」の小田切ヒロ、長井かおり、PAKU☆chanのメイク座談会、神崎恵のINSTALiveは本当に勉強になる。

2 自分が買うブランドは決まっている。
流行はとにかくチェックするけど、だからといってすべて買うわけではない。着心地が良いものを着たいし、30代の年相応のものを着たいと思っている。そのためにも、コーディネートがちぐはぐしたり、ださくならないように、同じブランドのアイテムでそろえている。

①qualite(カリテ)
パンツが得意なABAHOUSEのブランドである。定番パンツは、ほとんどが伸縮性があって動きやすく、洗濯機でガシガシ洗えるのにシワにならない。
カットソーも洗濯機でガシガシ洗っても傷まないし、本当にシワにならない。デザインもひとくせあったりして、楽しい洋服も多い。Instagramのライブ配信をみると、商品企画から製作までの裏話も聞けて面白い。デザイナーと職人のこだわりがつまったアイテムばかりで、すっかりファンである。と同時に、紹介されるとすぐ買ってしまう。質が良い分、価格も高いのに。

②PLST(プラステ)
働く子育て世代向けのブランド。仕事用のスーツ系、母たちの学校行事系、家族で過ごす休日カジュアル系とジャンルが幅広く、良い意味で庶民的ファッション。奇抜なものや、遊びのあるデザインは少ない。とにかく機能的で着心地がよい服が多い印象。
私は、quliteで買いたいけど高いしなー、、というときに利用してきた。特に仕事用のジャケットやパンツを買うことが多い。カジュアル服は買わない。(夏物はよれやすく、冬物は毛玉になるものが多かった)

③cosme kitchen(コスメキッチン)
オーガニックコスメを扱うショップ。もう10年以上前に、道端ジェシカや長谷川潤などが、海外コスメやスキンケアを使っていて、その影響をうけてからすっかりはまっている。日本での取り扱いがここにしかない商品がたくさんあった。商品ができるまでのプロセスも、効果も、香りも、すべて好き。
ここ数年はオーガニックコスメブームもあって、アイテムやブランドもどんどん増えてきている。低価格帯のアイテムも増えた。そのおかげで、試してみてくて日々うずうずしていた。

④cosmedecorte(コスメデコルテ)
1万円以上するクレンジング、美容液。あたりまえに買っていた。だって効果がすごいから。本当にその一言につきる。効果が目に見えてわかるのです。コスデコは最強だ。

⑤united arrows(ユナイテッドアローズ)
トレンドをとりいれたければ、アローズである。質も、値段も、デザインも、手ごろだろ思っていた。

⑥インフルエンサー発ブランド
stylemixer、CLANE、TODAYFUL、AMERI、ETRETOKYOなどもたまーに購入。とにかくオシャレ。着るだけでセンスある人になれた気分を味わえる。すごく欲しいのだけど、職場に着ていける服ではなく、たまにの購入だった。

3 断捨離を試みるも、捨てるものがない。というジレンマ
クローゼットを片付けたくて、断捨離を試したことは何度もある。しかし、うまくいかなかった。

私がファッションに対して、
トレンドまみれのださいスタイルにはしたくない。でもトレンドはとりいれたい。仕事でもつかえる服を着たい。でも特別な日には、私らしさをだしたい。大量生産されているモノよりも、ブランドのコンセプトや想いに共感できる人から買いたい。
こう思っているから、購入したアイテムは全てお気に入りである。そのため、捨てる服がなく、減らすことができなかった。

「これ、衝動買いしちゃったけど実際に着てないんだよなぁ」とか
「これ、着心地が悪いからあまり着ないんだよなぁ」がない!!
のである。

服がありすぎて出番がないだけ。容量オーバーのモノに囲まれて過ごしていた。身体は1つしかないし、顔も1つしかないのに。
だから、減らしたいのに減らせない。減らすアイテムがみつからない。
だから、すべてのアイテムを大切に畳み直してまたクローゼットへしまう。
そんな片づけしかできなかったのであった。

でも、服がありすぎて、毎日悩んでいた。好きな服ばかりなのに、なぜか、クローゼットをみてもワクワクすることがなかった。

そんな日々をかれこれ数年過ごしていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?