私がOisixを2回退会した理由!再登録は? ユーザー目線でマーケティングトレース!!
こんにちは〜!
最近BASE FOODの定期購入を始めたarataです^^
2月某日、#マーケティングトレースの朝活で「Oisix」がテーマ企業になったので、張り切って参加してみました。
朝の6時からトレース内容をメンバー同士が議論するという、ストイックな光景がZOOM越しに繰り広げられました。
Oisixとは、有機野菜や特別栽培野菜などのこだわりの食材を宅配してくれるサービスです。
なんでも、コロナの自粛で自炊している人が増えているなか、Oisixの人気とが急上昇しているとのこと。
そういえば資源ゴミ置き場に、Oisixの段ボールが捨てられているの、よくみかけるようになった気がしますね〜。
実はわたし、数年前に2回ほどOisixを利用したことがありました。
1980円のお試しセットからOisixが提供する”食の楽しみ”を体験して、トントンと入会したんですよね。
辞めちゃったんですけどねヽ(;▽;)
今思えば、私が辞めた理由はいくつかの不満があったからなのですが、コロナの追い風があるとはいえ、今Oisixが伸びているのはその問題を解決できたからなのかな?
Oisixの商品自体は気に入っていたので、もしそれが解決されているなら、もういちど登録してみてもいいかな?
そんな、いちユーザーの観点でも調べてみました!
Oisixはこんな企業
一般向けと、法人向けのサービスがあります。
■ 一般向けサービス
① Oisix 会員数約20万人
「子どもに安心して食べさせられる食材」をコンセプトに、有機・特別栽培農産物、添加物を極力使わない加工食品や、
プレミアム時短をコンセプトとしたミールキット「Kit Oisix」などを、インターネットや実店舗にて提供しています。
② 大地を守る会 会員数約4万人
多様化するライフスタイルに対応するために、大地を守る会は、1985年に日本で初めて有機農産物の宅配システムをスタート。
日本で初めての有機農産物宅配サービス。国産のものを中心に安心して食べられるおいしい旬の食材や加工品、雑貨類をお届けしています。
生産者の気持ちも情報として一緒にお届けすることで、つくる人と食べる人の絆が深まっていく。それが大地を守る会の大きな特徴です。
③ らでぃっしゅぼーや 会員数約6万人
1988年の創業から30年、有機野菜、無添加食品や環境負荷の少ない日用品等などをお届けする会員制宅配サービス。
おいしい旬の食品から日用品まで安心・安全にこだわってセレクトしてお届けします。
■ 法人向けサービス
・タベルティ(旬野菜のノベルティサービス・商品・お届けのノウハウ提供)
・Ad Oisix(月間120万UUを誇るECサイトOisix.comの定期宅配会員数約18万世帯へリーチできる広告出稿サービス)
・Oisix ra daichi EC Consulting(オイシックス・ラ・大地の事業運営で培ったリピートマーケティング、サイトのUI/UX改善、食品3温度帯物流、EC新規顧客獲得、オムニチャネルのノウハウのソリューション支援)
・保育事業向け宅配サービス(保育園施設への食材販売や食育のサポート)
「大地を守る会」も「らでぃっしゅぼーや」も聞いたことがあるブランドだったけど、いつのまにOisixの会社になったんだ??と思ったら、
2017年の10月に オイシックスと大地を守る会が経営統合し、その一年後の2018年の10月に、らでぃっしゅぼーやを吸収合併したそうです。けっこう最近ですね!
そのほか、2019の 4 月に、Purple Carrotというアメリカのボストンにあるヴィーガンの会社を子会社化しました。
また、Oisix香港(2009年から)・上海(2017年から)事業も行っており、香港は黒字化しているそうです。
一般、法人向け宅配事業からリアル店舗もあり、合併・海外事業も抜け目なく行っているのはスゴイですね!
今後は「国内の宅配事業」・「国内のリアル店舗」・「海外の宅配事業」を3本柱を強化していくそうです。
極め付けに「Future Food Fund」という食領域の事業会社に出資をおこなっています。
朝活では、黒澤さんが「オイシックスは資金力がハンパねェ」と何度も言っていました。
Oisixの競合・ターゲティングは?
