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辛亥革命110周年記念式典を見た
いつも見た感想しか書いていないので、たまには演説の内容も。
香港がああなったのを目にした台湾同胞()がなびいてくれる訳ないのに、「一国二制度」を掲げるとか全く相手のことを考えていない演説だと言わざるを得ない。中国が相手に配慮した演説をしたことはないのだけど。
というのが辛亥革命110周年記念式典の重要演説の感想だ。以上、終わり。
(1)司会は汪洋
100周年は賈慶林。全国政協主席なので妥当なところ。進行が下手くそで謎拍手を誘発してしまう李克強と違い、安心して任せられる。
(2)主席台の数が減った
中国共産党の結党100周年は、人民大会堂ではなく天安門楼上に集合だったので比較ができないのだが、95周年の際は90周年の四列から三列に減った。
辛亥革命100周年も四列だったが、110周年は三列。これは最近のトレンドである、江沢民や胡錦濤といった過去の指導者たちを排除しているからで、彼らの個々の健康問題が原因ではない。
党大会とその翌年に開催される全国人大、中国成立と建党記念以外のイベント以外には、もはや老人たちの席はないのだ。
(3)王毅がいた
9月17日までベトナムなどアジア4カ国を歴訪していた王毅もしっかり来ているわけだが、14日間の隔離措置及び7日間の在宅観察ギリギリの日程だったことがわかる。
王毅は帰国後も政務に励んでいるので、外交官は除外されるのかと思いきや、訪中した米国のケリー特使と会談した解振華特使は14日間隔離されている、みたいなことを王毅が言っているのでよくわからない。
政務といっても、王毅は帰国後に訪中した要人に会っているわけではなく、電話会談や映像を使った祝電などが主な活動内容だからだ。天津まで来てくれたケリーには、王毅も韓正も会っておらず、映像による会談だった。
あれ。タリバンのおじさんとはしっかり会っていたぞ。成都にわざわざ場所を移して、パキスタンの外相とも普通に会っていたし、ケリーには単に会いたくなかっただけなのでは。
ケリーには、「我々は誠意を見せた」とか言っていたのだが、この場合の誠意とはなんなのか。ともかく、王毅がそこにいるのはリスクではないか。
いやいや、それまでに開催されている政治局会議にも出てるし、わざわざ北京から移動して海外からの来客を迎えるほど慎重になっていた意味がわからん。
(4)座って演説
これが一番気になった。司会進行の汪洋はともかく、重要講話をかます習近平も座りっぱなしだったのだ。座談会や政治局会議ならともかく、人民大会堂でのイベントでお座りはちょっと記憶にない。
この手のイベントにつきものの、民主党派のお歴々はちゃんと前に出て「発言」しているので、簡素化などと言った理由ではない。
重要講話は約40分に渡って行われたのだが、今日これに耐えられる体力がなかったのではないか。汪洋に立たせて司会進行をさせると習近平だけが浮くので、汪洋も座らせた。外から見る限り不健康そうには見えないのだが。
前出の結党100年で立って勇ましいのやったから、というのも理由にはならなさそうだしなあ。
==参考消息==
http://aqurelliste.seesaa.net/article/439618913.html
https://note.com/aquarelliste/n/nabf3a55afe4d
https://www.youtube.com/watch?v=JgGY-zcyX_Y
https://www.youtube.com/watch?v=FHMGTQB8f-M
https://www.163.com/dy/article/GJ2TCIUK0534NABF.html
https://www.fmprc.gov.cn/web/wjbzhd/
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