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特養 機能訓練指導員について。

あまり明確な縛りは無く「専従・専属」で100人まで1人の配置。
個別機能訓練加算1・2 ADL維持加算が算定可能ですが「life」の入力業務が増え現場に介入できる時間が削られてしまいます。

機能訓練指導員は現場の手伝い、備品の管理、車椅子の修理、計画書作成、家族対応やら訪問リハの調整等、もはや何でも屋です。

自分が何がしたいか、この施設で何が出来るか?を考えながら他の職種にも伝えなければ何でもしてもらえる使い勝手のより用務員みたいになってしまう恐れがあります。

また、初めて機能訓練指導員を雇用する場合や看護師がポジショニング等を全く指導していなかった施設では、通常考えられないケアや姿勢、車椅子の使い方が見られる場合があります。そこにメスを入れる場合も今まで自分たちがやってきた事を否定されると思われ介護側から猛烈に攻撃される可能性もあります。

特養の機能訓練指導員は基本的に1人です。1人で何かを変える事は難しく看護師、ケアマネや相談員を味方につけなければ満足に動く事は厳しいと思います。

実際勤務して感じたのは現場職員に「理屈、正論」を何度伝えても「忙しい、大変、出来ない、やりたくない」等で受け入れに時間が必要な事です。
大多数の現場職員にとって元々多岐にわたる業務、重労働の為、そんな事を考えながら日々を過ごす余裕は無いのです。

また、専門職は入居者個人の「点」で話ますが介護現場はユニットやフロア単位の「面」で考える事が多いと感じました。個で考えれば出来る事もそれを実行する事で他の業務にしわ寄せが来る事も考えて話すと良いかもしれません。

現場と敵対しても何も変わりません。専門職の視点を残しつつ年単位で今まで現場本位で行われていたケアを変えれるよう頑張っていきましょう。


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