直接競合しているのは食材宅配業者や、スーパーなどですよね。星の数ほどあります。
価値競合は、「健康的になれるもの」「生活が豊かになるもの(習い事・趣味)」「家族との時間」などがあると思いました。特に「趣味・習い事」に関してはOisixを利用していたことがある私自身が感じていた価値でもあります。
ちなみに、Oisixと大地を守る会、らでぃっしゅぼーやはターゲティングがそれぞれ違っていて、うまく住み分けているそう。Oisixは30代くらいのワーママ層をターゲットにしています。
Oisixの成功要因3つ!
資金力で事業を拡大していくオイシックス・ラ・大地。
その中心事業となるOisixも、飛ぶ鳥を落とす勢いのようです。
そんなOisixの数ある施策のなかから、3つ特徴的なものを挙げてみました。
①お試しセットで新規顧客を獲得
②顧客の声を徹底的に生かしたデジタルマーケティング
③ミールキットがOisixの成長を加速
①お試しセットで新規顧客を獲得
1980円のお試しキット【KitOisix】はSNSなどの広告で見かけることが多いと思いますが、一度試してみてもいいかなと思うほど商品の数も質も良いと思うし、利用してみても満足度が高かったです。
実際Oisixの会員数が成長しているのは、新規顧客が解約者よりも多いためだそうです。
現状の解約率を前提として成長するために、新規顧客を獲得するべくガンガン広告を打っているというわけですね。
②顧客の声を徹底的に生かしたデジタルマーケティング
お客さま目線でお客さまのして欲しいことを続け、お客さまが嫌なことは止める。お客さまが何を求めているのか徹底的に追求し、テストマーケティングを繰り返しながら施策を積み上げていった結果、LTVが増加したんです。
Oisixでは、アンケートなどの顧客の声を吸い上げて、顧客の潜在ニーズを探りサービスに反映しています。そのPDCAのぐるぐる感も上記の記事から伝わってきます。
顧客の会員番号の下一桁の違いで、サイトのTOPページのUIの出し分けをしていて、1回あたりの注文単価の変化を検証したり、
お試しセットのLPのキャッチコピーや商品によって、購入率や定期率の影響やその先のアクションもきっちり考えているのは流石です。
③ミールキットがOisixの成長を加速
ミールキットは2013年から発売されましたが、2017年頃からメディアでの紹介が増えてその認知度は急上昇しました。
「手軽・時短」・「飽きがこない」・「写真映え」するミールキットはターゲット層の嗜好をガッチリ掴んだもようです。
Oisixの弱み?私がOisixを解約した3つの理由!
Oisixの口コミを見ると、「Oisixで食卓がハッピーに💕」という声と、「Oisix高い‥解約しよ😂」という声が満遍なくあります。
私も2度解約しているし、実際Oisixは解約率高そうですね。。
私がOisixに入会していたのは、2014年と、2017年でした。どちらの時も半年程度で退会したと記憶しています。
Oisixを退会した理由
理由①:注文締め切りを忘れて不要な食材が届いた
理由②:最初は楽しいけどだんだんマンネリに
理由③:他のサブスクと比較してコスパが悪いと感じた
理由①:忙しくて注文締め切りを忘れていた
これは2014年に入会した時のことです。
Oisixの定期購入は、自動設定されている配送ボックスの食材や配達日の変更ができるのですが、つい変更を忘れてしまったことがありました。
長期出張の直前に食材が届いてしまい、「どうすんだこれ…」状態に。
この憤りの気持ちをOisixにぶつけても仕方ないのですが、またウッカリして食材を無駄にしたら嫌なので退会しました。
理由②:楽しいけどだんだんマンネリに。。
Oisixは、「かぼっこりー」や「みつトマト」など、珍しくて楽しい野菜を扱っています。それらは『おためしボックス』でも体験することができます。
いまやOisixの代名詞といえる「ミールキット」もすでに登場しており、そのパッケージやレシピなどもお洒落で、冷蔵庫に貼って飾っておきたいくらいでした(ノv`*)
やっぱOisix楽しいな〜♪
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と思っていたのですが、
なんか結局、毎回同じようなものを購入している気がする。。。
「楽しいな〜」のテンションもだんだん下がっていきました。
毎週ではなくたまに体験するくらいが新鮮味があるのかもしれません。
理由③:他のサブスクと比較してコスパが悪いと感じた
テンションが下がったもののしばらく続けてみましたが、結局このコスパ問題で2回目も退会しました。
先ほどOisixの価値競合には「健康的になれるもの」「生活が豊かになるもの(習い事)」があると言いました。
つまり私にとっては「不要不急」な存在でした。
Oisixがなくても食材を調達するのは近所のスーパーで代用できるので、同じ価値競合が目の前に現れたら、速攻でOisixと天秤にかけることになります。
なので
・引越しして家賃が高くなったからOisixやめようかな
・ジムに入会するしOisixやめようかな
・料理教室通うならOisixやめようかな
・外食代がかかるからOisixやめようかな
私は常にこのへんでお財布状況を圧迫するようならばいつでもOisixを退会しようと考えていました。
Oisixディスってないですよ!
