口蓋裂患者が大人になる #2

口蓋裂は骨の形成異常があるため
生後から成人になるまで、成長とともに
計画的な治療をするのが一般的です


私も過去数回手術をしたが
15歳で、上下顎の手術を受けました

その内容を簡単にいうと
上の顎を前に持ってきて、下の顎を後ろに引っこめました

口蓋裂治療の計画では、おおよそこの年齢で
最終的な手術を受けることになっています


その手術を受けるまで所謂ひどい受け口で
食べ物の咀嚼に少し苦労しました


1番難関だったのは
給食にたまに出てきたイカフライ

今でも覚えてる
丈夫な歯、綺麗な歯並びがなければ
食べられない
給食の献立に出てくるたびに
その時間が嫌で仕方なかった…

今も食わず嫌いで食べないけど
味はちゃんとおいしいんでしょうか?



手術を終えて受け口でなくなってから
日常の一つ一つの当たり前にできることに
いちいち感動

食べ物が噛み切れる!
奥歯で噛まなくても前歯で噛み切れる!
何より
前よりきれい…!
当たり前のことがとても嬉しかった





2021年3月、鼻の形成手術を受けました
鼻の手術は15歳の上下顎以降にも
2回大学病院で受けたことがあります


でも、

・大学病院での手術であること
・術前計画を立てても実際に手術をするとその 通りにはいかないことがある
・術後の変形がある

という問題点もあって
あまり思い通りの結果にはなりませんでした



もう一度手術を受けたいと思い始めたのは
約3年前

きっかけがあるわけではなかったけど
今思えば、幼い頃からたぶんすごく
見た目に固執していて

やっぱり、自分が「整った顔」になるのに
少しでも望みがあるなら
とその頃考えるようになりました
(社会人になって、色んな人と接することも
多くなったからかな)



信頼できるクリニックを自分で探しました

でも、その頃は正社員で働いていたので
行動するタイミングが分からず
すぐに病院には行きませんでしたが

その後会社を退職したので
今のタイミングで出来たら最高だ
と思って、3年越しに探してたクリニックに通うことになりました




#3 につづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?