Nikon Ai-s 50mm F/1.2の分解
ニコンのAi-sレンズは大変人気あり、お値段が高くなっています。
その中でもF/1.2となると大変貴重です。
大分時代は経ていますがノンAI時代の55mm F/1.2から、分解方法はほぼ変わっていない印象です。
前玉分解
ニコンのレンズは前から回すだけでは分解できないことがほとんどです。
たいてい側面にイモネジがあるので、まずはそこを緩めます。
このレンズもお約束通り、レンズを前に繰り出すと、側面にイモネジ一つ見えます。
イモネジを緩め前方のカバーを外して下さい。
レンズ一式ごっそり抜けてくれます。
前玉のカニ目のあるリングを回して外します。
絞り羽根の前後で分離することが出来ます。
レンズ清掃
とんでもなくカビていましたが・・・
キレイになってくれました。
後玉分解
後玉は、中央でレンズを連結している、ネジを3本外すと分離できます。
分離したあとはカニ目で一枚一枚外していけます。
組み戻し
レンズを戻すときは、2つあわせないといけない箇所があります。
レンズ側面にある大き目のピンを溝にはまるようにしつつ
側面の絞りと連動したピンを本体側の凹に合わせます。
絞り値をF/2かF/2.8くらいにしてはめ込むとうまく入ります。
なお、絞り羽根が閉じてると(F/16とかではめようとすると)絞りオートと連動したピンに引っ掛かります。
おまけ Nikon Ai Nikkor 50mm F/1.2の組み立て
ニコンAi-sでなく、一世代前のAi 50mm F/1.2も分解自体はほとんど変わりません。
しかし、最後の組み戻し方が少しシビアです。
3か所ピッタリはまってないと戻りません。
・側面のピン
・絞り連動のピン
・絞りオートに連動した二股の金具
Ai-sと同様、絞り値をF/2かF/2.8くらいにしてはめ込むのですが、それだけだと絞りオートの金具が上手く入りません。
鏡筒側にある絞りオートのピンを微調整しながら3点が全てはまるように組みます。
レンズ内を下に置いてから、上からかぶせる格好でレンズ外側を組み合わせていくと、ギリギリまでピンの位置が確認できるので上手く戻せると思います。
Nikon Ai-s Nikkor 50mm F/1.2の分解方法は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?