この3つの問題が解決されていれば、今すぐOisixを再開してもいいと思ってますし!o(`・ω´・+o) ✨
問題は解決されたか?
理由①:忙しくて注文締め切りを忘れていた
→解決されてました。
締め切り期限の連絡が、メールやアプリ、LINEからも届くようになってました。また、注文変更期限を夜10時へと遅くするという施策もされているようです。
流石にLINEからリマインドがきたら私も期限忘れしないと思います。
このへんはOisixの御家芸である「顧客アンケート」により改善されたようですね。ちなみにこの結果、解約率が2割下がったんですって!
理由②:楽しいけどだんだんマンネリに。。
→あまり解決されていない(買える物がない)
注文サイトを閲覧してみたのですが、いやはや、明るく健康的なイメージのページデザインなのは相変わらずでした。思わずわくわくしちゃいますね。
Oisixは通常、約4,500の商品を常時扱っており、時短ニーズに特化した商品を中心にセレクトした「サクッとOisix」や、ミシュランの星付きレストランや予約困難店のシェフと協業したコラボ企画商品、肉や魚などの動物性食品を避けるヴィーガン食なども取り扱っていました!スゴ!
1人前でコンビニのランチくらいの感覚ですね。これはいいかも👍
キャベツ380円(税抜)。。。たっか!いくら野菜の値段が高騰してるっていってもスーパーの倍以上じゃんよ‥
Oisixイチ推しの「ミールキット」も、彩りが良くて見た目にも美味しそうですが‥
「味染み海老つみれと野菜のだし餡掛け」4人前3164円。
4人前で3164円って、単純に2人前2セットにしたからこの金額なんでしょうけど、さすがにスーパーで同じ食材買ったら2000円以内におさまるでしょ。。外食してるのと変わらないですね。
いくら商品数多くてもほとんど買えるものがないな‥(これだ)
結局値段が高くて、一部の安い商品以外は「スーパーで買おう」ってなるんですよね〜
外食は食材の添加物とか産地が心配よね。共働きで忙しいけど、子供には「手作りっぽいもの」を食べさせてあげたいし。
「THE・意識高い系共働き高所得世帯」
そんなターゲット像がOisixの明るく健康的なサイトから透けて見えた気がしました。
そんな家庭は日本に一体どれくらいあるのでしょうか (・ε・`*)
※夫婦ともに年収700万円超の「パワーカップル」は共働き世帯の2%弱だそうです。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=56482?pno=2&site=nli
理由③(金額の問題)他のサブスクのサービスと天秤にかけてしまう
→解決されていない
理由②でも言いましたが、相変わらず単価が高いので、せっかく1980円のお試しキットで入会者を投網のように獲得しても、すぐ離脱しちゃうんじゃないですかね。そう、以前の私のように。
ちなみにOisixにも定期購入でお得になるサービスはあるんですよ!
入会キャンペーンもやってます。
「送料無料だ!✨」と思ったら4000円以上注文しないといけないんですってヽ(;▽;)ひーん!
送料 (定期会員 本州)
注文金額(税抜) | 送料
6,000円~ | 0円
4,000円~ | 200円
~3,999円 | 600円
冷凍手数料
注文金額(税抜) | 冷凍手数料
1,200円~ | 0円
~1,199円 | 200円
Oisixは送料や冷凍手数料がいちいちかかるのが厄介です。
本州だと6000円以上購入しないと送料が無料になりません。
スーパーでの食材の買い物に、いつも6000円なんてかけてますか?
私はどんなに買っても一回3000円超えるくらいかなって感覚なので、6000円という金額にとても抵抗があります。
だからって4000円以下の注文だと600円も送料がかかる‥
在庫を抱えられない生鮮食品を扱うからこそ、そもそも物流とシステムの構築には高度な技術が求められるので、コストもそれだけかかってくるのでしょうね。
ちなみに生協なら個別配送で手数料200円程度(地域などで変わる)です。
これからOisixが解決すべきもの・施策とは?
Oisixは「単純に食品を届けるのではなく、届いた後、顧客の食卓がいかに豊かになるか」というライフスタイルを中心に考えており、「安心」で「おいしい」「高付加価値な」商品を顧客へ届けることを信条としているそうです。
商品を通してそれは伝わってくるのですが、いかんせん高いので私のような平均的所得者はどんどん離脱してゆくわけです。
どうしてもついて回る高価格問題。これを解決するには、
①消費者がこの金額に納得する付加価値をつける施策
②価格を下げる施策
どちらかだと思いました。
①はでら氏が食卓体験をより豊かにする施策をnoteに書かれていますので、私は②を考えます。
先ほどの、私がOisixを退会した3つの理由の「問題は解決されたか?」で
送料が高いとブーブー文句を言ったので、こちらを解決する施策を考えました。
送料解決策① 関連会社の物流トラックを利用して宅配コストを下げる
Oisixは「モスバーガー」に出資していたり「ローソン」とは2017年3月に資本業務提携契約をしており、ローソンが運営するネットスーパー「ローソンフレッシュ」内で、ミールキット「Kit Oisix」を取り扱うなどの協業も行っていました(現在「ローソンフレッシュ」自体はサービスを終了)。
モスもローソンも全国にあるので、その物流トラックにOisixの荷物のせて、お客さんには最寄りのローソンやモスバーガーに荷物を取りに来てもらう
というのはいかがでしょう。
送料解決策② 生協式共同購入!共同購入者のマッチングができるコミュニテイをつくる
宅配コストも送料も下げられないなら、
だれか一緒に購入してくれるひといませんかー 取りに行きますので。
というやりとりができる公式コミュニティを作って欲しいですね。
掲示板みたいにしちゃうとトラブルもあるので、マッチングはきっちりシステム化する必要がありそうですが。
マッチング以外のコンテンツも一緒にして、例えば「離乳食のお悩み相談」などの会員同士が情報交換できる場があるといいですよね。Oisix側のイベントの告知や、「会員アンケート」などもそこでできますし、双方美味しいのではないでしょうか。
まとめ
「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」と統合し海外事業や出資なども行っている「オイシックス ・ラ・大地」。
資金力で競合をも買収してしまうOisixは「食領域でやれることならなんでもやったるで」という力強さを感じました。
とはいえ物流コスト問題で割高感は依然として残っており、高離脱率の解決も課題となっています。
私はひとまず再登録は見送りますヽ(;▽;)
朝活では、黒澤さんが「年代ごとのトレンド」や「to Bへの展開」「地方をどうとるか」などの深堀りポイントを教えてくれました。
ネットで買い物すること自体が珍しかった2000年創業で歴史もある企業なので、かなり深堀りしがいがありますね。
Oisixの今後の展開はもちろん、雨後の竹の子のように出てくる競合たち、特に最近話題の「食べチョク」などの新しい企業にも目が離せませんが、
業界TOPのOisixが、日本の食卓の未来をどう変えていくか楽しみです!
サポートしていただけるととても嬉しいです! サポート金額は、しばらく眺めます。